お陰様で、大好評。
感謝します。
今日のニュースの中から。
7月の業態別統計結果が、
ひどく悪い。
7月スーパーマーケット統計|
寒暖の差で既存店4.2%減・全部門減収
全部門、前年割れで既存店前年同月比4.2%減。
2010年に統計調査を始めてから、
3番目に悪い結果だった。
7月総合スーパー統計|
長梅雨で7.1%減/食料5.3%減、衣料16.2%減
こちらは日本チェーンストア協会の7月統計。
66%を占める食料品は前年同月比5.3%減、
農産品5.7%減、畜産品4.0%減、水産品3.2%減、
さらに惣菜2.1%減と生鮮4部門全滅。
衣料品は16.2%減、住関連は7.3%減。
7月生協統計|
前年比1.2%減/店舗4.3%減も宅配・個配は伸長
日本生活協同組合連合会の7月も、
全体で前年同月比1.2%減。
生協は店舗と宅配と個配に分かれる。
店舗販売は前年比4.3%減、
共同購入の宅配は0.3%増、
そして戸別配達の個配は1.2%増と、
好調だった。
昨日のイオンnews|
総合スーパーもスーパーマーケットも苦戦
イオンはスーパーマーケットでも、
総合スーパーでも日本最大の企業だ。
そのイオンでも7月は全滅。
業態でいえばドラッグストアだけが、
既存店1.8%の増だった。
そして昨日のニュースは、
7月コンビニ統計|
梅雨寒・台風で客数伸びず既存店2.5%減
コンビニも前年同月比2.5%減で、
2カ月連続のマイナス。
大手コンビニ3社の既存店は、
ファミリーマート1.7%減、
ローソン2.3%減、
セブン-イレブン3.4%減。
逆転現象が起こっている。
そして7月百貨店統計|
売上高2.9%減、長梅雨で盛夏アイテム不調
この業態は全店の売上高が、
前年同月比2.9%減。
4年連続で前年を下回った。
いずれの業態でも7月は、
長梅雨の影響が大きかった。
しかしそれだけでは説明がつかない。
10月1日からの消費増税に対して、
消費者の心理に影響があったに違いない。
お盆商戦が終わったら、
ほんのひと時の休養を取って、
その後は、ずっと、
無呼吸泳法。
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
これしかない。
さて今日は、午後から、
東京・清水橋。
伊藤園本社。
恒例の陳列コンテスト最終審査会。
6人の審査委員。
伊藤園社長の本庄大介さん、
副社長の本庄周介さん。
取締役専務執行役の神谷茂さん。
商人舎プロデューサーの松井康彦さん、
商業界食品商業編集長の竹下浩一郎さん、
そして結城義晴。
早速、3つのコースごとに、
それぞれの審査員が、
自分の推薦する作品に付箋を貼っていく。
おもしろい陳列作品は、
資料を取り上げて吟味する。
眼鏡を外して丁寧に評価する。
3コースごとの付箋がそろうと、
上位作品だけ残して、
最優秀賞と優秀賞を決める。
付箋の数をベースに、
最後は審査委員の議論で決まる。
神谷専務はいつも、
実務的なスタンスで発言する。
最後は全員一致で、
コース別の大賞(最優秀賞)が決まる。
店舗別の審査が終わると、
着席して資料を見ながら、
企業賞を決定する。
全ての賞が決定すると、
最後に審査員がそれぞれに、
総括を述べた。
審査会が終わると、
雑誌掲載のための写真撮影。
そしてこのブログ用の全員写真。
審査会が終わると、
恒例の情報交換会。
伊藤園本社最上階の役員応接室で、
お茶をいただきながら、
さまざまな話をする。
7月の飲料業界は、
全体に前年比2割減を示した。
伊藤園はそれでも麦茶が貢献したし、
8月5日に新発売した生オレンジティーが、
ヒットを飛ばした。
正式名称は、
TEAs’ TEA NEW AUTHENTIC 生オレンジティー。
これも冷やしたものを出してもらって、
美味しくいただいた。
最後に写真撮影。
お疲れさまでした。
本庄周介さんや神谷茂さんが、
今、社内で盛んに使っている標語。
「価格より企画」
消費増税や軽減税率を控えて、
コンビニエンスストア大手4社が、
支払時の金額から還元ポイント分2%を
差し引く対応を決めた。
スーパーマーケットなど他の業態も、
これに追随する構えだ。
しかし結局、それらは、
安売りの上に安売りを重ねることに他ならない。
ディスカウントの屋上屋。
しかし、そんな時こそ、
「価格より企画」である。
商品開発でいえば、
「価格より規格」である。
ただし月刊商人舎8月号に掲載した、
㈱ロピアのモットー。
「同じ商品ならより安く、
同じ価格ならより良いものを」
コモディティ化していく商品なら、
必ずより安く売る必要がある。
一方、同じ価格ならば、
規格や企画が刷新された、
「より良いもの」でなければならない。
〈結城義晴〉