オーム真理教事件に関した死刑執行。
松本智津夫死刑囚をはじめとして、
2度にわたって13人。
ちょっと性急な印象を受ける。
2度の世界大戦を経て1950年、
ヨーロッパ人権条約が定められた。
その第2条は「生命に対する権利」。
⑴すべての者の生命に対する権利は、
法律によって保護される、
何人も、故意にその生命を奪われない。
「死刑も殺人である」
このコンセンサスが定まった。
ただし法律で死刑を定める犯罪について、
有罪の判決の後に裁判所の
刑の言い渡しを執行する場合は、
この限りでない。
⑵生命の略奪は、
それが次の目的のために絶対に必要な、
力の行使の結果であるときは、
本条に違反して行われたものと
みなされない。
(a)不法な暴力から人を守るため
(b)合法的な逮捕を行い、または
合法的に抑留した者の逃亡を防ぐため
(c)暴力または反乱を鎮圧するために
合法的にとった行為のため
キリスト教の倫理観と、
ヨーロッパ流の論理性。
だから死刑廃止国が多い。
アメリカは分かれている。
合衆国連邦と30州に死刑があり、
ワシントンD.C.と20州で死刑廃止。
人間の命に関する、
根源的な問題だ。
易しいけれど、
難しい。
商人舎流通SuperNews。
アマゾンnews|
第2Q 売上高39%増の529億ドル・営業利益5倍増と絶好調
四半期だけで売上高5兆2900億円。
前年同月比で39%の伸び率。
そして営業利益は5倍増。
前期の利益が少なかったから。
利益が伸びたのは、
プラットフォームビジネスの恩恵。
アマゾンウェブサービスと、
アレクサをはじめとするPBの恩恵。
しかしアマゾンは一貫して、
客数主義である。
それは貫徹されている。
今日は朝から、茨城県つくば市。
秋葉原からつくばエクスプレスに乗って、
研究学園駅へ。
㈱カスミへ。
本部はカスミつくばセンター。
業界では有名なポストモダンの建築。
小濵裕正会長のインタビュー。
今年5月18日に、
日本チェーンストア協会会長にご就任。
1967年の故中内功初代会長以降、
名だたる経営者がその任を担ってきた。
そのチェーンストア協会の将来のこと、
小売産業の全体の方向性、
アメリカやヨーロッパ、中国の流通事情、
大所高所から様々なことを話し合った。
主婦の店ダイエー入社後、
中内さんの薫陶を受けて、
ダイエー関東事業本部長、専務取締役。
それからカスミ副社長・社長・会長を経て、
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス創設、会長に就任。
同社は年商6922億円で、
日本最大のスーパーマーケット。
そして今、小濵さんは、
日本チェーンストア協会会長。
いい話だった。
まだまだ小濵さんに、
頑張ってもらわねばならない。
帰りに大竹貢さん、小谷良江さんと写真。
大竹さんは 日本チェーンストア協会会長秘書。
小谷さんは㈱カスミ総務本部広報主任。
それから延々と東京・品川まで戻った。
あなたが変われば、
世界も変わる。
私の「自ら、変われ!」と同じ。
品川駅は新幹線の駅ができて、
東京中心部の南のスポット。
その品川駅直結のイーストビルに、
㈱ゼンショーホールディングス本社。
会長兼社長兼CEOの小川賢太郎さん。
国民生活産業・消費者団体連合会会長、
日本チェーンストア協会副会長でもある。
今日は生団連会長への取材。
小川さんとは、
初めてのインタビューだったが、
すぐに意気投合。
ゼンショーは㈱すき家本部、㈱なか卯、
㈱ココスジャパンなど外食産業を中心に、
㈱マルヤ、(株)マルエイなど、
スーパーマーケットも経営している。
国内に38社、海外に9社。
年商5791億円、5087店舗。
日本最大のフードサービス業。
その企業理念がいい。
「世界から飢餓と貧困を撲滅する」
この理念のコンセプトに沿うごとく、
一気呵成に小川理論を語ってもらった。
私も得意のGo! Go! ポーズ。
インタビューが終わってから、
みなさんと写真。
右から、梅澤聡さん、
生団連理事事務局長の佐藤聡司さん。
同じく業務部マネジャーの平田誠さん。
(株)ゼンショーホールディングス廣谷直也さん。
廣谷さんはグループCC部広報室長。
平田さんの要望にお応えして、
全員でポーズ。
ありがとう。
さて最後に朝日新聞「折々のことば」
第1180回。
あゝ
いとしくおもふものが
そのまゝ
どこへ行ってしまったか
わからないことが
なんといふ
いゝことだらう
(宮沢賢治)
詩人は思う。
「人の苦界から遠く
隔たった行き先だからこそ、
想像は止まねど理解は及ばない。
そのことがむしろ救いだ」
亡き妹を想いつつ記された心象スケッチ、
「薤露青(かいろせい)」から。
『春と修羅』第二集所収。
「薤露」はオオニラ(ラッキョウ)の葉に結ばれた
露の消えやすいこと。
死刑もその廃止も、飢餓も貧困も、
人の命にかかわるものだ。
それこそ、
「いとしくおもうもの」であるし、
「どこへ行ってしまったか」
「わからないこと」も、また、
いいことなのだろう。
〈結城義晴〉