台風21号。
非常に強い台風で、
四国に上陸し、近畿圏を通り抜けた。
大雨や暴風、記録的な高潮。
各地で甚大な被害が相次いだ。
心からお見舞い申し上げたい。
大阪府と滋賀県、三重県で、
7名の方々が亡くなった。
ご冥福を祈りたい。
われわれの日本列島は、
地震列島であるし、台風列島だ。
おそらく今だけのことではない。
長い長い歴史の中で、
われわれ日本人は何度も何度も、
こんな自然の猛威にさらされてきた。
そして日本人の精神性をつくってきた。
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
辛抱強さ、謙虚さ、真摯さ。
それはわれわれの特性になった。
いつも思うが、
「自然に優しい」だとか、
「地球にやさしい」だとか、
僭越極まりない。
自然の素晴らしさを愛でるとともに、
自然の強さ、恐さを知らねばならない。
「惨めさは偉大さから結論され、
偉大さは惨めさから結論される」
「ひとことでいえば、人間は、
悲惨であることを知っている。
よって、人間は悲惨である。
なんとならば、悲惨だから。
だが、人間はじつに偉大である。
なぜなら、悲惨であることを、
知っているから」
(ブレーズ・パスカル 断章四一六)
今日は午後から、東京・東銀座。
時事通信ホール。
2018紀文正月フォーラム
第11回を迎える。
9月初めの業界の風物詩。
私は2011年から8回、
このフォーラムに参画している。
紀文食品が、
今年の年末年始商戦に向けて、
渾身のマーケティングと提案を披露する。
台風21号のなか、全国から、
スーパーマーケットのトップ・幹部が参集。
まず、堤裕代表取締役社長。
このフォーラムの趣旨を明らかにした。
それから弓削渉取締役副社長。
今回のフォーラムの構成意図を説明した。
そして基調講演は、
國田圭作さん。
㈱博報堂行動デザイン研究所所長。
テーマは、
生活者の行動から見えてくる
“正月の姿”
70分にわたって、
「行動デザイン」の考え方から、
正月の消費者の姿を分析した。
次に紀文食品の林直人さん。
年末商戦実行委員会の、
マーケティング担当。
「生活視点から見た”お正月の食卓”」
今回は、生活日記調査を実施して、
実に鮮明な正月のライフスタイルを、
丁寧に解き明かした。
目から鱗のレポートだった。
そして三番目は、紀文の堀内慎也さん。
「紀文からのご提案」
今年末年始商戦の特徴を分析し、
具体的な展開戦略を提案した。
プレゼンテーションの大役を、
十分に果たしたお二人。
ホッとした感じがよく出ている。
そして最後のまとめは結城義晴。
三人の講演者の分析や提案を受けて、
今年末商戦の肝となるものを、
私なりに提言した。
2018年末年始商戦のカギを握るもの、
取組みの前提と2018年の基調。
そしてフィリップ・コトラー。
結論は具体的な展開のポイント。
もう、年末年始商戦は始まっている。
講演会が終わると懇親会。
㈱静鉄ストア社長の竹田昭男さん。
㈱相鉄ローゼン副社長の野口公一さん。
㈱サンベルクス社長の鈴木秀夫さん。
そして㈱セイミヤ社長の加藤勝正さんと、
㈱紀文西日本副会長の髙市泰明さん。
コーネルジャパン伝説の一期生。
太田順康さんと福原郁治さん。
太田さんは北辰商事㈱社長、
福原さんは㈱福原社長。
最後は堤さんと弓削さん。
ありがとうございました。
明日も開催されます。
フォーラムが終わると、
近くの歌舞伎座。
それから東京のベイエリア。
風がすごい勢いで吹き荒れていた。
インターコンチネンタルホテルで、
川野幸夫さんと懇談。
もちろん㈱ヤオコー会長にして、
日本スーパーマーケット協会会長。
先月の月刊商人舎8月号に、
ご登場いただいた。
そのお礼をして、様々な情報交換。
川野さんは、
人間の偉大さと悲惨さを知る人だ。
そしてPolitical Merchantである。
そのことを実感した。
「志とロマン」が、
商人には必須である。
それを再認識した懇親だった。
〈結城義晴〉