成田国際空港を飛び立って9時間。
夜が明けた。
朝日が海面に映る。
そしてまた雲海。
雪を頂いた山脈。
シアトルが近づいた。
フィヨルド海岸。
そしてワシントン州の大都市。
ダウンタウンが現れる。
その中心部の高層ビル群。
機体は回り込んで、
シアトル・タコマ国際空港へ。
今回はほとんど眠らなかった。
それでも元気です。
バスに乗り込んで、すぐに、
ウォルマート・スーパーセンター。
7000坪1フロアの総合スーパー。
生鮮食品部門がどんどん良くなる。
冷蔵ケースのコンビニエンスフードも、
これまた増えてきた。
そして現在のプロモーションは、
バレンタインデー。
ウォルマートの早仕掛けは、
依然、貫徹されている。
それから、
アマゾンフレッシュの、
ピックアップステーションへ。
あらかじめ顧客は、
スマホで注文し、決済する。
アマゾン側は顧客の購買商品群を、
ピックアップして袋に入れて待機する。
顧客は自分の車で、
ステーションにやってくると、
到着の合図を送る。
すると店員が、
カートに袋を載せて出てきて、
車のトランクに積み込んでくれる。
出てきました。
何か話しかけながら、
積み込んでいます。
そして楽しそうに戻ってきて、
笑顔を振りまいてくれた。
隣にスターバックス本社。
記念写真。
その1階に、
スターバックス・リザーブ。
超高級巨大スターバックス。
バリスタコーヒーのカウンター。
いちばん奥でピザとパンの製造販売。
壁面装飾も見事。
暖炉の周りにソファーがあって、
ここでくつろぎながらコーヒーを楽しむ。
アマゾン・ピックアップステーションは、
できるだけ店にいたくない人への機能。
スターバックス・リザーブは、
できるだけ店にいて、
「第3の場所」にしたい人のためのもの。
その両者が隣り合っている。
これが未来の小売りサービス業だ。
その隣にホームデポ。
世界最大のホームセンター。
スケールの巨大さに、
みんな驚く。
ここにもオーダーピックアップロッカー。
ネットで注文して決済し、
このロッカーに受け取りに来る。
米国のホームセンターも、
このホームデポとローズの2社になった。
1970年代には1000社あったが、
すべてが淘汰されて複占状態。
これも未来の小売業の世界か。
みんな待ってましたとばかりに、
ホールフーズ。
アマゾン傘下に入って、
ディスカウント色を出し始めた。
それ以上にアマゾン・プライム会員の、
募集機能を担う。
しかし美しい青果部門。
みずみずしいオーガニック野菜。
根菜もきちんと管理されている。
精肉と鮮魚の対面コーナー。
グロサリーのゴンドラアイルでは、
手が空いた店員が参集して前出し作業。
昔、関西スーパーがやっていた、
「クリーンタイム」だ。
バルク売場も充実。
酒コーナーのカラーコントロールは見事。
最後は右壁面沿いのサービスデリと、
中央のセルフデリ。
ここにもピックアップロッカー。
もちろんアマゾンロッカー。
ピックアップ機能は必然となってきた。
そして最後が、
Amazon Go。
入口のセンサーに、
スマホのQRコードを当てて入場。
約60坪のエクスプレスストア。
みんな揃ったところで、
店内で写真。
寿司コーナーが新設されていた。
この握りと巻き寿司。
なんと13ドル99セント。
1ドル100円ならば1399円。
高ーい!!
それでも売れている。
商品管理の状態が格段に良くなった。
天井のカメラやマイク、センサー。
だれか専門家に解説してほしいところだ。
商人舎流通Supernews。
昨年11月13日のアマゾンnews|
AmazonGo1号店年商486万ドル/セブン-イレブンを上回る?
調査会社のブリック・ミーツ・クリック社。
AmazonGo1号店は、
平方フィート当たりの年間売上高を、
2700ドルと推定。
年商は約5億円。
日本のセブン-イレブンの約2倍強。
これならば3000店つくるという目標も、
実現性を帯びてくる。
夜景のアマゾン・タウン。
植物園もライトアップされて、
実に美しい。
初日の勉強は満載だった。
レストランは、
メトロポリタン・グリル。
地元のビールと、
プライムサーロインステーキを堪能。
お疲れ様。
ピックアップ機能の競争はすごい。
その前提は当然ながら、
ネットで販売する小売業。
Amazon Goもその意味では、
できるだけ店にいたくないニーズだ。
だからこそ、その一方で、
「第3の場所」が必須になってくる。
(つづきます)
〈結城義晴〉