来週の火曜日から10月。
そして消費増税。
1988年12月、竹下登内閣のときに、
消費税法が成立し、
1989年4月、税率は3%で消費税実施。
さらに1997年4月、
橋本龍太郎内閣で税率5%に引き上げ。
2014年4月、安倍晋三内閣で、
さらに税率を8%に引き上げ。
4度目の消費税率引き上げで10%へ。
これでアメリカの売上げ税率を超える。
しかし「右往左往するな!」
それが私の方針。
さて今日は夕方、千葉県の松戸へ。
商店街の奥に旧伊勢丹松戸店。
現在はKITEMITE MATSUDO。
その1階に食生活ロピア。
月刊商人舎8月号特集。
増税前の店舗戦略査定!!
この特集の中の記事。
ロピアKITE MITE MATSUDO店
伊勢丹松戸店跡に765坪/70億円の超繁盛店出現!!
星☆☆☆、つけました。
㈱ロピア執行役員で店長の柴田昇さん。
第7回ベスト店長大賞受賞。
今日の目的は、
超話題の「黒泉」
窯焼き割烹。
食べログでは、
「松戸の奇跡」とまで激賞される。
黒泉事業責任者の鈴木義和さんが、
黒服に身を包んで出迎えてくれた。
鈴木さんとは、
一緒にニューヨーク研修をした。
商人舎ミドルマネジメント研修会も、
意欲的に受講してくれた。
料理は5000円均一のおまかせコース。
カウンター12席だけの隠れ家のような店。
オープンキッチンで調理の模様が見える。
しかし落ち着いた大人の雰囲気。
別に個室もあって、
ここではパーティーも楽しめる。
まず肉の素材を説明してくれる。
総料理長の泉弘樹さん。
野菜も逸品ぞろい。
鈴木さんが説明してくれた。
泉総料理長が長い長い包丁で、
ヒレ肉をカット。
ワインは「ペアリング」をチョイスしたが、
それ以外にシャトーマルゴー。
「イノベーションとは、
人々の幸せを生み出すことである」
ピーター・ドラッカー先生も言うが、
私もし・あ・わ・せ。
ちょっと手をつけてしまったが、
窯焼き厚切り牛タンと万願寺とうがらし。
10品ほどの絶品料理が、
次々に供される。
泉シェフは目の前でハモの骨切り。
あとで椀になる。
和牛ヒレ肉の炉窯焼き。
アスパラと大根もうまい。
この後、ワインと料理を堪能して、
写真を撮るのを忘れた。
最後はノドグロとイクラ、
「他人炊き込みご飯」。
ノドグロが入らない時には、
鮭とイクラの親子炊き込みご飯。
いずれも絶品の味。
泉さんも自信満々。
3時間があっという間。
12席で2回転しかしない。
もう来年1月まで予約が詰まっているし、
来店した顧客の7割は、
次回の予約を入れていく。
泉総料理長に、
ちょっと難しい注文をつけた。
詳細は書けないが、
要はマーケティングを徹底すること。
マスマーケティングから、
ワン・トゥ・ワンマーケティングへ。
それができればさらにすごい店になる。
そして鈴木さんや泉さんなら、
それができる。
ロピアのスーパーマーケットに戻ると、
今、店舗開発部の浅田圭介さん。
8時閉店間際のレジも、
結構、混んでいる。
最後に高木勇輔さんと握手。
㈱ロピア代表取締役。
スーパーマーケットの奥の、
隠れ家的なレストラン。
高木勇輔のビジョンは、
際限なく広がる。
消費税増税時の損得など、
細かいことだ。
右往左往するべからず。
昨日の朝日新聞「折々のことば」
第1591回。
消費者はわかる、
と思って作るのです。
(滝沢直己『1億人の服のデザイン』から)
ネットで服を買うようになって
布の手ざわりや着心地を
確かめることが少なくなった。
「が、作り手が
同じ土俵に立ってはいけない」
と滝沢は言う。
だから稲垣佳伸。
「聞いてはいけない、お客さまのご意見」
月刊商人舎2018年10月号から。
「むしろ着る人の感覚の中に
入り込んでゆくこと」
「トレンドや市場の分析を頼りに
ビジネスを優先しすぎると
“服なんてこの程度でいいんじゃないの”
という妥協に流されてしまう」
滝沢は2011年から、
ユニクロのデザインディレクター、
2014年からスペシャルプロジェクトの
デザインディレクター。
だからロピアも黒泉も、
「食べる人の感覚の中に、
入り込んでいくこと」
それがマーケティングの神髄だ。
〈結城義晴〉