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ZOZOをTOBで子会社化/前澤友作社長辞任
日経新聞は夕刊一面トップで取り上げた。
ヤフー㈱が㈱ZOZOを、
株式公開買い付けで買収する。
50.1%まで保有株式の割合を引き上げて、
子会社化する。
話題を撒き散らす前澤友作ZOZO社長は、
退任して、自分の保有する株も売却する。
それによって2400億円超を手にすることになる。
月刊商人舎1月号特集は、
商売の「品格」
この特集の記事の一つが、
ZOZOの「ユニクロ比較広告」を斬る!
そして私の[特集のまえがき]は、
あなたの「商売の品」を問う。
「品(ひん)とは、
“人や物にそなわる、好ましい様子。
風格。くらい”と『広辞苑』」
結論はZOZO前澤友作には、
「商売の品がない」となった。
そのZOZOの「品格」は、
ヤフー傘下となってどう変わるか。
アスクルの件を見ていても、
ヤフーにも今や、品があるとは言えない。
日本の社会に、
「品」をないがしろにする風潮が、
現出しているのだろう。
もちろんトランプのアメリカにも、
同じ風潮の大嵐が吹き荒れている。
会社を売ってしまった前澤友作、
その月旅行などどうでもいいし、
勝手にどうぞ、といった感じだ。
取得する2400億円は、
有意義に使ってもらいたいものだ。
これも余計なお世話かもしれないが。
さて、ニューウェルシティ湯河原。
目の前を千歳川が流れる。
川に架かった橋の真ん中に、
神奈川県と静岡県の境界線がある。
第16回ミドルマネジメント研修会。
令和時代に入って2度目の開催。
その3日目の朝は、
理解度判定テスト。
教えられたことを丸暗記し、
それを考査するテストではない。
考え方や技術などを、
自分で理解して、
仕事で活用する。
研修会で教授されたその考え方や技術を、
自分がどれだけ理解しているか。
それをテストで明らかにする。
だから記述式の設問ばかりだ。
「自分の言葉で書きなさい、
という問いも多い。
テストに立ち向かう姿は美しい。
見ているだけで感動がある。
さらに研修内容をマスターするには、
徹底して復習したうえで、
テストを受けるのが一番いい。
30分が経過して、空気が和む。
この瞬間もいい。
理解度判定テストが終わると、
すぐに高野保男先生の講義。
作業システムとLSP。
フレデリック・テイラーの科学的管理法。
1900年の初めに考え出された論理が、
現代のビジネス社会でも通用する。
それがレイバースケジューリング。
高野先生は日本におけるその最高権威。
原理原則から最新システムまで、
入門編として必須なことすべてを網羅した講義。
もちろん「定位置管理」は基本中の基本。
講義が終わると質疑応答。
スリーエスコーポレーション㈱から、
企画開発室主任の中尾徹さん。
㈱いなげやの田中智之さん。
川﨑幸店店長。
高野先生はそれらを丁寧に聞いて、
また丁寧に答えてくれる。
㈱マツモトの坂根雅之さん、
店舗運営部副店長代理。
ミドルマネジメントはみな、
悩みを抱えている。
その悩みと真っ向から向き合う。
高野先生をはじめ、
講師陣はその悩みに対して、
自分の経験を活かして答えてくれる。
講義が終わった高野先生を送りつつ、
ツーショット。
その後は結城義晴の講義。
まず、第2回理解度判定テストの回答を、
テキストのページを開きつつ解説。
テスト解説が終わると、
ケン・ブランチャードの実践法。
4つのリーダーシップの手法を解説。
世界中のビジネスマンが、
お手本にしている。
それがブランチャードの手法。
さらにチーム・マネジメントの方法論。
午後1時から最後のランチ。
ウェルシティ湯河原のカレーは、
私の要望でランチメニューとなった。
ランチの後は総括講義。
まずマネジメントの体系を解説。
この商人舎研修会のカリキュラムは、
マネジメントの体系と、
まったく同じ構造となっている。
さらに米国クローガーの店舗組織は、
マネジメント体系に沿っている。
それが月刊商人舎9月号に書かれている。
最後にミドルマネジメントに必須の、
戦略論とチェーンストア論。
サービスマーケティングのエッセンス。
語りたいこと、伝えたいこと、
訴えたいことはまだまだある。
けれども最後は、
「自ら、変われ!」
私自身が何度も何度も、
自ら、変わった。
そしてそれがよかった。
最後は55歳のときに、
大きく変わった。
㈱商業界社長から、
㈱商人舎を興してその社長へ。
コーネル大学RMPジャパン副学長、
立教大学大学院教授。
その後も、様々な役割を担って、
変わり続けている。
自ら、それを拒まないし、
自ら、変わろうとする。
それがイノベーションにつながる。
3日間のご清聴を感謝して、
第16回ミドルマネジメント研修会終了。
バスが準備されていて、
受講生は熱海駅や湯河原駅に向かう。
それを見送って、健闘を祈った。
商人舎事務局も、
手を振って激励した。
ミドルマネジメント研修会は、
知識商人を要請する。
そして知識商人には、
「腕(hand)と頭(brain)」が必要である。
そして「品」も必須だと思うのだが。
〈結城義晴〉