月刊商人舎10月号。
発刊!!
特集は、
Big Data×Marketing4.0
サブタイトルは、
令和データドリブン経営と生活ルネサンス
[Cover Message]
令和と元号が変わった。若い象徴天皇が誕生した。消費税は4度目の増税で10%となった。初めての軽減税率が導入された。キャッシュレス決済がいよいよ広がっていく。ポイント制度は日本人のDNAとなりそうな勢いだ。置いてけぼりを残しつつ、変化は急進する。そしてその変化がまた「ビッグデータ」を膨大なスケールで変貌させる。こまごまとした事象の、無数とも言える変化。そのデジタル化されたデータは、こまごまと無数に近く記録され、活用を待っている。日本の流通産業はいまだマーケティング2.0の段階であるにもかかわらず、神様フィリップ・コトラーはマーケティング4.0のデジタル世界を喝破し、象限だけは4.0へと進む。この混沌こそが2020年へ向けた大潮流の本質である。そこで焦点となる「データドリブン経営」と「生活ルネサンス」を提案しよう。
そして目次。
ご愛読をお願いします。
さて、台風19号。
関東の最大瞬間風速は60mにもなる。
今年、千葉県を襲撃した15号、
昨年9月、関西を襲った21号。
これらの記憶もあって、
「台風休業」も相次いだ。
総合スーパーは、
真っ先にイトーヨーカ堂が関東・東海の、
全店124店休業を発表した。
東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、
静岡、愛知、それに岐阜の8都県。
スーパーマーケットでは、
マルエツが298店舗すべてを臨時休業。
いなげやも1都3県の全137店を台風休業。
東急ストアもほぼすべての店で臨時休業。
百貨店は、ほとんどすべて、
台風圏内の店舗を休業。
三越伊勢丹ホールディングスは、
都内と埼玉県にある6店舗すべて。
高島屋は都内と神奈川県・埼玉県・千葉県、
そして岐阜県、群馬県内の10店舗すべて。
大丸松坂屋百貨店は、
大丸東京店・松坂屋上野店・松坂屋静岡店、
松坂屋豊田店の4店舗。
そごう西武は、
関東圏の8店舗すべて。
阪急阪神百貨店は、
都内と神奈川県内の3店舗すべて。
一方、営業時間を短縮する企業もある。
イオンリテールは、
通常より営業時間を短縮する。
12日の正午から午後5時まで。
東京、神奈川、埼玉、千葉、
群馬、栃木、茨城、静岡のすべての店舗、
そして福島県の一部店舗、128店舗。
ライフコーポレーションは、
東京、千葉、神奈川、埼玉の111店舗を、
12日午後1時に閉店。
商業施設のテナントなどの9店舗は、
12日、臨時休業。
ヤオコーは関東の全163店舗を、
12日午後1時に閉店。
サミットは、
1都3県の114店舗のうち112店舗を、
12日の正午に閉店。
13日は正午から営業開始。
残りの神奈川県内SC出店の2店舗は、
12日、臨時休業。
コンビニエンスストアは、
セブン‐イレブン・ジャパンが、
都圏と東海を中心に約1000店が休業。
ただし営業しない時間帯は、
店舗ごとに判断して決める。
ファミリーマートとローソンは、
店舗ごとに判断する。
ファーストリテイリングは、
関西から東北までの16都府県265店舗を、
12日、臨時休業。
東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木、
長野・愛知・静岡・山梨、
滋賀・大阪・三重、そして岩手・福島。
スーパーマーケットでは、
ミネラルウォーターやパン、
インスタント麺、ガスボンベなど、
品切れが続出した。
東急ストア自由が丘店。
夜の9時ごろ。
インストアベーカリーはアンデルセン。
店の棚はガラガラ。
品切れ続出。
夜11時の妙蓮寺のセブン-イレブン。
惣菜弁当売場。
パン売場。
このセブン-イレブンは明日も営業する。
しかし店員は言う。
「商品が配送されないかもしれません」
私は言い続ける。
店を開けよう
売場に立とう
お客様のために。
地域のために。
しかし店員、従業員に危険が及ぶ場合は、
もちろん「台風休業」もあるだろう。
「地震休業」、「津波休業」も、
もちろんある。
ギリギリまで判断して、
危険の及ばない限り、
店は開けておいてほしい。
それが社会インフラとしての、
小売業の在り方だと思う。
さて、私は朝から東京・池尻。
東邦大学付属大橋病院。
富田剛司教授の診察。
日本の緑内障の権威。
今年いっぱいで65歳の定年退職。
だから最後の診察。
ありがとうございました。
緑内障と網膜剥離は、
富田教授に執刀してもらった。
今後はお茶の水の井上眼科に移籍する。
私もそちらに病院を変える。
よろしくお願いします。
帰りの多摩川はまだ、
増水してはいなかった。
さて昨日は決算説明会のピーク。
ファーストリテイリングは、
8月末本決算の説明会。
ロイヤルパークホテルに、
柳井正会長兼社長をはじめ、
岡﨑健グループ上席執行役員CFO、
日下正信グループ執行役員。
初めに岡﨑さんが延々と、
決算数値の発表をした。
その内容は商人舎流通スーパーニュース。
ファーストリテイリングnews|
2兆2905億円・営業利益9.1%増の過去最高益
売上げは2兆2900億円、
営業利益9%アップの過去最高。
1984年の初夏に、
ユニクロ1号店を広島にオープン。
10年後の1994年に、
広島証券取引所に株式上場。
1996年11月、東京事務所開設。
1998年10月、フリース発売大ブレーク。
1999年2月、東京証券取引所一部銘柄指定。
それから20年。
いまやZARA、H&Mに次ぐ世界第3位。
柳井正さんは自ら、
今後の戦略の考え方を語った。
最後にeコマースに関して、
日下正信さんが説明。
そして質疑応答。
インドの展開やネット事業などに関して、
主に証券アナリストの質問が寄せられた。
それに対しても柳井さんが、
きっぱりと答えた。
経営は意志そのものである。
人生も意志そのものであるから、
経営は人生である。
自分の生き方をどう考えるか。
それによって経営の考え方も決まる。
生き方が揺らいでいたり、
屈折していたり、
軟弱だったりしたら、
経営は揺れるし、
屈折するし、
軟弱となる。
ピーター・ドラッカー。
「マネジャーとしてはじめから、
身に着けていなければならない資質が、
ひとつだけある。
才能ではない。
真摯さである」
マネジャーや経営者だけではない。
人間としてはじめから、
身に着けていなければならない資質は、
才能ではない。
真摯さである。
〈結城義晴〉