横山 清
川野幸夫
小濵裕正
池野隆光
横山さんは㈱アークス社長、84歳。
一般社団法人全国スーパーマーケット協会会長。
川野さんは㈱ヤオコー会長、77歳。
一般社団法人日本スーパーマーケット協会会長。
小濵さんは㈱カスミ会長、78歳。
日本チェーンストア協会会長。
池野さんは76歳で、
㈱ウェルシアホールディングス会長。
日本チェーンドラッグストア協会会長。
四人の重鎮の連名で、
新任の菅原一秀経済産業大臣に、
要望書を提出した。
商人舎流通スーパーニュース。
協会news|
ポイント還元事業の「見直し要望書」を経産大臣に提出
昨日のブログでちょっと書いたが、
その要望書の全容がリリースされた。
キャッシュレス・ポイント還元は、
2つの要素を含んでいる。
第1に「キャッシュレス決済の推進」だが、
これ自体には賛同する。
しかし第2に、
「ポイント還元事業」には問題が多い。
そこで4協会連盟の要望は、
「公正で適切な政策」の実行である。
具体的には3点。
第1は、対象加盟店の登録期間。
現在、2020年4月までの受付になっている。
それを9月末日をもって締め切ること。
理由は、地域の消費環境や競争環境に、
大きな影響を及ぼすおそれがあるため。
第2は、コンビニの「即時充当」の即刻廃止、
あるいは少なくとも公募要領に従った、
適正な運用の確保。
大手コンビニチェーンは、
あとからポイント還元される対象分を、
購入時点で購入額から差し引く。
これは国の金を使った、
実質的な値引きである。
これは「日々の買物に
新たな差別と混乱をもたらす」。
「過度な価格引き下げ競争を誘発し、
デフレの再燃を招きかねない」。
第3は、たばこの還元対象商品からの除外。
これは完全に経産省の論理矛盾だ。
小売定価制が維持されている商品を、
「値引き」する行為が認められる。
健康面から制限・配慮をしている商品を、
この事業の対象とすることは、
適切ではない。
コンビニではたばこの売上構成比が、
25%から30%に及ぶ。
たばこはコンビニの主力商品である。
この第3の要望は、
コンビニ対抗策でもある。
しかし、なぜ経産省は、
コンビニをここまで優遇するのか。
今回の要望書は、
よく吟味されて当を得た内容だろう。
しかし、
残すところ2週間という提出時期は、
なんとも遅すぎる。
事務局の苦労もよくわかるし、
会長、副会長、理事の皆さんの大変さも、
よく理解できる。
しかし、善は急げ。
慌てず、急げ。
スピード、スピード、スピード。
政治はタイミングである。
それを逸しては残念ながら、
正当な提案も要望も実現しにくい。
すべて「時の所為」にされてしまうからだ。
さて今日は夕方、
新横浜からひかり号。
秋の曇り空。
三島を過ぎて、富士の裾野。
残念ながら雲がかかって、
頂きは見えない。
それでも雄大な姿はわかるし、
気分が晴れる。
富士川の陸橋を渡る。
越すに越されぬ大井川。
満々と水を湛える天竜川。
米原で乗り換えて、彦根に着くと、
駅前に平和堂彦根店。
ホテルの部屋からは、
いつも彦根城が望める。
ライトアップされている。
1622年に築城された国宝。
夜は㈱平和堂のお二人と、
彦根寿司割烹の銀水。
営業推進室長の柳本啓之さんと、
人事部の寺島透さん。
柳本さんは5年前に、
アメリカ研修に参加してくれた。
それからの5年を思うと、
隔世の感である。
しかし国内での仕事ぶりは、
実にいいところをついている。
その成果など聞かせてもらって、
気分はとても良かった。
〈結城義晴〉