本当に久しぶりの休養。
10時間くらい続けて眠って、
昼間にも3時間くらい寝た。
6月に入って5日に、
月刊商人舎6月号を責了。
特集は「2018決算解体新書」
翌6日からシアトル視察勉強会。
朝2回、みっちり講義して、
バスの中でも語り続けた。
語り続けるべき内容のある旅だった。
amazon goへGo!
みんな揃って、Go!
コストコ本社へもGo!
みんな揃ってGo!
10日の夕方に帰国してからは、
12日に仙台でヤマザワ共栄会の講演。
翌13日はイオンリテールの講義。
それから14日・15日の2日間、
万代知識商人大学。
この間、Go! Go!ポーズを、
多くの人にお願いした。
ありがとうございました。
さて、朝日新聞一面「折々のことば」
捨てるものが
少なくてすむのは
気持ちがいいです。
(東野華南子)
「必要な物を、
買うのではなくて自分で作るとなると、
そもそも何に使うのか、
素材として使えるものが
どこかにないかと
逐一考えるようになる」
雑誌『TURNS』6月号から。
ReBuilding Center JAPAN。
その経営者の東野華南子さん。
解体される建物から、
古材や建具を回収して販売する仕事。
長野県諏訪市で夫と一緒に、
リビルドセンターを運営する。
「物を作ることは、
“暮らしの棚卸し”につながる」
自分の生活でも、
会社の仕事でも、
店舗や売場でも、
捨てるものが少なくてすむのは、
何よりも気持ちがいい。
同感だ。
日経新聞今日の夕刊一面トップ。
「食品廃棄 ネットで削減」
「捨てられる食品や生活雑貨を減らそうと、
外食店やメーカーと消費者を
インターネットでつなぐ動きが
広がり始めている」
「売れ残りそうなメニューや
廃棄していた試作品を
店がサイトに掲載、
予約して割安に買える仕組み」
これを「フードシェア」と呼ぶ。
食べられるのに捨てられる食品は、
日本国内で1年に約646万トン。
「もったいない」ことを嫌う若者や、
食費は抑えたい働き盛りが、
この運動を支持している。
フードシェアサイトの例が5件。
その第1が、
「TABETE(タベテ)」
㈱コークッキング(川越一磨社長)が、
今年4月から始めた。
料理イベントなどを手がける会社だが、
東京都心などの約130店が加入。
会員は約2万人。
「登録される食品の25%が消費されている」
同社は料金の35%を受け取る。
東京・大田区の小さなパン屋「アヤパン」。
「街の小さなパン屋は、
午後7時を回ると商品棚は寂しくなる。
ところが5月中旬に訪れた会社員は、
レジに向かうとスマートフォンを見せて、
予約していた1袋270円の、
減塩トマトコッペロールを購入した」
発売前の試作品。
自然食品の惣菜店「食や」。
オーナーの梶本亮さんも、
TABETEに参加している。
「食材を調達している農家の苦労を知って、
廃棄食品を減らすのに協力したい」
渋谷区の「割烹TAJIMA」
自家製醤油に使ったかつお節を材料に、
「超おとなのふりかけ」を開発。
タベテ専用の商品。
オーナーは語る。
「捨てるはずだったが
商品として自信がある。
若い人が来るきっかけになれば」
フードシェアサイトの第2が、
「Reduce GO」
月額1980円で、毎日2回まで、
余った食品を好きなだけ食べられる。
SHIFFT㈱(武宮 正宜社長)が、
この4月5日に始めた。
SHIFFTはもともとインターネット企業。
サイトの自己紹介。
「スマートフォンアプリで
周辺のレストランやカフェ、
飲食・小売店の余剰食品を検索し、
月額定額でテイクアウトができるサービス」
「食品ロスを減らし
CSR活動に取り組みたい飲食店と、
タイムセールの食品を
安く購入したい利用者とを
マッチングするプラットフォーム」
第3は滋賀県の「フードエコプロジェクト」
「三方よしフードエコ推奨店」制度。
㈱カルネ・ジャパンは、
滋賀県近江八幡市の食肉卸。
賞味期限が迫ったハンバーグなど
直営店の割引情報を、
フェイスブックで発信している。
第4は「KURADASHI.jp」
食品メーカーの在庫品など、
約200種類が並ぶ通販サイト。
甘酒48本セット、だしがゆ40袋など。
まとめ売りが中心で、
値段は定価の約4割。
2015年からこれまで、
約250万点の食品が、
捨てられずに買われた。
第5が「オタメシ」
通販サイト運営の㈱シナビズが運営する。
日用品などの余剰在庫を売るサイト。
昨年7月スタート。
売上げの一部は、
医療や自然保護の団体に寄付される。
フードシェアの運動に、
インターネットサイトを活用する。
こういった活動は、
「商売、商売」ではいけない。
しかしかといって、
社会的な意義を全面に押し出すのも、
ちょいと古い。
捨てるものが
少なくてすむのは
気持ちがいいです。
この精神が根本にあるのがいいと思う。
〈結城義晴〉