「キャンプファイア」
カリフォルニア州北部の山火事に、
なんとも言い難い名称がつけられた。
サンフランシスコから300㎞のパラダイス。
キャンプファイアは今月8日に発生。
強風に煽られて、州北部に広がった。
南部のロサンゼルス近郊ベンチュラでも。
行方不明者は今のところ631人。
死者の数は現在、少なくとも74人。
カリフォルニア州過去最大規模。
死者数も史上最多。
1万2000棟の建物が破壊された。
カリフォルニア州全体で、
約9400人の消防士が消火活動に従事し、
4割を鎮圧したとされるが、
10日が経過しようというのにまだ4割。
いかに尋常ではない火事かがわかる。
鎮火は少なくとも、
今月末までかかるらしい。
いち早い正常化が望まれるし、
亡くなられた人々のご冥福を祈りたい。
さて、万代知識商人大学。
サンフランシスコ修了旅行の2日目の夜。
大調理大会。
昼間の視察では、
トレーダー・ジョーやコストコで、
店舗クリニックをしつつ、食材を購入。
最後に立ち寄ったのは、
ホールフーズマーケット。
メニューはほぼ決まっているようで、
リストを見ながら購入食材を検討する。
対面のミート売場。
シーフードの対面売場。
美しいバルク販売のコーナー。
サービスデリ部門。
夕方なので、お客がよく入っている。
しかも若い層が多い。
こちらでは珍しい商品を見つけて、
活かし方を考えている。
イートインスペースで作戦会議?
その横には、
アマゾン会員向けのピックアップ商品。
ネットで注文して店に取りに来る。
レジは銀行方式。
トレーダー・ジョーも採り入れる、
繁盛店では定番のスタイルだ。
メンバーも次々に清算する。
当たり前のことだが、
アメリカ人の一般のお客同様、
メニューを考えて買物をする。
店を見ているだけではわからない。
買物をして初めて、
店の商品やサービスのレベルがわかる。
購入後に向かったのは、
キッチンスタジオ。
このビルの3階が調理大会会場だ。
28人を6班に分けて
調理の腕と演出、
そしてテーマ性を競い合う。
もちろん、プレゼンテーション能力も、
評価項目となる。
スタジオに入って、
調理器具の説明を受けると、
早速、調理に取り掛かる。
厨房に入るのは各班2名。
腕自慢が入る。
キッチンスタジオのスタッフが、
サポートしてくれる。
ごった返してきた厨房。
コストコで購入した
最高級のプライムリブに下味をつける。
厨房の外では、
チームワークよく、
サラダの盛り付け。
こちらは男二人が、
ひたすらスイカをくり抜く。
見事な包丁づかいで、
パプリカをカット。
こちらはビニール手袋をつけて調理中。
衛生面に留意して、なかなかよろしい。
この日一番の包丁さばき。
サーモンをおろす。
卵を溶いてフライの準備。
本格的だ。
茹でたり、炒めたり、
煮たり、焼いたり。
厨房にさまざまな香りが、
立ち込め始めた。
私はワインを片手に、
皆の奮闘を見学。
ひんしゅくのサイコロステーキ。
コショウのふりすぎで、
部屋にいた全員が、くしゃみを連発。
厨房の外では盛り付けに入る。
なぜか、万代ユニフォームを着ている
寺田悟さん(左)と小宮秀友さん(右)。
気合が入っている。
大きなバースデーケーキに、
さらにデコレーションする。
厨房でも追い込み作業。
仕上げにかかる。
これは手づくりのパエリア。
いい感じに仕上がってきた。
味見してみて、
はい、あーん。
こちらでも、
はい、あ~ん。
一人黙々と、
テーブルセッティングに勤しむ、
第3期生の日下幸生級長。
調理時間は、45分ほど。
ワインも2杯目。
カリスマ佐藤さんと、
「ルネッサ~ンス!」
現地JTBからお二人が、
調理や片付けを手伝ってくれた。
そして班ごとにテーマとメニューの、
プレゼンテーションを行う。
1班のテーマは、立食パーティ。
比良久美子さん、東篤志さん、
中山玄太さんと日下幸生級長。
階段の手すりにまで、
