昨夜は大調理大会。
平和堂米国研修第17団は大活躍。
その模様はツアー後のブログで紹介。
明けて、テキサス3日目は、
朝からダラス唯一の観光スポット。
この道路で1963年11月、
ジョン・F・ケネディが暗殺された。
感慨深げに写真を撮る。
✖点がつけられている。
この教科書倉庫ビルの6階右端の窓から、
オズワルドが撃ったとされている。
唯一の観光を終えると、
一路、フリーウェイを南下。
フォートワース市のバールソン地区。
HEBプラス!
一丁目一番地には、
「イースター・リリー」
百合の花をプレゼントする。
そしてこの青果部門が圧倒的な品ぞろえ。
ウォルマートよりも、
クローガーよりも、
HEBは青果と精肉が強い。
手前がカットフルーツ、
その向こうに寿司ショップ。
店舗入り口左側が「Blooms」
花のショップ。
青果部門は1品1品が、
鮮度と品質と安さをもつ。
バナナは手前がオーガニックの58セント、
向こうが通常の28セント。
もちろん1ポンド(454グラム)の価格。
裏側は全部28セント。
ここでバナナを購入すると、
他で買うのはばかばかしくなる。
青果部門とともに強力なのが、
精肉部門だ。
精肉対面売場には、
プライム1が誇らしげに並ぶ。
クラブパック商品も、
協力企業のウェグマンズのようだ。
USDAがグレーディングするチョイス。
奥壁面の長い長い多段ケースには、
プライベートブランドが、
これでもかと陳列されている。
陳列ケースのトップには、
エブリデーロープライスの価格が、
これもウォルマートに見せつけるように、
堂々と掲げられている。
そして奥主通路の中央に、
グルテンフリー商品が集められている。
小麦アレルギーの顧客にとっては、
こんなにありがたいことはない。
「PRIMO PICKS」は、
デモンストレーションのコーナー。
このコーナーで試食提供された品目は、
「PRIMO PICKS」の掲示とともに、
売場で価格訴求される。
卵はラージサイズの1ダースが、
1.11ドルと1.24ドル。
不思議に1.24を買う人が多い。
牛乳は最低価格が1ガロン1.48ドル。
1リットル換算で38円95銭。
バルク売場も確実に管理されている。
ペット売場も充実。
ファーマシーの調剤薬局は、
HEBの店づくりにとって必須の部門だ。
シーゾナル売場は、
非定番のテーマコーナー。
今はもちろんイースター。
ウサギやひよこのぬいぐるみが並ぶ。
主通路にはウォルマート並みの島陳列。
イースターを祝う商品ばかり。
チェックスタンドには、
若いアルバイト店員をずらりとそろえる。
10品目以下のチェックアウトも新設した。
ウォルマートに負けないHEBプラス。
十二分に成果を出している。
続いてアルディ。
ドイツのボックスストアだが、
アメリカに進出して現在1700店。
ギャランティーするのは、
信じられないほどの品質と、
途方もない節約。
95%がプライベートブランドで、
超安値を出す。
牛乳と卵はアルディの象徴。
超安値。
かつて牛乳の値段は絶対に、
HEBの価格帯を下回っていた。
ディスカウンターとしての矜持である。
しかし現在は同じ価格になった。
HEBの粘りに屈した形だ。
その代わり卵は78セントで、
HEBの1.11ドルより低い。
こちらも雑然とイースター商品。
青果にはオーガニック商品。
そして安くてクリンリネス、
安くてクォリティ、
安くてフレンドリー。
アメリカのディスカウンターは、
進化が著しい。
最後に最強のコンビニ。
クィックトリップ。
米国セブン‐イレブンがベンチマークする。
なんといっても人気は、
ホットドッググリル。
ぐるぐる回って温めるソーセージを、
自分でバンズと合わせて、
マスタードなどをつけて食べる。
我々が40人ほどで入店すると、
すぐにレジ要員が増える。
ホスピタリティ抜群のQT。
ホットドッグにむしゃぶりつく。
満足。
そしてダラス最後のランチは、
フォートワース・ストックヤード。
かつての牛の集散地。
現在は観光地でロデオなど開催されるし、
このロングホーンにも乗ることができる。
その象徴の銅像。
私たちはいつものレストラン。
コーディネーターの藤森正博さんとともに、
ブリスケットの部位の料理とビールを楽しんで、
ダラスフォートワースの旅を終了した。
そして空港へ。
アメリカン航空1175便で、
飛び上がるとダラス上空。
ロッキー山脈には雪が残る。
3時間半でベイエリアが見える。
サンフランシスコ湾にかかる橋は、
リッチモンド・サンラファエル橋。
海面すれすれに雲がかかる。
この雲の向こうに、
サンフランシスコの市街があるはずだ。
しかし旅の前半が終わった。
ダラス都市圏はアメリカの縮図。
マーケットリーダーのウォルマート、
マーケットチャレンジャーのクローガー。
マーケットフォロワーのアルバートソン。
そして数々のマーケットニッチャー。
トレーダー・ジョーとアルディ、
ホールフーズとスプラウツ。
HEBプラスとセントラルマーケット。
フィリップ・コトラー先生の理論を、
絵に描いたようなエリアだ。
ダラスで基本を学んで、
サンフランシスコで応用を学習する。
そのサンフランシスコが、
我々を待っている。
(つづきます)
〈結城義晴〉