月刊商人舎4月号、発刊!!
特集は、
値段下げずに売る商売
令和元年に何を貫くか?
[Cover Message]
5月1日から「令和元年」が始まる。目出度い。しかし、相変わらず「小売業の六重苦」は解消されない。⑴市場縮小、⑵競争激化、⑶人手不足、⑷原料費アップ、⑸建設費高騰、⑹光熱費上昇。経費項目には、「⤴」ばかりが並ぶ。2015年1月号の本誌Messageで書いたことだから、もう5年もそれが続くことになる。アベノミクス効果は小売りサービス業には及んでいない。だから「目出度さも中くらいなり」である。それに追い打ちをかけるが如く、世界の穀物の需給などを原因として、この春にはナショナルブランドの値上げが相次ぐ。1年だけの新天皇即位の大型10連休が控える。10月には消費増税と軽減税率導入が待っている。「目出度さ」の影響度が読みにくい。そんな今、小売業界には「値下げ」モードが蔓延している。読みにくい、わからない。だからとりあえず「値下げ」。しかし、「値下げ」は自分の売上げの先食いに他ならない。なんの意味もない。まったく意味がない。ヤオコー久喜菖蒲店、サミットストア鍋屋横丁店、阪急オアシス新町店、イオンスタイル上麻生店のケーススタディを通して、これから貫かねばならぬ王道を明らかにしよう。令和元年の「値段下げずに売る商売」である。
今日は万代知識商人大学。
通称は万代カレッジ。
第4期の第2回講義。
テーマは、
「ロジカルシンキング」
万代カレッジでは毎回、
講義のレポートを提出させる。
そして渡邉篤史さん。
川西加茂店店長。
二人ともよかった。
1年後には、もっともっと、
成長しているに違いない。
はじめにサブテキスト紹介。
外山滋比古著『思考の整理学』
ぜひ、読んでほしい。
まずはドラッカー。
⑴“Practice comes first.”
「実践が第一である」
⑵“Theories follow events.”
「理論は現実に従う」
⑶“As a rule, theory does not precede practice.”
「原則として、理論が実践に先行することはない」
論理的に考えるまえに、
実践こそが大事だ。
それを冒頭で強調した。
それからブレーズ・パスカルと、
ルネ・デカルト。
ちょっと難しそうに見えるが、
論理を追求した歴史に残る二人の、
名前くらい知っておいてほしい。
メインの講義は、
演繹法と帰納法。
毎日、仕事している。
それはかならず演繹法か帰納法の、
どちらかのアプローチをしている。
実践的な使い方を含めて、
ていねいに丁寧に説明した。
最後は、SWOT分析とPPM分析。
2時間半ほどの講義。
どうだっただろう。
チェーンストアやスーパーマーケットは、
論理性と客観性と科学性を有する。
そのアプローチがなければ、
自分も会社も成長することができない。
最後は、店長やチーフ一人ひとりに、
自店のPPM分析をしてもらって、
意見を求めていく。
昼食はいつものように、
万代渋川店で弁当を調達。
牛肉弁当とシラスいなりで満足。
スライドを使って、
わかりやすい講義。
津田さんはカレッジ1期生の級長で、
2期目から講義を担当している。
3回目となると、
実に話しぶりも堂々としていて、
良い内容だった。
その後は6班に分かれて、
ロジカルシンキングの手法を使って、
グループワーク。
ドンキで買物をしているから、
その経験や印象から、
網羅的に情報を集める。
その網羅的な情報から、
親和図をつくり、MECEの考え方で整理し、
ピラミッドストラクチャーから、
ロジックツリーをつくる。
このワークショップを通じて、
論理的なアプローチの初歩を体験する。
ただし顧客として、
外側から見た分析だから、
内的要因については、
これからの研究対象になる。
ロジカルシンキング実習を総括したが、
毎日毎日、考えることが、
何より大事だ。
人間は考える葦である。
今日一日聴講してくれた加藤徹さん。
万代油脂工業㈱社長。
そして万代知識商人大学の理事長。
ありがとうございました。
そして布施駅に移動して、
第4期生の懇親会。
乾杯は級長の川嶋敏宏さん。
第二営業部エリアマネジャー。
講義を終えたばかりだが、
話は弾んで、
チラシの有無について議論した。
みんな、満足そうだ。
20代から50代まで。
万代の将来を担う第4期生。
その第4期のほとんど全員に、
人事部担当も集って、
総勢34名の大宴会。
中締めの挨拶では、
彼ら自身の成長と活躍が、
会社に後継することを強調した。
2時間の懇親。
最後は「大阪締め」で終了。
打ーちまひょ、パンパン。
もひとつせ、パンパン。
祝うて三度、パパン、パン。
長い1日だった。
〈結城義晴〉