今日は横浜市鶴見区の生麦。
有名な生麦事件があったところ。
「ASKUL Logi PARK 横浜」
一般社団法人流通問題研究協会の、
トップ研修会。
IDRの略称がある。
今回は、
アスクル㈱の物流センターを視察。
アスクルの創業は1993年3月。
プラス㈱のアスクル事業部として発足。
4年後の97年3月には、早くも、
インターネットによる受注を開始する。
そして1997年5月、
アスクル㈱として独立。
その名の通り、
「明日来る」を実現させたのは、
1998年3月。
インターネットによる受注分のみ、
東京23区内限定だが当日配送を開始。
最初は文具・オフィス用品の、
しかもB2Bの通信販売業だったが、
それが少しずつ商品領域を広げた。
2000年11月、JASDAQに上場。
外から見ると順調な成長を遂げ、
2012年10月にはBtoC事業を開始。
一般消費者向け通販サービス「LOHACO」
2015年には、
「LOHACO BEAUTY」をオープン。
これは化粧品専門のネットショップ。
このASKUL Logi PARK 横浜は、
「第4世代」の物流センターだ。
全国に7つのセンターを配備するが、
横浜はBtoBとBtoCの両方に対応する。
はじめに会議室で、
20分ほどのレクチャーを受ける。
センターの機能と最新の設備について、
丁寧な説明を受けた。
その後、センターを視察。
まず最上階5階の社員食堂。
入口に手づくりのパネル。
アットホームな感じでいい。
食堂は「健康経営」をテーマにしている。
今日はトップ研修会ということで、
会長や社長の皆さんがそろった。
4階から順に降りて、
センターを見学する。
最新のソーター、
ピッキングシステム。
商品在庫のラック。
整理整頓が行き届いたセンター。
階ごとのラックやトートボックスを、
「色」で管理する分類の工夫。
そして仕分けされて、
ボックスが流れていく、
そのスピード感に驚かされた。
興味津々の内容で、
ご紹介したいところだが、
機械の画像は企業秘密(!)でご法度。
エレベーターの中でも、質疑応答。
90分ほどセンター内を歩き回った。
再び会議室に戻って、質疑応答。
アスクル幹部の皆さんが、
真摯に対応してくれた。
まとめはIDR会長の玉生弘昌さん。
冒頭の発言。
「ずいぶんたくさんのセンターを訪れたが、
まったく臭いがないのが素晴らしい」
そのあとセンター開発の歴史を語って、
さらにこの施設の評価をしてくれた。
「いい工場は静かだ」
ピーター・ドラッカーの言葉。
ソーターなどの音はするが、
人々の動きは実に静かだった。
いや、人々は動かなかった。
ASKUL Logi PARK 横浜に、
私は「静かな現場」を感じ取った。
2時間ほどのセンター視察。
川島謙司さん、大久保賢治さんをはじめ、
アスクルの皆さんにお世話になった。
川島さんはBtoCカンパニーライフクリエイション本部フード/リカー事業部長。
大久保さんは同本部のFMCG/ヘルスケア事業部マーチャンダイジング1部長。
最後に入口のアスクルのマークの前で、
全員で記念写真。
今日ご一緒したのは前列の、
エステー㈱の鈴木喬会長と鈴木貴子社長。
㈱久世からは3人。
久世健吉会長、
久世真也社長、
関本正彰物流本部長。
牛乳石鹸共進社㈱の宮崎悌二社長。
ユースキン製薬㈱の野渡和義社長。
そしてIDRからは玉生会長と、
専務理事の橋本佳往さん。
商人舎からは私と、
亀谷しづえゼネラルマネジャー。
最後の最後に、野渡先輩と握手。
中学高校時代の器械体操部の3年先輩だ。
アスクル横浜センターを視察して、
私はとてもいい気分のまま、
新横浜から東海道新幹線。
丹沢山系が美しい。
小田原の手前で、
夕日に映える富士山。
そして三島のあたり。
今日はとりわけ雄大だ。
富士川を渡るときに全景が見えた。
ありがとう、富士の山。
アメリカも中国も、世界中が、
eコマースに席巻されるかに見える。
その代表は米国のアマゾン、
中国のアリババ。
しかしどっこい、
日本にもう一つのAがある。
それが「明日来る」だ。
eコマースは商品も大事だし、
プロモーションも重要だ。
しかしラスト1マイルを決定づけるのは、
ロジスティックスである。
それを確信した。
〈結城義晴〉