結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年04月10日(水曜日)

商人舎4月号「値段下げずに売る商売」と万代カレッジ第4期第2講義

月刊商人舎4月号、発刊!!
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特集は、
値段下げずに売る商売
令和元年に何を貫くか?
[Cover Message]
5月1日から「令和元年」が始まる。目出度い。しかし、相変わらず「小売業の六重苦」は解消されない。⑴市場縮小、⑵競争激化、⑶人手不足、⑷原料費アップ、⑸建設費高騰、⑹光熱費上昇。経費項目には、「⤴」ばかりが並ぶ。2015年1月号の本誌Messageで書いたことだから、もう5年もそれが続くことになる。アベノミクス効果は小売りサービス業には及んでいない。だから「目出度さも中くらいなり」である。それに追い打ちをかけるが如く、世界の穀物の需給などを原因として、この春にはナショナルブランドの値上げが相次ぐ。1年だけの新天皇即位の大型10連休が控える。10月には消費増税と軽減税率導入が待っている。「目出度さ」の影響度が読みにくい。そんな今、小売業界には「値下げ」モードが蔓延している。読みにくい、わからない。だからとりあえず「値下げ」。しかし、「値下げ」は自分の売上げの先食いに他ならない。なんの意味もない。まったく意味がない。ヤオコー久喜菖蒲店、サミットストア鍋屋横丁店、阪急オアシス新町店、イオンスタイル上麻生店のケーススタディを通して、これから貫かねばならぬ王道を明らかにしよう。令和元年の「値段下げずに売る商売」である。201904_contents

今日は万代知識商人大学。
通称は万代カレッジ。
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第4期の第2回講義。
テーマは、
「ロジカルシンキング」

万代カレッジでは毎回、
講義のレポートを提出させる。

その第1回レポートの内容を、
二人が報告。
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髙橋佳代さん。
郡津店デリチーフ。DSCN0392-1

皆がその報告内容を、
真剣に聞いている。DSCN0395-1

そして渡邉篤史さん。
川西加茂店店長。
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二人ともよかった。

1年後には、もっともっと、
成長しているに違いない。

午前中は、
結城義晴の講義。
DSCN0403-1

ロジカルシンキングに関して、
前提となる考え方を講義する。DSCN0405-1

はじめにサブテキスト紹介。
外山滋比古著『思考の整理学』DSCN0413-1
ぜひ、読んでほしい。

まずはドラッカー。
⑴“Practice comes first.”
「実践が第一である」
⑵“Theories follow events.”
「理論は現実に従う」
⑶“As a rule, theory does not precede practice.”
「原則として、理論が実践に先行することはない」

論理的に考えるまえに、
実践こそが大事だ。

それを冒頭で強調した。

それからブレーズ・パスカルと、
ルネ・デカルト。
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ちょっと難しそうに見えるが、
論理を追求した歴史に残る二人の、
名前くらい知っておいてほしい。

メインの講義は、
演繹法と帰納法。

毎日、仕事している。
それはかならず演繹法か帰納法の、
どちらかのアプローチをしている。

実践的な使い方を含めて、
ていねいに丁寧に説明した。

最後は、SWOT分析とPPM分析。
2時間半ほどの講義。
どうだっただろう。

チェーンストアやスーパーマーケットは、
論理性と客観性と科学性を有する。

そのアプローチがなければ、
自分も会社も成長することができない。

最後は、店長やチーフ一人ひとりに、
自店のPPM分析をしてもらって、
意見を求めていく。DSCN0418-1

9時からスタートした午前中の講義は、
こうして終了。
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昼食はいつものように、
万代渋川店で弁当を調達。
牛肉弁当とシラスいなりで満足。
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午後の講義は、
ロジカルシンキングの実践方法。DSCN0422-1

講師は津田睦さん。
人事部マネジャー。DSCN0400-1

スライドを使って、
わかりやすい講義。

津田さんはカレッジ1期生の級長で、
2期目から講義を担当している。

3回目となると、
実に話しぶりも堂々としていて、
良い内容だった。
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その後は6班に分かれて、
ロジカルシンキングの手法を使って、
グループワーク。

テーマは月刊商人舎3月号。
「なぜ、ドンキは好調なのか?」DSCN0425-1

活発な議論だ。
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ドンキで買物をしているから、
その経験や印象から、
網羅的に情報を集める。DSCN0429-1

その網羅的な情報から、
親和図をつくり、MECEの考え方で整理し、
ピラミッドストラクチャーから、
ロジックツリーをつくる。
このワークショップを通じて、
論理的なアプローチの初歩を体験する。DSCN0430-1

最後に、ホワイトボードに、
それぞれの班の分析を書き込む。DSCN0433-1

そして発表。
1班は小西忠治さん。
河南町店店長。
DSCN0436-1

2班は青野克宣さん。
八尾店店長。
DSCN0439-1

3班は原田明博さん。
泉北深阪店店長。
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皆、それぞれの分析を
興味深く聞く。
質問もする。
DSCN0446-1

4班は箱石大秋さん。
ドライグロサリー部チーフ。DSCN0449-1

5班は米澤一朗さん。
堺土師店店長。
DSCN0453-1

6班は山中一高さん。
宇治土樋ノ尻店店長。DSCN0456-1

それぞれの分析も発表も良かった。DSCN0466-1

ただし顧客として、
外側から見た分析だから、
内的要因については、
これからの研究対象になる。DSCN0468-1
ロジカルシンキング実習を総括したが、
毎日毎日、考えることが、
何より大事だ。

人間は考える葦である。
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朝9時から始まった第2回目の講義は、
夕方5時に終了。
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今日一日聴講してくれた加藤徹さん。
万代油脂工業㈱社長。
そして万代知識商人大学の理事長。DSCN0470-1
ありがとうございました。

そして布施駅に移動して、
第4期生の懇親会。

乾杯は級長の川嶋敏宏さん。
第二営業部エリアマネジャー。 IMG_6228-1

講義を終えたばかりだが、
話は弾んで、
チラシの有無について議論した。
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みんな、満足そうだ。IMG_49219

20代から50代まで。IMG_49249

万代の将来を担う第4期生。IMG_49269

その第4期のほとんど全員に、
人事部担当も集って、
総勢34名の大宴会。IMG_6238-1

中締めの挨拶では、
彼ら自身の成長と活躍が、
会社に後継することを強調した。IMG_6237-1

2時間の懇親。
最後は「大阪締め」で終了。IMG_6241-1
打ーちまひょ、パンパン。
もひとつせ、パンパン。
祝うて三度、パパン、パン。

長い1日だった。

〈結城義晴〉

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