ダラス2日目の午後。
この地のスーパーマーケット総ざらい。
クローガー。
このエリアで17.8%のシェアを持つ。
店頭に「Scan, Bag ,Go」。
ハンディスキャナーで顧客が、
自分で購買商品をスキャンする。
そしてセルフレジで支払う。
クローガーのamazon go対策。
ウォルマートも、
面白い取り組みをしている。
それらはこの旅が終わってから
まとめて整理しよう。
もっとも月刊商人舎7月号では、
私の原稿でみっちり書いた。
クローガーでは店長のインタビュー。
それにしてもいい店だ。
壺を使った面白い陳列。
倒れないかと心配だ。
シーフードからミートへの対面売場。
1ポンド3.99ドルで、
Hi I’m your LOW PRICEのディスカウント。
クローガーによる「ロールバック」である。
この地区の女性プレジデントが、
この店を訪れた。
「Click List」も作業中。
顧客からオーダーを受けて、
商品ピックアップをして、
ドライブスルーで引き渡すサービス。
それを宅配するシステムも開発された。
Back to School売場に切り替え中。
そのわきのミルク売場。
1ガロン1.29ドル。
1ガロンが3.8リットルだから、
1リットル33円9銭。
これまで見た中で最安値。
クローガーがディスカウント攻勢に出ている。
一方、トムサム。
ダラス地区のアルバートソン傘下企業。
「コーシャ・マーケット」の掲示があり、
イスラエルのマーク。
売場はコンベンショナル型。
つまりイノベーションがない店。
ありました。
コーシャ・マーケット。
コーシャはユダヤ人の食べ物。
ユダヤ人にターゲティングしている。
しかし、品切れだらけ。
グロサリー売場の真ん中でも、
コーシャ・フードのエンドとコーナー。
黒い帽子をかぶったユダヤ人が、
来店客の中にちらほら。
このエリアにユダヤ人が多いのだろうが、
アンダー・ポジショニングにならねばいいが。
調剤薬局は必ず併設。
トムサムは相変わらず厳しい。
HEBセントラルマーケット。
店頭のスイカ畑はカラフルだ。
他と違ってワンウェイコントロール。
まず野菜から入って、
入口にブロッコリの山。
アイス・オブ・ウォール。
氷の壁。
コーンの山積み。
見事なトマト畑。
そしてリンゴの大陳列。
バナナには熟度説明があって、
その通りの商品が並ぶ。
右がシーフード、
左がミート。
セントラルマーケットお得意の売場。
そのシーフードの対面コーナーで、
骨抜きサービスをやっていた。
それも二人がかりで。
これは初めて見た。
セントラルマーケットの真骨頂だ。
ワイン売場にはコンシェルジュがいる。
バルク売場も充実の品揃え。
チーズ、ベーカリーから、
セルフデリのコーナーへ。
そこにマネキンのおばちゃん。
椅子に座ってお薦めする姿は、
なかなか良い。
対面デリは番号札を受け取って並ぶ。
レジはいつもホスピタリティ。
トレーダー・ジョー。
壁面装飾はアーティストの作品。
店専属として2人ずつ配置されている。
乳製品売場も美しい。
新製品のオーガニックチャールズショー。
3.99ドル。
そして私の愛用品のサンスクリーン。
レジはいつも元気でフレンドリー。
躍進するスプラウツファーマーズマーケット。
店舗は見晴らしがよくて、
中央に青果部門が鎮座する。
Kitchenと名付けられたデリ売場。
「ボアーズヘッド」が目玉。
ボアーズヘッドは有名デリカテッセン。
グロサリーとバルク売場が見える。
生花の手前にバルク売場。
レジはちょっと不愛想。
急成長するとこんな現象も起こる。
そしてアルディ。
牛乳は1ガロン1.35ドル。
すごい価格です。
しかし今回はクローガーの1.29ドルが、
最安値だった。
オーガニックも充実している。
青果部門も格段に、
クォリティが上がっている。
いつも思うが、
このポークチョップは、
商品化が素晴らしいし、
安い。
そして新製品の「Pride & Joy!」
ベビー用品。
脱コモディティの商品開発が、
アルディでも始められた。
そしてスピーディなレジは、
それだけでアルディのサービスとなる。
さまざまなスーパーマーケット。
1店1店がポジショニングを確立している。
それができない者は、
マーケットから退場させられる。
引っ込み思案の児童や生徒は、
評価されないのと同じだ。
もっとも引っ込み思案だけれど、
質問すればなんでも知っているという、
そんなポジショニングもあるだろうが。
夕方にはホテルへ戻る。
そして毎夕の日課。
2時間のグループワーク。
最終日に発表会。
イオンリテールアメリカ研修、
厳しい内容になってきた。
しかしそれが終わると、
ホテル備え付けのバーベキュー。
視察し、調査し、
聴講し、インタビューして、
さらに買物もした。
そしてバーベキュー。
日は長いし、ダラスのテキサス牛だし、
最高の気分だ。
翌朝早く、私たちは、
ニュージャージーへ向かった。
(つづきます)
〈結城義晴〉