結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年01月14日(月曜日)

成人の日の「仕事は万病の薬」と「人生のポジショニング」

Everybody! Good Monday!
[2019vol2]

Good Morningがあって、
Good AfternoonやGood Eveningも、
Good Nightもあるのだから、
Good Monday! があっていい。

そう言いつつ始めたのが、
月曜日の挨拶「Good Monday!」

もう今日で556回目となる。

今年もよろしくお願いします。

2019年第3週に入って、
今日は成人の日。

月刊商人舎webコンテンツ。
月曜朝一・2週間販促企画。
成人の日を語る。
その祝日の趣旨。
「おとなになったことを自覚し、
みずから生き抜こうとする青年を
祝いはげます」

昨2018年6月13日の民法改正によって、
2022年4月から成人年齢は18歳となる。

良いか悪いかはわからない。
私自身のことだったら、
ちょっと嫌な感じがする。

平成最後の2019年の成人は推計125万人。
昨年より2万増えた。

新成人のピークは1970年の246万人。
昭和24年(1949年)生まれの人たち。

今年はちょうど半分くらいになった。

私は1973年に成人の日を迎えた。
朝からの雨が、午後には霙に変わった。
私は自宅の部屋にこもって、
一日を過ごした。

中日新聞と東京新聞の一面コラム。
「中日春秋」と「筆洗」。
脚本家の山田太一さんの言葉を紹介。
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「君たちには無限の可能性がある」
成人の日や入社式などで、
よく使われる祝福の言葉。

山田さんが嫌うのは、
この「無限の可能性がある」。

「大人が若者を
無責任に励ましているようで
本当にいやな言葉だと思います」

同感だ。

山田さん。
「第一にリアリティーがない」

「人生はままならぬ。
だれもが無限の可能性を生かして
成功を収められるわけではない。
能力も同じでもない。
運もある」

「その言葉は失敗した人に向かって
無限の可能性があったのに
“その分の努力が足りなかった”と
言うのと同じではないか」

その通り。

「無限の可能性」を、
若者に訓示する際は、
よく考えたほうがいい。

「天に唾するごとし」
に、ならないように。

成人式の祝典は、
大半の市町で昨日の日曜日に、
行われている。

ハッピーマンデー制度で、
第2月曜日になったから、
成人の日といっても、
3連休の最終日の「休日」感が強い。

稲盛和夫さんの著書『働き方』
南日本新聞の「南風録」が引用。
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「多くの人が働く意義やその目的を
見失っている」

「若い人の間で、労働を嫌い、厭(いと)い、
できるだけ回避しようとする傾向が
顕著になっている」

これは困った現象だとも思うが、
しかし、仕方がない面もある。
大人の世界が、
働くことを喜びとしていなければ、
若者たちもそれを敏感に感じ取る。

父や母や兄や姉や先輩たちが、
なければいけない。

稲盛さんは説く。
仕事は「万病に効く薬」
本当に素晴らしい。

「あらゆる試練を克服し、
人生を好転させていくことができる
妙薬だ」
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コラムニスト。
「稲盛さんは若い頃、
立て続けに挫折を味わう。
中学受験に2度失敗し、
結核で死線をさまよった」

「戦災で家までも焼かれ、
大学受験や就職も
思うようにならなかった。
京都の小さな製造会社に
就職してからの道のりも、
山あり谷ありだった」

「ただ一生懸命に働く」

「そう思い定めて仕事を始めると、
不思議なことに人生の歯車が
よい方向に回り始めた」

成人式を迎えた人たち。
働いている人。
学校で学んでいる人。

今日の日経新聞「18歳プラス」で、
秋元康が発言。
放送作家で作詞家。
AKB48や乃木坂46のプロデューサー。
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「働く」ことの意義を語る。

「金銭的、経済的なこと以上に、
自分が必要とされているか、
されていないかということの
確認事項だと思います」

「社会の一員としていられるのか、
社会から肩たたきされるのか」

秋元発言、ここがいい。
「必要とされる人材となるには、
集団の色に染まらない方が
いいのではないでしょうか」

「100人いれば
100色の価値を見い出される」

昔は「理数系が欲しい会社は
理数系だけだったが、
今は理数系の会社だからこそ
文系が欲しいと多様化しています。
自分の色を持てるかどうかが大事で、
それがアイデンティティです」

このアイデンティティこそ、
私の言う「人生のPositioning」である。

「人と比較しすぎるのです」

「マジョリティーの中にいた方が
傷つかないですが、
その分個性は埋没します。
自分はこっちだと思うが、
それを言うと奇異な目で見られる。
そういうことを避けていると
自分の色が見えなくなります」

これは新成人に限らない。

すべての社会人に、
当てはまる。

すべての商品、
すべての売場、
すべての店、
そしてすべての会社に、
当てはまる。

成人の日こそ、
「働くこと」と「人生のポジショニング」を、
考えたい。

では、みなさん、
今週も「仕事は万病に効く薬」で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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