Everybody! Good Monday!
[2019vol9]
2019年3月4日。
2019年に入って第10週の月曜日。
三月、去る。
その3月の第2週。
新聞は休刊日。
ちょっと寂しいものがある。
来週月曜日の11日は、
東日本大震災から8年目となる。
あの時のことを忘れてはならない。
「小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望」
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。
しかし8年が経過して、
どこまで戻ったか。
いや、どこまで進んだか。
亡くなった堺屋太一さんが指摘した。
非常時対策には、5段階がある。
①救助
②救済
③復旧
④復興
⑤振興
救助、救済はすぐに行われた。
復旧は「元通りになること」
復興は「ふたたび盛んになること」
そして振興は、
「奮い起こして以前より盛んになること」
私が勝手に定めた期限は、
東京オリンピック。
世界中から注目される来年の夏。
その時に東北・北関東が奮い立って、
以前より盛んになっていたい。
そのことに全力をかけて、
日本中で支援したい。
さて、商人舎からのお知らせ。
今年も5月に海外研修を行う。
定評のある基礎編。
ラスベガスBasicコース。
今年は5月7日(火)から13日(月)
5泊7日の期間中、4回のセミナーをする。
ラスベガスの重要な企業の店は網羅して、
徹底的に視察する。
もちろんインタビューをして交流する。
トレーダー・ジョーの店長と仲間になる。
結城義晴の講義はベーシックで、
わかりやすい。
4日目の朝、
30分の理解度判定テストを実施する。
これによって、アメリカの小売業を、
頭に叩き込む。
もちろん売場でも解説するし、
バスの中でも講義は続く。
理解度テストが終わったら、
視察しつつ商品購入をして、
それからレストランを借り切って、
調理大会・大試食会を開催する。
ここでもプレゼンテーションを競う。
そして評価する。
調理人との交流も楽しい。
店舗視察の合間に、
シェイクシャックのハンバーガー。
グループごとの調査をして、
討論しつつ、その結果分析を試みる。
最終日にグループ発表をする。
そして表彰する。
ラスベガスのレストランの食事。
あのロウリーズ。
超有名なローストビーフ。
商人舎のエッセンスをつぎ込んだ、
Basicコース。
みんな、よく勉強します。
よりよく楽しみます。
必ず変わります。
必ず成長します。
そして会社に、店に、社会に、
貢献できる知識商人となります。
これまで参加したことのない企業も、
派遣したことのないチェーンも、
ご参加ください。
ご派遣ください。
成果は結城義晴が保証します。
申し込み締め切りは、
今週いっぱいです。
ご連絡ください。
猶予はできるだけ、対応します。
商人舎のW綾子がすぐにお応えします。
こちら☞です。
さて、先月末の日経新聞「大機小機」
タイトルは、
「モラル・バックボーン」
コラムニストは硬骨漢の一直さん。
「日々国の安寧と人々の幸せを祈り、
象徴としていかにあるべきかを
考えつつ過ごしてきました。
しかし憲法で定められた
象徴としての天皇像を模索する道は
果てしなく遠く――」
率直に語る。
「日ごろ、”象徴天皇制”といったことに
それほど関心を持たずに過ごしてきたが、
在位30年の記念式典で述べられた
天皇陛下のお言葉には素直に感動した」
同感。
コラムニストは現行憲法をひも解く。
その第1条。
「天皇は、日本国の象徴であり
日本国民統合の象徴」と定められている。
したがって第4条。
旧憲法とは違って天皇は、
「国政に関する権能を有しない」
それでは、
「象徴としての天皇とは
具体的にどのような存在なのか」
陛下の皇太子時代の家庭教師は、
元慶応義塾塾長の小泉信三さんだった。
小泉さんは皇太子時代の陛下に対して、
次のように説いた。
「”人格とその識見”が
おのずから国の政治に影響し、
それを身に着けるための”勉強と修養”が
日本の将来の国運を
左右すると考えるように」
この「人格とその識見」を、
小泉さんは表現した。
「モラル・バックボーン」
つまり「道徳的支柱」
陛下自身も、1951年12月に語られた。
成年を前にした記者会見の席のことだ。
「モラル・バックボーンのある人になりたい」
コラムニスト。
「以来、陛下は、あるべき天皇像を求めて
勉強と修養を続けてきたのである」
「平成の30年間は、
経済的成果はかんばしくなく、
阪神大震災や東日本大震災、原発事故と、
とてつもない災害に見舞われたが、
国民は取り乱すこともなく、
その都度、立ち上がってきた」
「国民の精神的支柱、
国民統合の象徴としての天皇の存在が、
大きかったのではないか、
と改めて思う」
最後の直言。
「修養を続けた陛下が退位され、
平成が終わるに際して心配なのは、
国家の運営をつかさどる
為政者や企業経営者の心構えだ」
「わたしたち一般国民も含めて、
陛下の真摯な気持ち、
小泉信三氏のモラル・バックボーンという
考え方に学びたい」
商人舎の5月のBasicコースも、
6月のミドルマネジメント研修会も、
モラル・バックボーンを大切にする。
それは、
商業界・倉本長治の思想であるし、
ピーター・ドラッカーの哲学である。
“人格とその識見”、
それを身に着けるための”勉強と修養”が、
企業と店と売場の将来を左右すると考えて。
当然の厳しい真理であるが、
人格も識見も身に着けられない者は、
勉強と修養の場に臨むことはできない。
では、みなさん、
今日も現場で勉強しよう。
顧客のためだけに、と考えて。
Good Monday!
〈結城義晴〉