今日は中国地方が梅雨明け。
残るは東海、関東甲信、東北地方。
東京・横浜などもう梅雨明けだと思わせるが、
南の海上に熱帯低気圧がある。
もしかしたら台風へと発達する。
今週末にかけて、東日本太平洋側に接近。
どうやら台風一過とともに、
梅雨明け宣言となりそうだ。
今日は朝から常磐線に乗って松戸へ。
伊勢丹百貨店松戸店跡。
KITE MITE MATSUDO。
その地下1階に、
話題のロピア。
相川博史さんと話した。
㈱ロピア取締役統括営業本部長。
実に面白かった。
執行役員で初代店長の柴田昇さん。
詳細は月刊商人舎8月号。
店内にはこんなポスター。
「店内は走らないでください」
ロピアに来ると子どもたちが、
喜んで走り回るらしい。
それがロピアの特徴だ。
それをしないようにとの、
お願いのポスター。
私も慎みます。
店内のポスターにはこんなものも。
視察・見学者が多い店。
「見るだけじゃなくて
せっかくなので
2,000円以上
絶対勝ってね!」
「2000円以上」と「絶対」がいいねぇ。
それから、
「各部門チーフさん、大募集」
相川さんまで。
ロピアらしいユーモア。
本気でもある
ロピアを辞して、
新幹線のぞみ。
丹沢山系を臨むころは、
夕暮れが迫った。
しかし静岡県は雲だらけ。
まだまだ東海には梅雨前線がある。
そして名古屋、京都、新大阪、新神戸。
ずっと藤沢周平を読んでいた。
ちょっとはまっている。
岡山に着いたのがもう10時過ぎ。
梅雨明けした中国地方は蒸し暑い。
駅前の桃太郎と犬、猿、雉。
さて、その岡山の「山陽新聞」巻頭言。
今日の「滴一滴」
子どもたちの夏休みと先生の休日。
「文部科学省が夏休みに
教員の休日を確保するよう
都道府県教委に通知した」
「進まない教員の働き方改革」
それへの危機感があらわになった。
コラムが問題にするのが、
「日本の教員の勤務時間」の長さ。
経済協力開発機構(OECD)が先月、
「国際教員指導環境調査」を公表。
中学校教員の仕事時間、
課外活動の時間、事務業務。
日本は突出して世界最長。
逆に教員の力を高める「職能開発活動」は、
世界最短。
ああ。
結果として、教師を志す学生は減り続けている。
全国の教員採用試験の受験者総数は、
昨年度まで5年連続で減少。
小学校教員の競争倍率。
2000年は12.5倍。
昨2018年は3.2倍。
ふたたび、ああ。
しかし救いがある。
㈱クラレの毎年の調査。
小学校を卒業する子どもたちに尋ねる。
「将来就きたい職業」
「今年の女子では教員が1位だった」
[女の子のベスト10]( )は昨年。
1(3) 教員 6.9
2(3) 保育士 6.7
3(2) 看護師 6.4
4(3) パティシエ・パン屋 5.4
5(14) 美容師 4.8
6(8) 漫画家・イラストレーター 4.6
7(10) 動物園・遊園地 4.3
8(6) デザイナー 3.9
9(1) 医師 3.8
9(8) 医療関係3.8
女子は意識が高い。
教員、保育士、看護師がベスト3。
パティシエ・パン屋も4位に入っている。
[男の子のベスト10]
1(1) スポーツ選手 18.0
2(5) 研究者 7.2
3(6) 医師 5.2
4(4) ゲームクリエイター 4.7
4(2) エンジニア 4.7
6(16) 大工・職人 3.9
7(6) 会社員 3.4
8(3) 教員 3.1
8(8) 公務員 3.1
10(13) スポーツ関係 2.8
男子では大工・職人が6位に入る。
会社員が7位。教員と公務員が8位。
残念ながら小売店の店長やバイヤーはない。
「スーパーマーケットのチーフ」もない。
ここにいつの日か、
「マーチャント」が入ってきてほしいところだ。
男子はスポーツ選手にあこがれる。
その気持ちはわかるが、
日経新聞「私の履歴書」
今月は、中嶋常幸。
天才プロゴルファーの昨日の告白。
「極度のスランプのさなか、
友人に引退を口にした」
「もう、やめようと思う」
鬱屈した気持ちが噴き出した。
体はボロボロ、怪我の連続。
スウィングにも悩む。
パットは「イップス」に陥る。
中嶋はそれを克服するが、
後輩プロに聞かれる。
「スランプをどうやって
乗り越えればいいですか?」
中嶋プロは答える。
「もがけ」「苦しめ」
「そこにヒントと答があり、
自分の財産になる」
小学生に教えねばならない。
もがけ! 苦しめ! が仕事だと。
プロゴルファーやプロ野球選手に限らない。
教師も医師も公務員も同じだ。
そしてスーパーマーケットのチーフも、
小売業の店長やバイヤーも、
「もがけ!」「苦しめ!」であることは、
変わりない。
〈結城義晴〉