やってくれた。
FIFAワールドカップロシア大会。
日本対コロンビア戦。
香川真司のペナルティーゴール。
そして大迫勇也のヘディングシュート。
俄然、期待が持てる展開になってきた。
先週のこのブログで、
「西野ジャパン」に対して私は書いた。
「まずはちょっとだけ、夢が広がった」
その夢がさらに広がった。
頑張ってほしい。
いつも、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
それがわたしたち日本人の心持ちです。
さて、第13回商人舎ミドルマネジメント研修会。
略してMMS。
知識商人を養成して、
商業の現代化を果たす。
場所は湯河原のニューウェルシティ。
ホテルの前に橋があって、
その橋のアスファルトに書いてある。
神奈川県と静岡県の境目の線。
橋の欄干にも記されている。
駿河の国静岡と、
相模の国神奈川。
朝の8時15分から、
第1回理解度テスト。
緊張感の中で、
エンピツのカサカサという音だけが響く。
第1日目に学んだことから、
設問が5題、出される。
それに対して、自分の言葉で答える。
自分のための理解度テスト。
30分の試験時間が終わると、
急に空気が和む。
理解度テストが終わると、
第1講義は結城義晴。
テストの回答を解説しつつ、
その内容を補足する。
そして「悪い企業の兆候」
その兆候からいかに、脱するか。
それが今日の私のテーマ。
第2講座から第4講座までは、
白部和孝先生。
小売業の計数の基礎と応用。
実際の数字の事例を使って、
演習方式を取り入れた講義。
全員が電卓で計算をする。
白部先生が計数管理の意味を解説する。
設問に対して受講生が答える。
また解説。
あっという間に昼を迎えて、
昼食タイム。
ランチが終わると、
休む間もなく、
高度な演習に入っていく。
白部先生の講義は、
実践的ですぐに役立つ。
今年も最高水準の計数講座だった。
白部先生のあとは、
上田惇生先生がビデオで登場。
商人舎ミドルマネジメント研修会は、
ピーター・ドラッカーをベースにしている。
だからドラッカーの分身・上田惇生先生に、
第1回からずっと登壇していただいた。
しかし上田先生が癌になって、
今、治療・療養中。
そこでビデオ出演。
その上田先生が信頼する講師が、
井坂康志さん。
ドラッカー学会事務局長、
ものつくり大学特別客員教授。
ドラッカー・マネジメントの基本から、
フィードバック分析まで。
ドラッカー研究者の一人として
一番大切なポイントについて、
実にわかりやすい講義。
今回は、「自らの強み」について、
突っ込んだ講義だった。
その「強み」の知り方を、
ドラッカーが教えてくれる。
「聞く」ときに理解するか?
「読む)ときに理解するか?
いい講義だった。
最後は受講生からのQ&A。
㈱フジの高橋慶浩さん。
フジグラン川之江店長兼食品課長。
それに丁寧に答えてくれる。
さらに質問。
㈱関西スーパーマーケットの蔵谷剛さん。
青木店グロサリーチーフ。
井坂さんはわからないことには、
示唆を与えて自分で考えさせる。
それがまた、ドラッカーらしい。
感謝の握手。
そして今日の最後の3時間は、
ノンストップの結城義晴。
マネジメントの体系を語り、
ミドルマネジメントの方法論を整理する。
ほとんどがピーター・ドラッカー。
その前のアンリ・ファヨールから、
ヘンリー・ミンツバーグ、
そしてケン・ブランチャードまで。
一気呵成に語って、
最後は受講生の質問に、
受講生が答えを考えるというスタイル。
代表者のそれぞれの回答は、
まさに「それぞれのドラッカー」だった。
真っ先に手を挙げて
発言したのは、
㈱静鉄ストアの井出弘之さん。
店舗運営部スーパーバイザー。
関西スーパーマーケットの瀬合康史さん。
奈良三条店グロサリー担当。
フジの吉岡淳也さん。
フジグラン宇部店長。
そして最後のまとめ。
朝の8時に集合して、
夜の8時に終了。
夕食をとって、
また各自自習。
明日の朝の第2回理解度テストに挑む。
いつも思う。
学ぶ姿は美しい。
最後に朝日新聞「折々のことば」
第1143回。
この人でなければ
絶対ダメだと
思える人の下で
働かなければ
モチベーションを
保ち続けられない。
〈フレンチシェフ岸田周三〉
「自分が心からおいしいと思う店」
で修業せよ。
岸田シェフは言う。
「人を駆るのは、
あんなふうになりたいという憧れ。
心を激しく揺さぶられたからこそ
憧れるのだが、
あんなふうにということ以外は
実は知らない」
「だから、技術以上に
その人の表情や身のこなしを
一つ一つ食い入るように見る」
ピーター・ドラッカーも言う。
「彼の下で自分の子供を
働かせたいと思うか」
⑴そうであるならなぜか
⑵そうでないならなぜか
岸田シェフとドラッカーは、
本当に同じことを言う。
それこそ真理である。
〈結城義晴〉