商人舎USA研修Basicコース。
無事終了しました。
ありがとうございました。
ポジショニングを確立した店を、
次々に訪れて、学んだ。
ディビット・キャプテンと、
同志になった。
置田直矢関西スーパー今福店店長(右)と、
鈴木健之スズキヤ逗子駅前店副店長。
毎朝、講義も受けた。
理解度テストにも挑戦した。
調査分析の検討や討論もした。
そして表彰された。
買物した。
Mr.Mamasで調理した。
ビールをついでもらった。
大試食会をした。
Basicコースは、
主にミドルマネジメントの研修。
一方、
商人舎USA研修Specialコース。
トップマネジメント、幹部の識見を、
広め、高め、未来を見る。
今年は、
Amazon GoへGo!
7月13日~17日。
ワシントン州シアトル。
店舗とは不思議なものだ。
顧客が何かを体験する場である。
今、Amazon Goこそ、
体験してみなければいけない。
そのうちに当たり前になるのか、
この実験で終わって、
次の新しいものに発展するのか。
それを、自分の目で見る。
自分の耳で聞く。
自分の五感で感じる。
未来の小売業を、
自分で体験する。
「すでに起こった未来」が、
見えてくる。
私と一緒に、
その未来を見に行こう。
7月13日~17日。
申込みはこちら⇒
まだまだ募集中。
さて、アメリカから帰ってきたら、
「Meiji Marketing Review」が届いていた。
連載タイトルは、
「小売業のスーパーマーケティング」
その第41回は、
「食の高度化と
安易な”Grocerant”の
危険な兆候」
外食と内食、そして中食の概念から、
グロサラントの本質を考察した。
アメリカのトレーダー・ジョー。
なぜグロサラントをやらないのか。
その理由を導き出している。
そして猫も杓子も「Grocerant」は、
危険な兆候だと指摘。
日経新聞の記事。
「中食」市場10兆円超え
日本惣菜協会の調査。
2017年の「中食」の市場規模は、
10兆500億円前後になった。
2016年は9兆8399億円。
前年比2%強の増加。
織物・衣服は年間10兆8000億円、
医薬品は10兆5000億円。
中食はそれに迫る。
これも日本惣菜協会の調査。
飲食料の出費に占める外食の割合は、
2016年で35.6%。
2007年を基準にしてみると、
3.6ポイントのダウン。
一方、飲食料に占める中食の割合は、
同じく2016年に13.8%。
これは2007年比で1.1ポイントの伸長。
外食は中食の2.58倍。
しかし、外食は減って、
中食が伸びている。
1995年、農林水産省は、
「中食市場動態調査研究会」を始めた。
日本大学教授の田内幸一先生が座長。
私も専門委員に名を連ねた。
ロック・フィールドの岩田弘三さん、
柿安本店の赤塚保さん、
ローソンやファミマのチーフバイヤー。
4年くらい調査研究会が開催されて、
報告書を提出した。
「中食」がオーソライズされた瞬間だった。
それから20年。
中食は外食の3割を超えて38.8%。
そして外食以上の伸びを示す。
日経の記事にある。
岩田さんのロック・フィールドは、
18年4月期売上高522億円で、
前年比3%増の見込み。
赤塚さんの柿安本店は、
今年2月期決算で過去最高の439億円、
前年比1%増。
「ロック・フィールドは、
パック詰めのサラダや総菜など、
加工済み商品の供給能力を高める。
神戸市の工場を増床し、
8月をめどに生産能力を
前年比で2倍にする」
「静岡県磐田市の工場に
サラダ用野菜の研究施設を設け、
5月に一部の運用を始めるなど、
商品開発にも力を入れる」
これも日本惣菜協会の調査。
2016年の中食市場のうち、
食品スーパーマーケットの売上高は、
2015年比で3.6%増加。
コンビニは5.0%の増加。
ローソンの計画。
「店内調理の弁当や総菜を提供する店舗を
18年度末までに4割増の6000店にする」
ファミリーマートは、
「20年2月期までの4年間で
中食の生産体制の整備で
累計350億円を投資。
工場の製造品目見直しや省人化設備を導入」
日経にはスーパーマーケットの事例も。
サミットは全店で、
「揚げ物などの惣菜を、
午後9時ごろまで製造する方針」
いなげやは傘下の三浦屋から、
「付加価値の高い惣菜の調達を増やす。
三浦屋は19年3月までに、
いなげや向けの生産を
1.5倍の月45万パックに増やす」
マルエツ。
「野菜や肉の売り場と食材を共用し、
新鮮な総菜や弁当を提供する店舗を増やす」
厚生労働省の発表。
「17年の共働き世帯数は1188万世帯で、
6年連続で増えている」
「中食」はまだまだ増加する。
そして「安易なグロサラント」は、
どんどん不採算になっていく。
〈結城義晴〉