成田国際空港を発って8時間強。
夜が明けると、ちょっとだけ海が見えた。
しかしアメリカ大陸上空には、
厚い雲の層。
その雲を潜り抜けて、
下に出るといきなり、
サンフランシスコ湾。
どんどん干拓が進められている。
サンフランシスコ国際空港が近づく。
ランディングすると、
長いながい滑走路。
万代知識商人大学第4期生は、
関西国際空港から別便でやってくる。
2016年から始まった企業内大学。
その32人+1人と合流して、
すぐに専用バスでベイエリアを南下。
シリコンバレーへ。
ウォルマートの中核モデル。
アメリカ最強のフォーマット、
スーパーセンター。
入口を入ると
オレンジの垂れ幕が目を引く。
「Low Prices You Love」
あなたが大好きなロープライス。
入口すぐのレジわきには、
ネット注文専用のピックアップコーナー。
「ピックアップタワー」と同じ原理。
両横にオレンジのロッカーが並ぶ。
ウォルマート・コムで注文したお客は、
正面のパネルに指定のコードを入力する。
するとロッカーが解除されて、
持ち帰ることができる。
ウォルマートの青果部門は、
単品量販の平台が主体。
店内でツアーはしないが、
その都度、ウォルマートの売り方を解説。
オーガニックの品目数も増えた。
オーガニックのパネルやパッケージには、
パープル(紫色)が使われる。
インストアアベーカリーは、
清潔感のある白を基調にしている。
ベーカリーの品揃えが、とにかく多い。
パンを中心にクッキーとケーキ。
主力のミート部門は、
チョイスグレード以上になった。
同時に壁面を黒にして、
高質感を演出する。
感謝祭向けのターキーは平台展開。
まず、1ポンド(454グラム)68セント。
100グラム15円のロールバック「驚安」。
主通路には、
プロモーションアイテムの
アクションアレーが並ぶ。
これがシーゾナル(非定番)商品。
売り切れ御免でよろしい。
家電売場前のアクションアレーでは、
75インチテレビ798ドル。安い。
クリスマス販促も、
年々早まっている。
その中でもウォルマートは最も早仕掛け。
ウォルマートの第3四半期決算は、
絶好調。
商人舎流通スーパーニュース。
ウォルマートnews|
第3Q増収・92.3%増益/生鮮宅配で絶好調
サンタクララの文字が印象的な壁面。
カラーリングがすばらしい果物の平台。
ミートとシーフードの対面売場。
LAND & SEA。
熟成肉や燻製シーフード、
スープバーもある。
乳製品の壁面には黒とピンクを採用。
この色使いの感性がすごい。
昼食を兼ねたホールフーズの視察。
オーガニックの味はわかったのだろうか。
アップルパーク・ビジターセンター。
残念なことに、
急にアップル側のミーティングが入って、
入館できず。
しかし外から、
アップルの本社の模型が見える。
円形の宇宙船のような建物で、
本社の総円周は2キロにも及ぶ。
ペンタゴンがすっぽり入る大きさだ。
本社の外壁面はガラス張りで、
そのガラスの大きさは世界一。
店舗前面に横断幕。
「The Flyer Has Landed!」
Flyer(フライヤー)はチラシのこと。
感謝祭向けの「チラシが上陸したよ!」
入口からワクワクする仕掛け。
POPはすべて手書き。
専属アーティストが、
店ごとに2、3人配置されていて、
専門につくっている。
第1エンドは「感謝祭」用商品。
真ん中がターキースープストック。
両サイドがスタッフィングミックス。
右側4フェースの普通の商品が3.99ドルで、
左の4フェースのグルテンフリーが5.99ドル。
第1エンドのグルテンフリーが、
4フェース取られていることに驚いた。
それほどグルテンフリーは売れている。
PBワインのチャールズショー。
2.99ドルに値上げされた。
昨年の火事の影響か。
しかし2.99ドルになっても、
よく売れて棚に空きが見える。
デモンストレーションコーナー。
いつも人がいて、
新商品の試食を勧める。
シリコンバレーを後に、
サンフランシスコ市街へ。
シリコンバレーで働く人が、
サンフランシスコ市内に戻る。
その渋滞時間は午後3時から6時ごろ。
関空からサンフランシスコまで、
そしてWal-Mart、
Whole Foods Market、
Trader Joe’s。
最高ののWWT。
第4期生級長の川嶋敏宏さん。
エリアマネジャー。
乾杯の音頭。
人事部マネジャーの津田陸さんと、
JTBのカリスマ添乗員・佐藤公彦さん。
そして特大のダンジネスクラブ。
ガーリック風味で、
身も詰まっていて、美味。
初日のディナーがダンジネスクラブ。
食べ終わって、
ピア39のクリスマスツリー前集合。
まだ灯がともっていないが、
ホリデーシーズンはそこまできている。
不思議な気分だ。
昨日まで日本にいたのに、
サンフランシスコにやって来て、
もうずいぶんこの街に馴染んだ感じ。
最高のWWTを学んで、
明日からに思いをはせる。
この街にずっといたい気持ちだ。
(つづきます)
〈結城義晴〉