朝、彦根のホテルから
南彦根の平和堂本社へ。
通称「HATOC」の大会議ホール。
Head Office And Training Omotenashi Communication。
その頭文字。
10月に実施される米国研修の事前講義と、
5月に開催された研修会の報告会。
平和堂のアメリカ研修会は
この秋で、第16団になる。
2011年からスタートして年に2回ずつ、
今回で都合630名あまりの参加者になる。
午前中は、この10月研修の事前勉強会。
第16団参加者に対して講義する。
はじめに月刊商人舎9月号を使って、
アメリカ合衆国データの確認をし、
日米の消費環境の違いなどを整理した。
それから米国の人口動態、
人種構成とマーケティング、
ストアコンパリゾンの手法など、
渡米前に知っておかねばならないことを、
今回は特に丁寧に説明した。
平和堂米国研修履修者は、
本部バイヤーや店長・店次長を網羅し、
店舗の主任クラスになっているからだ。
12時まで2時間たっぷり講義してから、
HATOCの社員食堂でランチ。
夏原平和会長、平松正嗣社長、
そして夏原行平専務と懇談しつつ、
楽しい昼食。
午後は第15団の報告会。
会長、社長をはじめ、
幹部が揃って出席する。
5月に行われた第15団。
副団長の平和洋史さんが冒頭にスピーチ。
SM営業部SM第2エリアマネジャー。
それから第15団40人6班が、
順番に研修で学んだことをもとに、
帰国して展開したアクションを報告する。
第2班が報告する間に、
第1班は控えて待つ。
売場づくりや商品展開、
プロモーションやオペレーション。
新しい試みは多岐にわたる。
それを次に渡米する第16団メンバーと、
幹部や各部マネジャーが聞く。
2つの班の報告が終わると、
質疑応答が繰り返される。
そして私が一つひとつ講評をする。
5班は平和堂の特徴8Cを追求した。
3班は自分たちの「強み」を強調した。
5班、3班に対しても、
質問が投げかけられた。
それに班長が答える。
最後の6班は女性班長の小山幸代さん。
フレンドマート河西店店次長。
それに対しても質疑応答。
質問者は平塚善道SM事業部部長。
第13団団長だった。
福嶋繁取締役店舗営業本部長も、
今回の報告の良かった点と、
これからの課題をきちんと整理した。
そして最後に私の全体講評。
マーケットリーダーの概念に対する、
ちょっとした誤解を解きほどいてから、
ポーターの3つの戦略を解説した。
そして最後に今後に向けて、
さらなる議論の活発化を要請した。
まとめは第15団団長の田中仁史さん。
取締役食品統括部長。
そして最後の総評は、
平松正嗣社長。
平和堂の経営方針を再確認しつつ、
今回の報告会を総括した。
報告会が終わると、食堂で懇親会。
ここでも副団長の平和さん。
「ひらわ」と読むが、
平和堂にぴったりの名前だ。
乾杯。
緊張感のある報告会とは異なる、
アメリカ旅行の楽しい裏話。
その間に第16団メンバーは、
班ごとのテーマをディスカッション。
そして班ごとに発表。
私は懇親会を抜けて、
この班ごとの発表を聞き、
さらにそれを講評。
いつものように結びは、
セレンディピティ(Serendipity)の話。
そして次の団長と副団長。
団長は廣政久美子さん、
副団長は玉垣寛さん。
廣政さんはカスタマーリレーション部長、
玉垣さんはSM営業部SM第5エリア部長。
廣政さんは初の女性団長。
楽しみだ。
そして第15団の懇親会に戻ると、
締めの挨拶をする人が、
トレーダー・ジョーのパーカーを着ている。
第6班班長の小山幸代さん。
今回米国で店長からプレゼントされた。
アメリカのホスピタリティに負けない、
平和堂らしいホスピタリティをつくろう、
と決意表明。
夏原平和会長が前に出て、
そんな平和堂らしさの重要性を強調。
最後に全員が手をつないで、輪になった。
そして全員の輪が出来上がった。
夏原会長と握手。
平松社長とも固い握手。
最後は恒例の全員でのハトッピーポーズ。
この後は夏原会長とワインを傾けて懇談。
公益財団法人平和堂財団の話など聞いた。
長い長い一日だったが、充実していた。
最後にウィンストン・チャーチルの言葉。
「誠実でなければ、
人を動かすことはできない。
自分が心の底から感動しなければ、
人を感動させることはできない。
自分が涙を流さなければ、
人の涙を誘うことはできない。
自分が信じなければ、
人を信じさせることはできない」
〈結城義晴〉