公官庁の仕事納め。
商人舎も仕事納め。
1年間、ありがとうございました。
今日は朝から、
(株)紀文食品の飯嶋雄次さん来社。
執行役員副本部長。
ありがたいことに、
出来立ての最高級蒲鉾を、
わざわざ持ってきてくださった。
中には絶品の紅白蒲鉾が入っている。
ありがとうございました。
さて今日は横浜で、
イオンリテールの移動販売車取材。
総戸数440の三ッ沢ハイタウンに、
イオン天王町店から、
移動販売車がやってきた。
住所は横浜市西区宮ヶ谷。
1台は商品を積んだ特注車、
もう1台はバン。
2台の車に商品を積み込んで、
この団地に毎週金曜の午後にやってくる。
品ぞろえは600アイテムを超える。
生鮮食品から日配品、冷凍食品、
惣菜、加工食品、米、日用品、
さらに靴下や下着まで、
日常生活に必須の商品群だ。
今日28日は、
正月用の商品も積んできた。
正月花、供え餅、玄関飾り、
切り餅、冷凍のカニやエビ、
さらには福袋まで。
正月花は飛ぶように入れた。
焼き芋もシニア客に大人気で、
あっという間に売り切れる。
続々とお客さんが出てきた。
とくし丸のように、
バンの商品を販売するだけではない。
商品を並べて、それを選んでもらう。
横浜も今日は風が強くて寒い。
それでもお客さんたちは、
次々にやってくる。
よく売れる。
価格は店頭価格と同じ、
そして天王町の店頭と同じように、
今日は5%オフのプロモーション。
寒風の中、レジ待ち行列ができるが、
みな、会話をして待っている。
かごにはたくさんの商品。
それを配布されたエコバッグに入れて、
持ち帰る。
買い物が楽しい。
売る方もお客の顔と名前を憶えて、
会話を楽しむ。
商売の楽しさを実感する。
イオンリテールの広報担当の皆さん。
右から広報部部長の栢野博子さん、
南関東カンパニー営業推進部の
広報グループマネージャー・一海徳士さん。
経営企画本部広報部の中田真由子さん、
広報部マネージャーの吉田和弘さん。
私は言った。
「優しいお客さんばかりだね」
優しい顧客と
優しい商人。
商売の正しいあり方だ。
世間は仕事納めだが、
商人にとっては、
これからが1年の本番。
自分のすべてをかけて、
充実した商売にまい進してほしい。
商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
10年間続いた三菱商事との包括的業務提携を解消
イオンの筆頭株主は三菱商事
そして両社は包括的業務提携関係にある。
その関係を2019年2月末日をもって解消。
三菱商事は筆頭株主の座から降りる。
ちょうど10年前の2008年12月16日、
包括業務提携契約が締結された。
その翌日17日の毎日更新宣言ブログ。
10年前のブログはタイトルが長い。
「答えるに値しない」岡田元也と
「挑戦するから失敗する」柳井正
この年の8月中間決算で、
イオンは営業赤字を出した。
そんなときの包括的提携。
記者からの質問。
「信用補完は期待していないのか?」
岡田元也。
「答えるに値しない」
岡田さん、変わらないなあ。
しかし、そんな提携を解消する。
流通スーパーニュースの記事にも、
【結城義晴の述懐】を書いた。
イオンと「商事」、
セブンと「物産」――
これが2018年までの業界の構図だった。
つまりイオンと三菱商事、
セブン&アイと三井物産、
さらにユニー・ファミマと伊藤忠商事。
ユニーファミマは伊藤忠の子会社だから、
これは切っても切れない関係だ。
しかしイオンは自主独立性を強める。
故上野光平先生の言葉。
西友の創業者で流通問題研究所所長。
「独立自営商人」
これでなくちゃいけない。
私の見方は変わっていない。
2008年の段階は、
ウォルマートがイオン買収を狙っていた。
そのリスクに対して、
イオンと三菱商事とが協業して対応する。
それが大きな目的だったと思う。
いま、その必要はない。
三菱商事の政策保有株見直しもある。
いい機会だと思う。
最後にウィンストン・チャーチルの言葉。
Kites rise highest against the wind – not with it.
凧が一番高く上がるのは、
風に向かっている時である。
それに流されている時ではない。
そして、
Never, never, never, never give up.
決して、決して、決して、
決してあきらめるな!
〈結城義晴〉