ラグビーワールドカップ2019。
日本は目標のベスト8に残って、
準々決勝に進出した。
メンバーが発表されたが、
日本人が多かった。
キャプテンのリーチ・マイケルを先頭に、
拍手喝さいの中、入場。
相手は南アフリカ。
4年前に日本が奇跡の勝利を収めた。
ゲームが始まって10分。
南アフリカにトライをとられたが、
日本のフィフティーンはくじけない。
スクラムから反則を奪った。
そしてスタンドオフの田村優のプレースキック。
見事に決まって3対5。
そのまま前半を終わった。
ここまで押し気味に試合を進めた。
しかし、しかし。
後半に入ると南アの攻撃が、
鋭さを増した。
特に日本のモールの弱さをついて、
次々に前線を突破。
そしてスクラムハーフのデクラーク。
ゴール右にトライ。
敵ながら見事と言うしかない。
その後も、2つのトライを奪われ、
日本は力尽きた。
南アを始め、ベスト4に残ったチームには、
共通の特徴がある。
準々決勝、準決勝、そして決勝に、
コンディションのピークを持っていく。
逆に言えば予選ラウンドは、
ピークでなくとも勝ち残ることができる。
日本は初めから全開で、
予選の最後のスコットランド戦を、
ピークにせざるを得なかった。
その違いがこの南ア戦に、
鮮明に出てしまった。
それでもおめでとう、ありがとう。
ラグビージャパンに感謝しよう。
感謝というよりも、
英語のAppreciateだ。
準決勝、決勝は、
さすがに面白そうだ。
さて平和堂米国視察第18団。
今日のブログでは調理大会の模様を、
紹介するつもりだったが、
それは帰国後のブログで報告ということにする。
ダラス3日目は、
朝一番でケネディ大統領暗殺地点へ。
1963年11月22日。
この写真の✖点のところで、
銃撃された。
みんな、深刻な表情だ。
ダラスで唯一といっていい観光スポット。
ここに来るたびに思うけれど、
ジョン・F・ケネディが生きていたら、
アメリカはもちろん世界の歴史は変わった。
もちろんドナルド・トランプなど、
登場する余地はなかったと思う。
その後、南に下って、バールソン。
HEBプラスの視察研修。
テキサス州の非上場企業としてトップ。
そのノンフード強化型フォーマット。
ワンフロア5000坪の店舗。
入り口にはハロウィンのパンプキン売場。
右手が広大なワンウェイの青果部門。
テキサス州から集めまくった農産品。
ウォルマートを圧倒する品揃えだ。
青果部門の左側には、
フレッシュカットフルーツのアイランド。
そしてハロウィンのプレゼンテーション。
エブリデーロープライスを採用して、
ウォルマートの強みを消すのが、
HEBの基本戦略。
精肉売場の対面ケースには、
プライムの牛肉がずらり。
和牛の品揃えもあって、
高質高級品が低価格で提供されている。
奥壁面は広くて長い。
プライベートブランドが、
これでもかと展開される。
コカコーラ2リットルが、
5本で5ドル。
つまり1本1ドル、100円也。
牛乳は1ドル98セント。
このところ牛乳の相場が上がっている。
冷凍食品もこれでもかという品揃え。
本当にアメリカ人は、
加工食品中心のライフスタイルである。
HEBを見ていると、それがよくわかる。
バルク売場にも顧客がよく入っている。
そしてハロウィンプロモーション。
これもウォルマートに負けない華やかさ。
パレルはコンパクトに品揃えする。
レジチェッカーには、
大学生や高校生が多用される。
きびきびして気持ちの良い接客だ。
この若々しい接客も、
ウォルマートとの違いを出すことに、
大いに貢献している。
競合が激化しても、
HEBプラスに迷いはない。
この店もウォルマートが5分、
クローガーマーケットプレイスが3分の、
近隣にあって、三つ巴の競争だ。
しかしHEBプラスが一番。
二番はウォルマートで、
三番手にクローガーがいる。
HEBはリージョナルチェーンの強みを、
存分に発揮している。
HEBとウォルマートの間に、
アルディが潜り込んでいる。
キャッチフレーズは、
Unbelievable Quality…
Incredible Saving…
Guaranteed!」
信じられない品質、
途方もない安さ、
保証します。
ワンウェイコントロールの入り口。
オーガニック・サルサがある。
1ドル89セント。
凄い商品の凄い値段だ。
ビンの後ろに、
Distributed by ALDIと書いてある。
プライベートブランドである。
しかしパッケージには、
取り立ててアルディのPBを、
表明していない。
突き当りの牛乳売場は、
1ガロン1.48ドル。
1ドル100円換算で1リットル38.9円。
そしてラージエッグ1ダースが、
83円で、1個6.9円。
オーガニックの野菜・果物もある。
スーパーマーケットの商品構成は、
一応揃っている。
そして驚くべき安さ。
パン売場も24枚入りが、
99セント、95セント。
天井はスケルトン。
床もきれいで什器も清潔。
アルディは「安かろう悪かろう、
安かろうきたなかろう」ではない。
黄色のPOPが通常商品。
ブルーはシーゾナル商品。
つまり非定番の季節品。
改めてアルディの安さに驚愕する。
そしてその反対の、
クイック・トリップ。
ガソリンスタンド併設型コンビニ。
この店は、
大型トラックのガソリン給油もする。
凄い。
店内は50坪。
レジはめちゃくちゃ接客がいい。
ホットドックグリルが3面にあって、
圧倒的な人気。
オニオンやピクルスを加えて、
さらにチーズなど好きなようにつける。
すると実にうまいホットドックが出来上がる。
飲料売場も充実。
注文を受けてサンドイッチも提供する。
クイックトリップは、
セブン-イレブンがベンチマークする。
800店規模のローカルコンビニだが、
Fortuneの働きがいのある企業100社に、
堂々と入っていた。
テキサス州ダラスの視察の最後は、
このダラスに本拠を置くコンビニだった。
その後、ランチのために、
ストックヤードを訪問。
馬車が通る。
結婚式もやる。
いかにもテキサスらしい観光地だが、
かつては米国最大の家畜取引所だった。
西部劇の街並みを体感できるし、
カウボーイグッズを売る店も多い。
カウタウンコロシアムでは、
迫力あるロデオショーが、
生で観賞できる。
そのなかのレストランで、
ブリスケットのスモークを食べる。
そしてダラスフォートワース空港。
飛び立つと湖が美しい。
アメリカ大陸の広大さを知らされる。
雪をかぶった山脈。
そして3時間半後、
干拓が進んだサンフランシスコ湾。
到着しました。
サンフランシスコ国際空港。
今日も充実した日だった。
日本代表は南アに負けたけれど、
それはいい負けだった。
心からAppreciateしたい。
(つづきます)
〈結城義晴〉