月曜日に神は、昼と夜をつくり、
火曜日には、天をつくった。
水曜日に海と地をつくって、
植物を茂らせた。
そして木曜日には、
太陽と月と星をつくった。
金曜日に、魚と鳥を、
土曜日に、動物をつくった。
そしてこの日、自分に似せて、
男と女を創造した。
アダムとイブである。
日曜日、神は、休んだ。
私の想像では神は、
日曜日に休んで、考えた。
だから私も日曜日は漫歩する。
日曜漫歩。
日曜随想は頭の漫歩だ。
今日は日本の祝日「昭和の日」
昭和の人たちは仕事しました。
プロフェッショナルも多かった。
徳間書店刊『プロ論。』
2004年12月31日、B-ing編集部編。
「真のプロ」50人に聞き書き。
本の帯に書かれた文句。
――毎日がつまらないのは、
あなたが「真のプロ」じゃないからです。
その通りだと思う。
今井彰
誰かの役に立つと思えたとき、
その仕事は面白いものになる。
(元NHKプロデューサー)
「プロジェクトX」の制作総括。
鈴木光司
何があっても生きていける。
そんな開き直りがあれば強い。
(作家)
三部作『リング』『らせん』『ループ』の著者。
カルロス・ゴーン
危機的状況のとき、
人は最も成長します。
そして、その人の本質が
見えるものなんです。
(経営者)
木村剛
他力本願の人は振り落とされ、
自力本願の人は誰かが救ってくれる。
そんな時代なんです。
世の中には
「やりたい族」と「なりたい族」がいます。
「なりたい族」は、
たとえば偉くなりたいから、
社長になりたいから頑張る人です。
「やりたい族」は、
やりたいから出世したいんです。
これからの時代は、
「やりたい族」の人のほうが、
幸せになれると思う。
(コンサルタント)
三木谷浩史
野球界にプロ野球選手がいるように、
ビジネスの世界で仕事をする以上、
僕たちは、
プロビジネス選手でなければならない。
また、プロの野球選手が
野球を好きであるように、
プロビジネス選手は、
ビジネスが好きでないといけない。
(楽天(株)社長)
重松清
恋した相手に接するくらいの
意識で仕事してみる。
(作家)
柳井正
私はもともと商売には
向いていない性格だと思っています。
でも、商売にずっと
携わってわかったことがある。
それは向き不向きではなく、
これだと思う仕事を
一生継続することが
何より大事だということです。
できるだけ早く、
「一生かかって何をしたいのか」、
目標を明確にして仕事することです。
ほとんどの人が目標もないのに毎日
どっちの方向に行っていいのか
わからずに努力している。
これは無駄です。
自分で決めてもいいし、
周囲から教えてもらってもいい。
結論はこれだという方向を決めて取り組む。
継続して取り組むことです。
(経営者)
柳井正から店長へ。
とことんまでやること。
自分の職業に関して、
第一人者になるためには、
少なくとも知るべきことは
全部知っておかなければなりません。
もちろん勉強が必要です。
たとえば店長でも、
店舗運営に必要な全部のことを
勉強しようと思ったら、
半端な努力では済まない。
でもマスターしないと、
その職業を自分でコントロールすることは、
不可能なんです。
藤巻幸夫
いくらひどい目に遭っても、
苦しい立場に立たされても、
僕はそれをいつも
プラスにとらえていましたし、
楽しんでいました。
(元カリスマバイヤー)
2014年3月15日に54歳で逝去。
藤巻幸夫からバイヤーへ
バイヤーというのは目利き。
最後は目が武器ですから。
必死で審美眼を磨こうと、
美術館に足を運んだり、
古い映画を見たり、
ありとあらゆる美に触れましたね。
横山秀夫
ほんとうに仕事で結果を出したいなら、
何かを犠牲にしてでも、
努力をしなければならないと思っています。
だから厳しい言い方ですが、
少なくとも努力をしないで、
夢を見てはいけない。
(作家)
最後に『Message』より。
「何のために」
あなたは何のために生きるのか。
何のために働くのか。
あなたは何を売るのか。
何をつくるのか。
あなたは何故、微笑むのか。
何故、喜べるのか。
客のためか。 社会のためか。
店のためか。 会社のためか。
自分のためか。家族のためか。
あなたはいったい何のために稼ぐのか。
何のために儲けるのか。
あなたは何を祈るのか。
何を願うのか。
あなたは何故、悲しむのか。
何故、泣くのか。
客のためか。 社会のためか。
店のためか。 会社のためか。
それとも自分のためか。 家族のためか。
この時代に、あなたは何のために生きるのか。
あなたは何のために働くのか。
〈結城義晴〉