結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年09月30日(月曜日)

10月の「食品ロス削減月間」と野中郁次郎の「二項動態の共創」

Everybody! Good Monday!
[2019vol39]

2019年第40週。9月最終週で、
明日から10月。

2019年も4分の3が終了し、
あと3カ月。

そして明日から消費税が10%に上がる。
軽減税率も導入されるし、
キャッシュレス決済によるポイント還元は、
来年6月末まで9カ月間、実施される。

もう、各社各店とも準備万端のはずだ。

食品小売業や食品部門は、
それほどでもなかっただろうが、
この土日曜と今日は、
駆け込み需要への対応に追われた。

しかしこれから3カ月は、
「右往左往すべからず!」

もちろん、年末まで、
無呼吸泳法。

時代小説家・藤沢周平の短編小説。
「必死剣鳥刺し」
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自らの命と引き換えに敵を倒す剣法。

商売では命をかけることはないが、
そのくらいの決意で臨む時だ。

朝日新聞の記事。
「常連さんゴメン、もう限界」
――消費増税複雑で老舗続々閉店。

「なじみの酒屋が、ラーメン屋が……。
消費増税を翌日に控えた30日、
長い歴史に幕を下ろす家族経営の店がある。
常連客に支えられてきた小さな店にとって、
軽減税率などへの対応も含め、
増税のコストはあまりに重かった」

千葉県の台風15号被災のあとにも、
廃業する小売りサービス業は多かった。

これは商売で命をとられる事例だ。

しかし廃業しないまでも、
そのくらいの決意で、
これからの3カ月に臨む。

しかし右往左往してはならない。
しかし今回の消費増税は、
店側にとっても顧客側にとっても、
わかりにくい。

そのストレスからは、
顧客を解放してあげよう。

月刊商人舎Webコンテンツ、
月曜朝一の2週間販促企画。

10月の「食品ロス削減月間」を強調する。no-foodloss-pj

令和元年5月31日に公布されたのが、
「食品ロス削減推進法」
それが10月1日から施行される。

そして締めくくりの10月30日は、
「食品ロス削減の日」と定められた。

商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
食品ロス・使い捨てプラスチックの削減キャンペーン

全国のイオングループ約2000店で、
顧客に食品ロスの削減を呼びかける。

10月は「3R推進月間」でもある。
“3R”とは、
Reduce(リデュース 廃棄物等の発生抑制)
Reuse(リユース 再使用)
Recycle(リサイクル 再生利用)

イオンはこれも全国で、
マイバッグキャンペーンを展開する。
3R

行政とイオンが連動して、
このキャンペーンを展開する。
それは日本列島挙げての展開となる。

消費増税と食品ロス・3R推進。
同時に起こるのが10月である。

今日の午後は東京・大門。
芝大神宮。
IMG_09009

脇に「貯金塚」がある。
「根氣根氣
何事も根氣
実篤」
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実篤とは白樺派の重鎮、
武者小路実篤のこと。

関東大震災のときの教訓。
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時代は変わっているが、
変わらないものもある。
「根氣根氣 何事も根氣」

㈱True Data。
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代表取締役社長の米倉裕之さんと、
執行役員の越尾由紀さん。
私もこの会社の非常勤取締役。

3人で語り合った。
詳細は月刊商人舎10月号。

「ビッグデータマーケティング」
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実にスリリング。
実にエキサイティング、
実にインタレスティング。

常盤勝美さんもいま、
True Dataの流通気象コンサルタント。
ウェザーMDの本物の第一人者。
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月刊商人舎Webコンテンツに、
毎週火曜日に連載を書いてくれている。
好評の「2週間ウェザーMD予報」。

私もTrue Dataで写真撮影。
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True Dataに来ると、
その若々しい会社から、
なぜか元気づけられる。

ありがとう。

最後に日経新聞「私の履歴書」。
1カ月間、野中郁次郎先生だった。
今日が最終回。
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「最後の一言」

「人間の本質は、デカルトのいう
“我思う、故に我あり”の一人称ではなく、
共感する二人称の行為にある」

「二項対立ではなく、
対立と協調を両立させる
“二項動態”の関係性こそが
創造性の源泉だ」

二項対立でなく、
二項動態。

「他者との出会いを通じた
自在な意味づけ、価値づけのただなかで、
新たなアイデアや概念は湧き出てくる」

「”共創”に手抜きは許されない」
共創は”Co-Creation”
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野中郁次郎の研究姿勢は、
生涯を通じて二項動態だった。

「平凡な私は、
自分に欠けるものを持つ人と
“いま・ここ”の文脈で
学際的にペアを組んで対話を重ね、
実践的な経営学の理論化を試みてきた」

高校時代の野中郁次郎は、
簿記3級と珠算3級に落第した。
それを謙虚に「平凡な私」と表現した。

その野中郁次郎だからこそ、
「二項動態」を強調して、
私の履歴書を終わらせた。

「人間の生き方を踏まえながら、
共通善に向かって
知の共創をしない限り、
米国流の経営学は超えられない」

その野中郁次郎も、
カリフォルニア大学バークレー校で学んだ。

ノーベル経済学賞は、
アメリカ合衆国から55人が受賞。
日本人はゼロ。

もちろんこの賞は欧米化が激しい。
米国化といったほうがよい。

米国流経営学を超えるという、
野中郁次郎の意気込みは、
誰もが持ち続けねばならない。

では、みなさんも、
アメリカに学んで、
アメリカに負けるな。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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