夏の陽気になったと思ったら、
急にまた寒くなって、
街行く人々がコートを着ている。
みんな天候の変化に敏感なのか、
それとも天気予報が、
ことのほか効力を発揮して、
活用されているのか。
多分、天気予報のほうだろう。
しかし暖かくなったり寒くなったりを、
繰り返しながら、
春は少しずつ夏に変わっていく。
今日は朝から東京・小平。
第一屋製パン(株)の取締役会。
小売業が52週マーチャンダイジングで、
ウィークリーマネジメントを展開する。
だから製造業や卸売業もそのサイクルを、
自らのマネジメントの中に、
取り入れていかざるを得ないと思う。
なぜならば消費者大衆が、
そのサイクルで生活しているから。
午前中に終わって、
午後は、新横浜から新幹線のぞみ。
大阪へ。
到着したら、ちょっと雨模様。
そして今里新地の料亭久恵。
卯月。
「今日はあしたのために」
筍と蕗と白子。
シャンパンで始めて、ビールと赤ワイン。
久恵の料理を堪能した。
万代のトップマネジメント。
真ん中が阿部秀行社長、
その隣が不破栄副社長、
そして芝純常務取締役、
私の右は河野竜一人事総務部門担当取締役。
最近の業界の情勢や、
月刊商人舎4月号の話題、
そして経営の本質について、
大いに語り、大いに食べ、飲んだ。
明日は万代知識商人大学第3期の講義。
ロジカルシンキングです。
さて、今夜、安倍晋三首相が、
フロリダに向けて出発。
その米国商務省が3月小売業売上高を発表。
商人舎流通SuperNews。
米国小売業売上高|
前月比でプラス0.6%。
前年同月比よりも、前月比を重視する。
それも正確に前月の4週間の数字。
Weekly Managementが徹底されている。
4カ月ぶりの増加。
もちろん前年同月比も発表され、
それはプラス4.5%。
小売業の成績が、
アメリカの消費を牽引し、象徴している。
果たして日本の首相は、
日本のそれを頭に入れているのか。
日経新聞が小売企業の決算をまとめた。
2018年2月期業績。
前年比較が可能な上場小売企業64社。
総売上高は26兆8982億円。
前年比5%増。
トータルの純利益は6461億円。
前の期比で28%増。
この増益は4年ぶり。
社数でみると純利益増益は、
約半分の33社。
「セブン&アイ・ホールディングスをはじめ
大手で最高益が相次ぎ、
百貨店も好決算が目立った」
「半面、食品スーパーなどは
店舗の人手不足が影響して減益が多かった」
セブン-イレブン、良品計画、
ニトリホールディングス、
さらにJ・フロントリテイリングや高島屋。
好調な小売業の企業名が並ぶ。
「ライフコーポレーションなどの
食品スーパーは減益が相次いだ。
人手不足に伴うパートやアルバイトの
時給上昇のあおりを受けた」
「ローソンも加盟店の支援費や
店舗の省力化投資の費用がかさみ、
2年ぶりの減益となった」
「しまむらはヒット商品に恵まれず、
3年ぶりの減益となった」
まだ3月決算企業の数字は出ていないが、
ドラッグストアはほとんどが増収増益で、
スーパーマーケットは微増収減益だろう。
それが現在の傾向だ。
さて、日経電子版「経営者ブログ」。
私の大好きな鈴木幸一さん。
日本のインターネットの草分けで、
(株インターネットイニシアティブ会長。
タイトルは、
「木を見て森を見ず」
FacebookのザッカーバーグCEO。
議会で聴聞され、
個人情報の不正流用を陳謝。
しかしそれはさておき、
「質問に立った議員の
ITに関するリテラシーのあまりの低さに
愕然としたという記事が
米国の雑誌に載っていた」
ITは、米国経済を牽引する巨大な産業。
「その巨大な技術革新をリードしてきた、
本家の米国でも、議員さんの理解となると、
本質以前のレベルのようで、
心許ない話である」
日本でもかつて森喜朗首相が、
「ITバブル」の真っ最中に、
「IT革命」を「イット革命」と言ったとか。
鈴木幸一さん。
「議員さんの理解が進んでいなくとも、
政界の仕組みを変えてしまう技術革新に対し、
米国が”木を見て森を見ない”といった政策を
遂行するはずもないのだが」
つまり議員のリテラシーは低かろうが、
トランプ大統領がハチャメチャだろうが、
米国では「木を見て森を見ない」は起こらない。
その証拠に、
米国のITインフラ基盤をつくる長期戦略は、
1990年代には実現して、
次のインターネットの時代に備えた。
それに対して、日本では。
鈴木さんはそれを指摘する。
ITリテラシーは、
政治家だけの話ではない。
企業経営者も企業幹部も、
ITの「読み書き算盤」は、
身につけねばならない。
〈結城義晴〉