イオンnews|
9月既存店イオンリテール1.5%増/専門店苦戦
9月の営業成績は全国的に良かった。
総合スーパーのイオンリテールが101.5%、
イオン北海道が100.3%、
しかしイオン九州は97.6%。
イトーヨーカ堂は102.8%でこちらも好調。
しかし、しまむらは92.9%。
しまむらnews|
10月冬物商品伸びず既存店7.1%減
一方、ファーストリテイリングは106.0%。
客数103.4%、客単価102.5%。
両者の明暗は分かれたが、
全体的に衣料品は減少した。
それが総合スーパーにも影響して、
イオンリテールやイトーヨーカ堂が、
この程度の伸びで収まった。
9月総合スーパー統計|
既存店1.9%増/食品2.8%増も衣料品5.6%減
日本チェーンストア協会の実績を、
「総合スーパー統計」と見立てて、
その動向を追いかけている。
9月の既存店は食料品が102.8%、
農産品105.3%、畜産品101.9%、
水産品102.5%、惣菜103.5%、
その他食品102.2%。
衣料品は94.4%、住関品100.8%。
全体で見れば食品が良かった。
イオンのスーパーマーケット事業。
マックスバリュ(MV)北海道102.7%、
MV東北100.8%、MV東海103.0%、
MV中部103.2%、MV九州101.2%。
しかしMV西日本は98.8%。
MV東海とMV中部は経営統合されるし、
イオン北海道とマックスバリュ北海道、
イオン九州とマックスバリュ九州なども、
経営統合して規模のメリットを追求する。
マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東は100.6%。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス。
ウエルシアホールディングスは、
既存店103.8%、全店ベース108.6%。
イオンの売上げ動向を見ていると、
日本全体がわかってくる。
しかしファーストリテイリングだけは、
そのトレンドの外にある。
これこそ「アウトスタンディング」である。
さて、
第3期万代知識商人大学。
10月はその第7回講座。
万代本社横の万代会議棟。
入り口に掲げられた額。
「士魂商才」
侍の魂を持って商売人の才を発揮せよ。
出光興産の創始者・出光佐三が、
会社経営の精神として掲げていた。
2階の大会議室で始まる。
人事部マネジャーの東尾里江さん。
そして結城義晴。
今日のテーマは、
「Strategic Management」
駕籠かきの教訓から、
ノートルダム大聖堂の三人の職人の話。
そして経営戦略のフレーム。
それから内部環境分析と外部環境分析。
さらに総合環境分析。
ここで4月講座の復習となるが、
SWOT分析とPPM分析。
質問を投げて、
順番に答えさせる。
間違った答えでもいい。
よく考えて、自分の意見を言う。
それが大事だ。
私の講義の後は、
万代副社長の不破栄さんの講義。
「万代の経営戦略」
コーポレート本部長で経営管理の専門家。
Financial Managementでも、
不破さんは秀逸の講義をしてくれたが、
その復習をしながら、
経営とは何かをわかりやすく解き明かす。
私にはとくに不破流資本政策が興味深い。
商売の万代、営業の万代――。
業界ではそう受け止められている。
しかし不破さんのコーポレート部門が、
経営管理の面から万代を支えている。
そしてそのことを将来の幹部には、
熟知してもらわねばならない。
阿部秀行社長も聴講して、
三人で写真。
ランチはいつも現地調達。
本部の下の渋川店で買物。
青果部門の葉物コーナー。
熊本ミカンの大量陳列。
そして炊き込みご飯の素。
惣菜部門でランチメニューを探す。
牛すき焼き弁当、398円。
優れモノ。
それから焼きサバ寿司、398円。
野菜たっぷり鶏団子スープと、
具だくさん豚汁。
いずれも298円。
惣菜部門の商品開発がいま、
急ピッチで進められている。
午後は再び、結城義晴の競争戦略。
ジェイ・バーニーの内部資源理論、
コトラーの業界地位別戦略類型、
マイケル・ポーターの三つの戦略、
さらにブルーオーシャン戦略など。
これらを万代の政策や戦略に合わせて、
さらに日本小売業の実情を加えて、
具体的に解説する。
大学院レベルの講義内容の、
その基礎的なところを、
丁寧に講義する。
将来、メーカーや卸売業、
金融業や証券業のトップと対峙しても、
堂々と対応できるだけの知識と知恵を、
持ってほしい。
それが私の願いだ。
講義が終わると、
11月の修了旅行の説明会。
行先はサンフランシスコ。
そのあと、今日の講義のレポート執筆。
阿部社長は忙しいなか、
できる範囲で聴講し、
時に講義や訓示をしてくれる。
万代知識商人大学にとってはありがたい。
最後の最後に事務局と写真。
津田睦さんと東尾里江さん。
ともに人事部マネジャー。
お疲れ様。
ジェイ・バーニーの希少性と模倣困難性。
模倣困難な営業力と経営管理力。
どちらも組織として体得してほしい。
〈結城義晴〉