料理とランプを並べて、
立食スタイルの趣を演出。
2班のテーマは、誕生日パーティ。
真ん中の石峰忠司さんは11月生まれ。
それを祝って友俊介さん、間澤知子さん、
安達宣裕さん、吉田秀史さんが、
テーブルを演出。
小芝居の演出もあって、
プレゼンテーションは秀逸だった。
3班は、男の料理がテーマ。
桝田保さん、稲田慎一朗さん、
東秀行さん、山岡大輔さん、
そして中市崇浩さんのおっさん5人組。
コストコのパスタは、
ゆでる量を間違えて、
鍋いっぱいになった。
合わせるソースの分量が足りなくて、
別に盛ったソースにつけて食べる。
つけ麺ならぬ、
不思議な「つけパスタ」ができあがった。
次々にプレゼンが続く。
4班のテーマは素朴だ。
今、自分たちが食べたいものをつくろう。
カリフォルニア巻きは、
ダイソーのパックご飯を使ってつくった。
とても美味だった。
横野雄大さん、加藤武さん、
竹元洋さん、岡本光二さんと、
こちらも男性ばかり。
5班は手づくりしたピザと、
市販ピザを比較するなど、
「食べ比べ」をテーマにした。
手にしているのはピザ生地。
森田勝人さん、中根準士さん、
新川幸司さん、池内智寿さん、
そして中村明博さんの5人組。
第6班は、ハッピーホリデー。
セールスフォース本社ビルは現在、
サンフランシスコで一番高い。
その高層ビルをコーラを積み上げて演出。
凝ったテーブルセッティングだった。
林浩一郎さん、森田栄信さん、そして、
寺田悟さん、巽裕子さん、小宮秀友さん。
小宮さんは今回ツアーの団長。
プレゼンテーションが終わると、
全員で試食会。
それから今回は新方式を採用した。
1人1票を持って、
自分の班以外に投票する。
そして発表。
第5位は、男の料理の3班。
意外な評価にうれしそうだ。
第4位は、4班。
力が入ったプレゼンも、
凝った料理も、一歩及ばず、残念。
第3位は、誕生日パーティの2班。
トレーダー・ジョーのPBワインを贈呈。
第2は、立食パーティの1班。
4人で品数多くつくり上げた。
ジンファンデル・ワインを贈呈。
最下位の6位は、5班。
それでも1票を獲得した。
栄えある1位は、4班。
巻き寿司だけでなく、
ホタテや白身魚のフライも旨かった。
コショウ過多のサイコロステーキは、
みんなに迷惑をかけたが、
それをカバーする全体の出来だった。
トレーダー・ジョーのリザーブを贈呈。
おめでとう!
その後、結城義晴の総評。
マイクがないから、
大声を張り上げて、
皆の健闘を称えた。
第3期生は、
カレッジで学び始めた当初、
おとなしかった。
少し心配した。
今はそれぞれが個性を発揮して
ずいぶん自己主張するようになった。
それが、感じられてうれしかった。
調理から表彰式まで、
優しい笑顔で見守ってくれたのが、
キッチンスタジオのスタッフさん。
感謝のツーショット。
そして最後は3期生全員で写真。
調理大会の夜は、
大盛り上がりで更けていった。
明けて最終日はナゲット、ウィンコ、
さらに観光をしてから、
Amazon GoへGo!
そのあとはユニオンスクエアのあたりを、
自由研修で散策。
そして再集合はここ。
ジョンズ・グリル。
伝統のステーキハウス。
乾杯の音頭は、石嶺忠司さん。
万代巽北店店長。
アンカースティームで乾杯。
サンフランシスコのビール。
こちらも満足そうだ。
そして絶品ステーキ。
食べ終わったら、ケーキ登場。
プレゼンターはカリスマ佐藤。
おめでとう。
そして最後に結城義晴の総括スピーチ。
一人ひとりのこれからの成長を祈念した。
最終日の夜も盛り上がって更けていった。
そして帰国日。
ホテルからサンフランシスコまで、
最後の車中講義。
イノベーションを起こしてほしい。
それが私の願いです。
サンフランシスコ国際空港。
28人の第3期生は、
成田空港に向けて飛び立っていった。
私はハワイのホノルルに向かった。
(つづきます)
〈結城義晴〉