Everybody! Good Monday!
[2018vol28]
2018年第28週、
7月の第2週となりにけり。
アメリカの独立記念日の翌日。
7月5日にテキサス州ダラスに入り、
ニュージャージー州のニューアークに移動。
ウェグマンズの前で、
元気いっぱいの写真。
しかし西日本の集中豪雨。
原因は「バックビルディング現象」
2014年8月の広島大規模土砂災害も、
このバックビルディング現象の所為だった。
同じ場所の上空で、
新しい積乱雲が次々と生じる。
通常は積乱雲は短時間で通り過ぎる。
それが数珠繋ぎとなって、
線状降水帯を形成した。
そのために同じ地域に長時間の大雨が降った。
心からお見舞いしたい。
せめて小売サービス業が、
人々のライフラインとなって奮闘してほしい。
さてニュージャージーの商業集積。
その核店はターゲット。
天井を張って蛍光灯で明るくし、
床はピカピカ。
「LOVE. SUMMER」のプロモーション。
ただし下に書いてあるのが、
「7月4日、インディペンデンスデイ」。
すぐに外すべし。
しかしマスコットが店舗入り口で迎えてくれる。
入口トップのマネキン。
そしてちょっと太めのマネキン。
いつも写真を掲載するが、
イオンにはこのマネキンがあるらしいが、
しかしここまで太ってはいないそうだ。
恐竜のマネキン?
そしてBack to Schoolへの切り替え。
ウォルマートに比べると少し遅れた。
クローガーとは同じくらいのタイミングだが。
主通路にある島陳列什器は、
可動式でコーポレートカラーで、
なかなか良い。
広い広い店舗は約4500坪。
食品売場はコンビニエンス性重視。
ターゲットはこれが一番いい。
巨大な食品売場で、
生鮮、デリを満載しても、
競争優位にはならない。
ホームコーディは、
センス良くまとめられている。
そしてインストアドラッグストアは、
CVSファーマシー。
独立記念日にバカ売れして、
欠品がかなりあったが、
それは売れたことを証明する。
しかし、売場の回復に、
時間がかかってはいけない。
隣はベストバイ。
米国最大の家電チェーン。
1000坪にフルラインの家電製品が並ぶ。
しかしその主力アイテムは、
ウォルマートやコストコ、
ホームデポやロウズ、
さらにamazonに蹂躙されて、
不振が続く。
それを補うのが、
「ギーク・スクワッド」
コンピュータソフトウェアの、
アフターケアサービス。
アメリカにはSOHOが多い。
スモールオフィス・ホームオフィス。
そういった事務所や家庭からの二―ズが、
このギーク・スクワッドの機能を支える。
ウォルマートもコストコもamazonも、
安くは売るけれど、
その使い方を教えてはくれないし、
事故が起こっても処理をしてくれない。
ウォルマートとamazonに、
できないことをやらねば生き残れない。
しかし、オンライン販売をして、
それを店舗で受け取るサービスは、
ベストバイでも必須。
店舗前に横付けされているのは、
ギーク・スクワッドの車。
これで家庭やSOHOを訪問する。
このショッピングセンターの核が、
ホールフーズマーケット。
店頭の横断幕は、
amazonのプライム会員を勧誘している。
入り口を入るとそこでも、
水色のパネルばかり。
amazonの即日配達サービスが「Prime Now」。
これに登録しているプライム会員だけが、
ホールフーズ商品の即日配送を受けられる。
2月8日から4都市で始まった。
テキサス州オースティン、ダラス、
オハイオ州シンシナティ、
そしてバージニア州バージニアビーチ。
それが6月27日から、
全米のホールフーズに広げられた。
インターネットで注文した商品を、
最寄りのホールフーズ店舗から、
2時間以内に無料で配送する。
さらにこのとき、
セール品目は10%割り引かれる。
プライム会員の特典の一つ。
導入地域での利用増加は著しい。
それを勧誘している。
しかしそうなると、
顧客の足は店から遠のく。
店の賑わいは薄れる。
