Everybody! Good Monday!
[2019vol31]
2019年第32週、8月第2週。
梅雨明けが遅かったから、
その後は驚くべき暑さ。
台風8号と9号が発生して、
九州に向けて北上している。
地震列島、台風列島。
一昨日の日経新聞「春秋」
巻頭コラム。
「火事と喧嘩は江戸の華」
火事も喧嘩もよろしくはないが、
江戸っ子の気風(きっぷ)の良さが表れている。
そこで「日韓のケンカも、
国民感情に火がついて
収拾不能の際にある」
しかし、
「国と国との関係とは別に、
民間レベルの交流や大衆文化の往来は
むしろ盛んになっていたのが
昨今の日韓である」
「おーいケンカだケンカだ!」
「見物人がどうはやし立てようが、
やはりこの花はあだ花だ。
引っ越しなどできないのに、
ずっとにらみ合ってどんな実がなろう」
そう、引っ越しはできない。
台風がやってくるといつも考える。
日本にやってきた台風は、
ほとんど韓国にも影響を及ぼす。
台風8号も9号も、
九州を襲った後、
韓国も襲撃する。
互いに、永遠に、
引っ越しはできない。
さて、全英女子オープン。
Women’s British Open。
ウォーバンゴルフ&カントリークラブ。
渋野日向子。
果敢な優勝。
ホテルニューオータニ博多の自室で、
私はリアルで見続けた。
最後の18番ホールのパット。
下半身がピクリともしない。
アタマも動かず、
ボールの行方を静かに追う。
外れたら3メートルもオーバーのパット。
入った!!
強気のパッティング。
入った!!!
イギリスの観客が大喜び。
人気絶大だ。
この笑顔が世界を制した。
海外メディアも絶賛。
イギリスBBC。
「渋野が気絶させそうなほど、
見事な勝ち方でメジャー初制覇」
「本当のシンデレラストーリー]
いい言葉を使ってくれる。
英紙ガーディアン。
「おとぎ話のような結末」
渋野は優勝争い中に、
ギャラリーに手を振ったり、
ハイタッチしたりする。
「今年、最も人の心を引きつける
ストーリーの一つになった」
USAToday。
「喜びを擬人化したような存在。
大会に新風を吹かすどころか、
これ以上ない瞬間を与える存在だった」
海外メディアの称賛は、
とてもうれしい。
岡本綾子プロも1984年。
同じWomen’s British Openで、
2位に11打差の289で、
ぶっちぎり優勝 したことがある。
このトーナメントは、
メジャー昇格前だった。
だから樋口久子の全米女子プロ以来42年、
岡本綾子の全英オープン以来35年ぶり。
将棋の藤井聡太のような彗星が登場した。
日本の若者は捨てたものではない。
それがうれしい。
さて私は福岡の街を軽く店回り。
キャナルシティ博多。
1996年(平成8年)4月20日開業。
日本中の話題をさらった複合商業集積。
九州最大の歓楽街「中洲」の南端に位置。
施設内にキャナル(運河)があって、
テーマフェスティバルセンターの先駆けだった。
福岡地所㈱がディベロッパーで、
建築デザインはジョン・ジャーディ。
アメリカ人建築家。
当時のポストモダン風の造り。
今日も子どもたちが、
噴水シャワーを浴びて大はしゃぎ。
当時はストア・オブ・ザ・イヤーを獲得。
今見ると、ちょっと古い。
ライフスタイルセンター風にしたいなぁ。
それからボンラパス。
2014年オープンの薬院六つ角店。
ここも福岡地所所有の、
高級スーパーマーケットだった。
しかし経営が悪くなって、
㈱ハローデイの傘下となった。
福岡に「ラパス族」なる顧客層をつくって、
独特のマーチャンダイジングを展開する。
生鮮はワンウェイコントロール。
福岡の紀ノ国屋、イカリスーパー。
惣菜も充実。
グロサリーは珍しい商品、舶来品など、
めったに見られない商品ばかり。
酒売場も独特のプレゼンテーション。
オーパスワンが6万9000円台で品揃えされていた。
かつて何度も訪れた店。
月曜日にしては顧客も多くて、
ちょっと安心した。
頑張ってほしい。
ランチは博多ラーメン。
だるま。
こちらは典型的な博多ラーメン。
タレントやミュージシャンの色紙が、
ガラス窓にズラリ。
博多山笠は7月1日から15日まで。
それが終わってお盆の前の福岡。
私の生まれ故郷。
ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山は
ありがたきかな
石川啄木の歌を思い出した。
では、みなさん、
今週も、啄木と渋野日向子のように、
「ありがたきかな」の精神で、
Good Monday!
〈結城義晴〉