今週の俳句を忘れていた。
シャワー浴び、一直線のスケジュール
〈朝日俳壇 札幌市・関根まどか〉
(長谷川櫂選評)
シャワールームを出れば、
あとは予定が目白押し。
「一直線」に勢いがある。
いい句です。
もうひとつ。
よく育つ百円店の種なれど
〈同 東京都・橋本栄子〉
四月二十九日選の句。
たよりなき百円店の種袋
〈和城弘志〉
(長谷川櫂選評)
早速の返答。打てば響くとはこのこと。
DAISOも俳句となる。
さて日経ビジネスONLINE。
「今日の名言」
マネジメント層こそ
無人化されるべきだ。
〈野口 悠紀雄〉
野口先生はいま早稲田大学の、
ビジネス・ファイナンス研究センター顧問。
「人間が確認作業に関与すると、
むしろ改ざんのリスクが
高まることになりかねない。
マネジメント層が関わってきた、
稟議や根回し、承認といった
一連の社内業務はなくなる可能性がある」
現場の「無人化」など、
ほざいたりしているトップこそ、
無人化されていく。
怖ろしいかもしれないけれど、
それが本質だろう。
逆に言えば、
現場を知らず、
現場を踏まないトップは
淘汰されていく。
さて今日は、忙しい。
朝から東京・池尻大橋。
東邦大学医療センター大橋病院。
私、この病院で、
網膜剥離と緑内障の手術を受けた。
富田剛司教授に今日も、
診察してもらった。
日本の緑内障の権威。
肝心の右目の眼圧は12。
ハードワークが続いたが、
非常によろしい。
視野検査の結果も、変わらず。
まあまあ。
急いで横浜の商人舎オフィスに戻る。
商人舎webMagazine会議は終わっていた。
しかし猪股信吾さんが残っていて、
あたらしく会社を設立する話を、
ちょっとだけ聞かせてくれた。
立教大学大学院修士課程修了で、
マスターを持っている。
内田憲一郎さんと三人で写真。
内田さんも立教大学大学院の結城ゼミOB。
いわば私の愛弟子たちだが、
いまその二人に助けてもらって、
商人舎magazineのリニューアルに、
チャレンジしている。
そのあと、東京・目白。
学習院大学正門。
「自撮り」というやつ、やってみました。
大学のキャンパスには緑が多い。
学習院大学アメフト部は、
元気よく声出しして、練習していた。
会場は西5号館301教室。
学習院マネジメントスクール。
2018DSCM基礎コース。
Dはディマンド、Sはサプライ、
Cはチェーン、Mはマネジメント。
需要から供給までの、
一貫したマネジメント。
それを学ぶ。
今日は今年の第一回。
初めに事務局長の林純子さん。
そして湯沢威先生。
学習院大学の名誉教授。
このスクールの顧問で、
ご専門は経営史。
来年、天皇陛下となる皇太子殿下の先生。
オープニング講義は、
「グローバリズムの功罪」
グローバル化と格差と不平等がテーマ。
グローバル化によって、格差は増大する。
その格差も、二つの事象となって現れる。
国と国の間の格差と、
国内の人々の間の格差。
結論は、国内の不平等よりも、
国家間の不平等のほうが、
はるかに大きいということ。
プライベートブランドなど、
この国家間の格差によって、
安さをつくり出す。
だからFair Tradeなどの商品が登場する。
このことを考えねばならない。
私の担当は「流通概論」
歴史を学ぶことから始めて、
パラダイムの転換までがIntroduction。
本論は結城義晴なりの流通概論。
流通構造の多段階性、
レース型競争とコンテスト型競争、
レッドオーシャンとブルーオーシャン、
それが業種・業態から、
フォーマットへの変貌を促進し、
ポジショニングが戦略化してきた。
最新事例をふんだんに織り込みながら、
難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。
EpilogueはDSCMに、
マーケティングが必須であること。
2時間ほどにまとめて終わった。
昨年までは2時間半ノンストップの講義。
今日はそれは控えた。
講義が終わるとポットラック。
持ち寄りパーティー。
今年度最初の懇親。
まず、乾杯して、
湯沢先生とツーショット。
そのあと、講義内容への質問。
三菱食品(株)の梶山寛人さんが、
口火を切ってくれた。
同社マーケティング本部から、
このスクールに派遣された。
ちょっとだけビールを飲んでいたので、
答えは長くなって、講義の続きとなった。
質疑応答を終わらせて、
いつものように全員写真。
1年間、しっかり勉強してください。
故田島義博学習院大学院長創設の、
伝統のマネジメントスクール。
充実しています。
グローバル化や情報革命は、
一方で格差を広げ、
また一方で格差を埋める。
だからトップマネジメントの無人化など、
斬新なアイデアが生まれたりする。
一握りの富裕層が独占してきた「富」は、
うまく分配される必要がある。
それは確かだ。
流通業もDSCMも、
その人類の「富」を、
公平に分配する社会的機能なのだ。
〈結城義晴〉