ホールフーズの目下の大問題。
しかし青果売場は美しい。
バナナの売場はぶら下げ方式。
コーンは小型トラックの荷台に陳列。
カットフルーツとフレッシュジュースは、
壁面にまとめてコーナー化した。
ブッチャー売場では、
必ず顧客に声をかける。
先ほどのamazonのプライム会員向け、
10%ディスカウント。
「スペシャルティ」は部門の名前。
リカーとチーズとチョコレートが、
ひとつのデパートメントとなった。
ベーカリーのトップはクッキー。
そしてホールフーズの代名詞「セルフデリ」。
グロサリーエンドにも、
amazonプライム向け商品。
ここでも宅配の宣伝をしている。
入り口わきにアマゾンロッカー。
店舗の隣には、バーベキューバー。
ここならば酒も飲める。
帰り際に挨拶してくれた。
amazonの傘下に入ったけれど、
ホールフーズは元気です。
次にショップライト。
このエリアで二番手のシェア。
しかしボランタリーチェーンとして、
店を寄せ集めての二番手。
だがこの店は旗艦店。
素晴らしい。
入口のファーマシー。
花売場のショップが顧客を迎える。
どんな店も青果部門が弱ければ、
話にならない。
インディペンデントらしい陳列。
セレブレーションステーション。
加工肉とチーズは、
大人気のボアーズヘッドショップ。
チョップチョップのショップ。
チーズやハムのコールドカット売場。
面白くてユニークな売場が続々と出てくる。
魚売場もショップ形式。
ピザ売場もショップとなっている。
世界のストリートフードのショップ。
面白い。
セルフデリは家庭の味を提供する。
そしてサンドイッチとサラダのショップ。
ジュースとスムージーのバー。
ミートは多段ケースで、
通常のスーパーマーケットだ。
リカー売場もショップ形式だ。
ミルクのリーチインケースにも、
「ミルク・ストア」のネーミング。
グロサリーはちょっと弱い。
しかし珍しい商品などを集めてユニークだ。
ニュージャージーの最後は、
真打登場。
ウェグマンズ。
入口のドームを潜り抜ける。
青果市場が登場する。
このファーストインプレッションが、
なんといってもウェグマンズの凄さ。
そして青果部門の最後は、
オーガニックバナナと普通のバナナ。
花売場を抜けて、右に曲がれば、
チーズショップ。
そこに価格比較表。
ショップライトとコストコ。
この2社がすごい。
高いレベルの比較だ。
シーフードショップは、
氷を敷き詰めてある。
ベーカリーもショップ形式。
そしてセルフデリ。
中華はおススメです。
青果と花売場を左手に曲がると、
天井から模型の機関車。
そして広大な流通パンのコーナー。
ゴンドラアイルの中間に、
上品な島陳列。
これアメリカのスーパーマーケットの、
基本中の基本。
だからゴンドラアイルが長くても、
顧客が入ってきてくれる。
コモディティグッズに関して、
ウェグマンズは最高のディスカウンターだ。
コンシステントロープライスを展開する。
一貫した低価格。
2000坪の売場の天井はスケルトン。
コカ・コーラの商品も、
フルラインナップで売ります。
レジエンドにも99セントのお買得品が並ぶ。
そしてこのハノーバー店で、
ザ・バーガー・バーを導入。
10ドルのグルメハンバーガーで、
シェイクシャックを狙う。
フードコートは中2階ではなく、
平面に設けた。
そして隣は広大なリカーショップ。
1店舗平均90億円を売るウェグマンズ。
その商圏内では間違いなく、
マーケットリーダーだ。
だからウェグマンズは、
全包囲作戦を採る。
ウォルマートには、
コンシスタントロープライス。
コストコにはファミリーパック。
ホールフーズにはオーガニック強化。
そしてショップライトにも、
ショップ形式。
今日のニュージャージーは、
すごい店ばかり。
超一流ばかりの競演。
中小はボランタリーを組む。
ホールフーズもamazon傘下。
これこそ日本にとっての、
「すでに起こった未来」だ。
では、みなさん、
Good Monday!
〈結城義晴〉