地球が怒っているのか。
それとも地球は、
氷河期の合間の「間氷期」の、
節目に向かっているのか。
千葉県や茨城県、福島県に豪雨。
半日でひと月分の雨が降った。
そして河川の氾濫と土砂災害。
心からお見舞い申し上げたい。
元国土交通省河川局長の佐藤直良は、
中学高校時代の同学年の同窓だが、
今、佐藤の力も借りたいところだ。
横浜も豪雨だった。
私は早朝から、
車で羽田空港に向かった。
高速道路をノロノロと走って、
前方が見えないほどの豪雨だった。
その羽田空港。
千葉県とは東京湾を挟んで向かい側。
もちろん羽田も豪雨だった。
それでもフライトは可能で、
2時間20分後には沖縄。
帰国後2日目で、
時差ボケがあったか、
膝の上にパソコンを開いたまま、
機内では熟睡した。
着陸後はタクシーを飛ばして1時間ほど。
イオンモール沖縄ライカム。
沖縄は夏の陽気だった。
イオンスタイルライカム店が核店舗。
イオン琉球の店舗だ。
2015年4月25日開業のSRSC。
スーパーリージョナルショッピングセンター。
もともとは在日米軍専用ゴルフ場だった。
「泡瀬ゴルフ場」と呼ばれたが、
その跡地を再開発してオープンした。
沖縄最大のショッピングモールで、
沖縄本島全域が商圏として設定され、
そのうえ、観光客やインバウンド顧客も、
ターゲットととしてる。
だからイオンでは、
Okinawa Resort Mallと位置づける。
今年の4月26日、
ほぼまるまる4年が経過したところで、
2425坪の増床を果たして、
リニューアルオープンした。
総リース面積は2万6061坪に及ぶ。
新規テナント13店舗、
既存テナント10店舗の入れ替え。
新規出店はファーストリテイリングのGU、
ニトリ、未来屋書店、PETEMO、
そしてタリーズコーヒーなど。
既存フロア2階のユニクロ。
1階・2階の二層メゾネット型に拡張。
沖縄県最大級の545坪になった。
1階部分では隣にGUが入って、
強力なファーストリテイリング組が誕生。
「レジェンドスポーツヒーローズ」は、
沖縄県初上陸。
体験型スポーツテーマパークで、
これは国内最大級。
駐車場は4000台、
専門店は約240店舗。
1階センターフロアには、
巨大な水槽に熱帯魚が泳ぐ。
核店舗のイオンスタイル。
3階非食品フロアのメインステージ。
「自店免税」と床に記されている。
最近、イオンが多用するマネキンも斬新。
イオンスタイルの2階は、
スーパーマーケット。
右サイドが青果部門。
一丁目一番地は今、
「皮ごと食べられるぶどう」。
農産部門は安定した売場づくりだ。
ハロウィンのプレゼンテーション。
畜産部門もイオン独自のものが出てきた。
味付きの豚肉肩ロース。
100グラム120円。
沖縄の島豚コーナーは、
午後3時の段階で品切れ続出。
地場商材は大人気だ。
奥主通路の水産部門。
さんまの握りが398円。
魚屋の寿司。
左コーナーから惣菜部門。
イオンスタイルは、
しつこくセルフデリに挑戦。
そしてインストアベーカリー。
800円の「高級食パン」も完全品切れ。
写真撮影しながら、
気合を入れてやった。
レジの外には、The Table。
オープン型のコーヒーショップ。
イオンスタイルライカム店。
食品は健闘。
非食品はインバウンド消費を受けて、
これも合格点だろうか。
イオンは異常なくらい、
沖縄に執着する。
私は㈱サンエー本社を訪問して、
両トップと懇談。
代表取締役社長の上地哲誠さんと、
専務取締役の中西淳さん。
代表取締役会長は折田譲治さんで、
このトライアングル経営は盤石。
上地さんからとてもいい話を聞いた。
「意識せずに意識する」
私もあれこれと意見を言った。
上地さんとは時代の見方と、
その対応の考え方が一致した。
新しいチェーンストア経営についても、
驚くほど共感するところがあった。
月刊商人舎や私の書くものを、
よく読んでくださっている。
サンエーは5年前から、
人材育成室を発足して、
ヒューマンリソースマネジメントに、
力を入れている。
その室長は玉城むつ子さん(左)。
「心」の書の前で4人で写真。
上地さん、中西さんと話していると、
日本小売業の未来が見えてくる気がした。
サンエーを辞して、
「松風苑」へ。
女将が出迎え、送ってくれた。
離れの個室でディナー。
ゲストミュージシャンは、
金城みゆきさん。
登川流琉球民謡と玉城流七扇会琉舞の師範。
沖縄の三線(さんしん)の弾き語り。
しみじみと歌って、語ってくれた。
すばらしい。
私も三線を持たせてもらって、
加藤徹さんと三人で写真。
加藤さんは㈱万代ホールディングス社長。
素人ながら、
三線を真剣に爪弾いているので、
顔がこわばっていて恐縮。
下手くそです。
事務局も加わって写真。
沖縄料理も満喫した。
最後は金城哲夫博物館。
この料亭に併設されている。
沖縄出身の脚本家、作家、
そしてイベントプロデューサー。
ウルトラQやウルトラシリーズを企画し、
脚本を書いた作家。
その仕事部屋が博物館となっている。
懐かしいウルトラセブンの写真。
金城哲夫の使ったデスクの上には、
たくさんのフィギュアが飾られていた。
金城哲夫の頭の中から、
様々な未来が生まれた。
そのイラスト。
沖縄に来て、
沖縄の店を訪れ、
沖縄の人々に会うと、
日本や世界の未来が見えてくる。
ありがとう。
〈結城義晴〉