すっかり秋だ。
そして今夜は満月。
アメリカでは11月の満月を、
「ビーバームーン」と呼ぶ。
ビーバーは毛皮として重用された。
そのビーバー捕獲の罠を仕掛けるのに、
ちょうどいい時期の満月。
大きな美しい月だ。
今日、新しいカメラを買った。
カメラは消耗品だ。
私はずっとニコン。
COOLPIX A1000。
その新しいカメラで撮った満月。
格別のものだ。
さて、年末に向けて、
野菜や果物が値上がりする。
日経新聞が報じた。
10月の台風や大雨が、
東日本の産地に打撃を与えた。
推定で約140億円。
ただし品種によっては、
不幸中の幸いで主産地が被害を免れたり、
需要期とずれたりした。
そこでここのところ、
流通価格の上昇は限られた。
ただ有力産地が被災した品種は、
年末に向けて値上がりしそうだ。
栃木県が市場シェアトップのイチゴ。
茨木県が最大産地のハクサイ。
群馬県が首位のキュウリ。
茨城県が出荷シェア全国1位のコマツナ。
もっとも、
今年の秋は気温が高めだったため、
全国的に青果物の出荷は順調だった。
しかし気温が高いと、
鍋物メニューの需要が増えない。
そこで根菜や葉物の需要は鈍かった。
したがって、東京都中央卸売市場は、
10月第4週時点では安値が続いた。
主要20品目のうち、
卸値が上がったのは、
キュウリなど2割に過ぎない。
ハクサイの卸値などは、
1カ月前比較で19%安い。
ただ、このまま安値は続かない。
消費量が年末に集まる青果物は、
値上がりの可能性が高い。
青果が値上がりすれば、
売上げは上がる。
しかし消費増税後の節約志向のなかで、
野菜・果物の値上がりは、
さらに節約志向を高める。
この年末はその覚悟が必須だ。
さて、月刊商人舎11月号。
特集タイトルは、
「波の下にある潮流」
消費増税直後の小売業トップマネジメント発言集
この潮流の一つが企業統合だ。
と考えていたら、
今日の商人舎流通スーパーニュース。
エコスnews|
与野フードセンターの株式を譲り受け完全子会社化へ
全国セルコグループの中核企業が、
㈱エコスと㈱与野フードセンター。
エコスの平富郎会長。
与野フードの井原實会長。
長い間の厚い信頼関係にある。
この経営統合はいい。
合わせて1400億円に近い規模となる。
さらに、
㈱さえきセルバホールディングスは、
エコスに極めて近い会社だ。
佐伯行彦社長と平富郎会長は、
これまた極めて近い関係だ。
佐伯さんが平さんの後を継いで、
セルコチェーンの理事長を務めている。
合わせれば、
2000億円に近いスケールとなる。
しかも首都圏を中心に、
その店舗ネットワークは、
いいポジショニングを有する。
私の持論のサバイバル論は、
第1に2000億円規模を超えるスケール、
第2にリージョナルチェーン。
㈱アクシアルリテイリングや、
㈱リテールパートナーズの好調ぶりが、
日本でそれを実証している。
すぐに経営統合というわけではないが、
それが視野に入ってきた。
エコスとさえきセルバには、
注目しておかねばならない。
最後に、今日は、
染谷剛史さんが、
商人舎を訪ねてくれた。
ナレッジ・マーチャントワークス㈱社長。
英語では「Knowledge Merchants Works Inc.」
略してKMW。
社名に「知識商人」が入っている。
私が最も信頼する人物の一人。
ヒューマンリソースマネジメント分野で、
コンサルティング活動をしている。
我が商人舎のパートナーと言っていい。
「情報」のTrue Dataと、
「人」のKMW。
染谷さんは、
㈱リクルートで抜群の成績を収め、
㈱リンクアンドモチベーションに移って、
ベンチャー事業を立ち上げて、
執行役員となり、
「世の中のためになることがしたい」と、
一昨年、自ら起業した。
私もそれを応援した。
小売業とサービス業の人材問題の専門家。
近況の報告を受けたりして、
様々な情報交換。
経営者としての試練を迎え、
また一段とスケールが大きくなってきた。
ある企業の依頼でこのたび、
染谷さんと一緒に仕事します。
よろしくお願いします。
波の下にある潮流。
私たちの周辺にも、
影響を与え始めてきた。
〈結城義晴〉