帰国しました。
7月5日の木曜日に日本を発って、
7月17日の火曜日に日本に戻る。
ダラス、ニューヨーク、シアトル。
いい旅でした。
ありがとう。
その間に、西日本に、
記録的な豪雨に見舞われた。
お見舞い申し上げたい。
サッカーワールドカップは、
フランスが優勝して終了した。
そして昨日の正午から、
今日の23時59分まで、
アマゾンのプライムデー。
アマゾン・コムは現在、15カ国で、
それぞれの国のドメインを獲得し、
それぞれのホームページを開設している。
1995年7月 アメリカ amazon.com
1998年10月 イギリス amazon.co.uk
1998年10月 ドイツ amazon.de
2000年8月 フランス amazon.fr
2000年11月 日本 amazon.co.jp
日本は西暦2000年の開設で、
本国アメリカから数えて5カ国目だった。
イギリス、ドイツ、フランスに次いで、
日本は重視された。
その後は、
2002年6月 カナダ amazon.ca
2004年9月 中国 amazon.cn
2010年11月 イタリア amazon.it
2011年9月 スペイン amazon.es
2012年12月 ブラジル amazon.com.br
2013年6月 インド amazon.in
2013年8月 メキシコ amazon.com.mx
2013年11月 オーストラリア amazon.com.au
2014年11月 オランダ amazon.nl
2017年7月 シンガポール amazon.com.sg
この15カ国のドメインで一斉に、
今年4年目のプライムデーが開催された。
調査会社コアサイト・リサーチの予測では、
今年の売上高は34億ドル以上。
1ドル100円換算で3400億円。
そして今やアメリカでは、
amazonにつられるように、
他社が巻き込まれた、
夏の一大セールとなった。
ターゲット、コールズ、メイシーズなど、
同時にセールを展開した。
ターゲットは、
会員費なしでセール品を提供する。
100ドル以上購入した顧客には、
シップトの即日配達サービスの会員費を、
半年間無料とする。
50ドル相当の無料サービスを提供する。
コールズは「it’s A Big Deal」のセール。
こちらはプライムデーに先駆けて、
1週間前の10日からスタート。
メイシーズは「Black Friday in July」。
7月のブラックフライデー。
30%引き、50%引き。
しかしシアトルのメイシーズはガラガラ。
笛吹けど踊らず。
一方、ウォルマートは笛も吹かず。
Back to School商戦に邁進する。
ただしグーグル・ホーム商品の割引を展開。
アマゾンのエコー販売などに、
グーグルと組んで対抗する。
アメリカは今日も、
スピーディーに動いている。
さてシアトル最終日の今日は、
朝7時半から最後の講義。
キャッシュレス化とレジレス化。
その意味をしっかりと整理し、
未来の小売業の在り方を展望した。
それからフォーマット論と、
ポジショニング戦略、
さらにコモディティ化現象。
私の持論を展開して、
最後はインディペンデントの闘い方。
9時15分ごろ終わって、
そのあとは、団員を代表して、
村上寛(ゆたか)さんに、
学んだことやこれからの決意を、
一言、述べてもらった。
カネテツデリカフーズ㈱取締役副社長。
すぐにトランクをもって、
リムジンバスに。
村上さんは居残って、
ニューヨークへ向かう。
いつものようにバスの中で、
最後の講義。
今日は「イノベーション」
関西スーパーの故北野祐次名誉会長は、
破壊的イノベーションを成し遂げた。
この破壊的改革とは、
全く新しい価値を生み出すことだ。
amazon goはまさしく、
人々が想像しなかった価値を生み出した。
ピーター・ドラッカーが整理する、
イノベーションの原理。
第一は、機会を徹底して分析する。
第二は、自分の目と耳で確認する。
第三は、焦点を絞り、単純なものにする。
第四は、小さくスタートする。
第五は、最初からトップの座をねらう。
amazon goはこの「原理」にも、
ぴたりとあてはまる。
No Checkout、シンプルだ。
店は167㎡、小さい。
そして世界最速の未来型店舗。
トップの座を狙う。
30分ほどでシアトルタコマ国際空港。
みんなは全日空で成田直行。
私だけ、アラスカ航空で、
バンクーバー経由、成田行き。
こんな小型機。
飛び上がると、シアトル市街が美しい。
アメリカとカナダの国境を越え、
45分ほどでバンクーバーの海岸。
バンクーバーからも、
レーニア山が見える。
「タコマ富士」と呼ばれる。
到着すると、滑走路を歩いて乗り換え。
このプロペラにお世話になった。
そして休む間もなく、
日本航空のジェット機。
巨大だ。
階段を歩いて登って搭乗。
9時間ほどで成田国際空港。
到着してから、
2つ預けたトランクの中の小型のが紛失して、
ちょっと手間取った。
しかし成田エクスプレスに乗り込んで、
日本の田園風景を楽しむ。
東京スカイツリーの姿を見て、
帰国したことを実感した。
いい旅だった。
〈結城義晴〉