Everybody! Good Monday!
[2018vol22]
2018年第22週、
5月の最終週。
今週金曜日から6月。
白といふ色の力や更衣
〈朝日俳壇より 川越市・渡邉隆〉
(長谷川櫂選評)
国によっては白は空虚の色。
しかし、日本では美しい力ある色。
白に染まる日本の夏。
今週は衣替えとなる。
白に染まる日本の夏。
いいもんです。
Weekly商人舎の月曜朝一。
2週間販促企画。
梅雨入りの情報を提供する。
「今年の梅雨入りは、
東・西日本では平年より早く、
東北では平年並みか平年よりも早い」
「平年より早いとすれば、
6月に入ると次々に
梅雨入り宣言が出されそうだ。
今週から来週にかけて、
九州から西日本は次々に
梅雨入りの可能性がある」
いいことが書いてある。
「気象庁の天気予報が正確になってきた。
人々は天気予報で行動する。
天気がどうなったかという現象も大事だが
気象庁の天気予報という情報も、
商売にとっては重要になってきた」
そのとおりだ。
さて、流通SuperNews。
ユニー・ファミマnews|
ドン・キホーテとの共同実験コンビニ6/1から順次開店
日経新聞は一面で取り上げた。
「ファミマ、ドンキ流店舗」
ファミリーマートが順次、
「Produced by ドン・キホーテ」の店を、
新フォーマットとして出店していく。
それをポジショニングの観点から、
【結城義晴の述懐】として書いておいた。
もうひとつ日経新聞から、
最終面の「交遊抄」。
三枝富博さん登場。
イトーヨーカ堂現社長。
「私は2017年3月まで20年間、
中国に駐在していた。
きっかけとなったのが、
当社元専務の塙昭彦氏だ」
塙さんとの交遊抄である。
「かつての上司部下という関係を
超えた付き合いが続き、
どう生きるべきかを
私に示してくれる存在だ」
その塙さんの有名な言葉。
「利口はいらない。
バカもいらない。
大バカが欲しい」
イトーヨーカ堂は1996年に、
中国進出を決定した。
その責任者となったのが、
次期社長と言われた塙さんだ。
残念ながら社長には就任できず、
代わりに過酷な中国事業の立ち上げを、
塙さんは任された。
その赴任前の全社朝礼での言葉が、
「大バカが欲しい」
「この言葉に衝撃を受け、
私はその場で立候補を決めた。
中国赴任という人生の一大転機となった」
それからは塙さんとの一対一の関係。
「中国では常に自分で考えることを教わり、
根っからのコーチだ」
4年前、塙さんは、
グループの役職をすべて退いて、
コンサルタントとなった。
その後、塙さんと三枝さんは、
中国の山東省「孔子廟(びょう)」を訪れた。
中国の精神を理解するためだった。
そして塙さんは孔子の「論語」を示した。
三枝さんは、
孔子の「恕(じょ)」に感銘を受け、
その後の生き方の指針とした。
恕とは、「思いやりの大切さ」である。
商業界の故倉本長治主幹も、
「恕」を大事にした。
だから箱根の菩提寺の墓標の横には、
小さな「恕」の石碑が建てられている。
塙さんの口癖。
「人生すべて当たりくじ」
「前向きに捉えて行動すれば
良い結果につながるという意味」
いかにも塙さんらしい。
三枝さんも、
塙さんの教えを生かして、
イトーヨーカ堂の再建を、
成し遂げてもらいたいものだ。
さて私は東大阪市の㈱万代へ。
今日は終日、会議棟で、
万代知識商人大学。
3回目のテーマは、
ヒューマンリソースマネジメント。
今日は4時間半の講義を受け持つ。
私のタイトルは、
Strategic Human Resource Management。
つまりは「戦略的人間力経営」
SHRMと略す。
最初にマネジメントの体系を記す。
万代知識商人大学の1年間は、
この体系に沿って、
カリキュラムが組まれている。
午前中は、第1講義と第2講義。
第1講義は、
人材マネジメントのフレームワークと、
人的資源の戦略的な活用の意義を説明。
さらにマネジメントを知るには、
マネジメント史を学ぶのがいい。
アダム・スミスの分業から始まって、
アンリ・ファヨールの管理過程論。
それから行動科学と人間関係論、
そしてマネジメントの父ドラッカーから
ミンツバークにいたるまで。
第2講義は、
日本のマネジメントの問題点を指摘し、
ドラッカーのマネジメント論を、
わかりやすく整理した。
入口を入ると青果売場。
月曜日は「葉物フェアー」。
突き当りの鮮魚売場では、
立ち売りを展開していた。
ロの字型の売場の中に作業場がある。
声掛けしながら接客販売をする。
今日はサバの日でもあって、
特大真サバ1尾580円。
もちろん切り身パックも展開する。
渋川店の惣菜売場は
奥壁面に多段冷蔵ケースを並べ、
その前に主通路に平台を設ける。
おいしかった。
ふきの煮物とサラダも買い添えて、
大満足の昼食だった。
労務管理に関する基本的な考え方から、
採用、賃金、労務時間、
そして懲戒・契約解除などまで、
法律の知識を、事例を交えて、
実にわかりやすく講義してくれた。
人事担当でこれだけ詳細に、具体的に、
かつわかりやすく語れる人は少ない。
最終講義は、再び結城義晴。
最後のテーマは、
リーダーシップ論。
ドラッカーからデール・カーネギー、
ジョン・マックスウェルまで、
それぞれのリーダーシップ論。
さらに月刊商人舎2月号の、
マーカス・バッキンガム。
優れたマネジャーと優れたリーダー。
最後はケン・ブランチャード。
リーダーシップの方法論。
リーダーの4つのスタイルを、
一人ひとりに問いかけ、
答えてもらいながら講義を進めた。
長い長い一日だった。
充実した万代知識商人大学の一日。
新幹線の窓から見える景色の中で、
大きな夕日はあっという間に沈んだ。
衣替えの白と夕日の赤。
それが今日、心の中に残った。
孔子の「論語」の神髄は、
「忠恕(ちゅうじょ)」である。
「忠」はまごころ、
「恕」は思いやり。
イトーヨーカ堂にも、
万代知識商人大学にも、
「忠恕」こそ大切である。
では、みなさん、
今週も忠恕の精神で、
Good Monday!
〈結城義晴〉