今日も「 小春日和」。
晩秋から初冬にかけて、
暖かくて穏やかな晴天の日がある。
それが小春日和。
玉の如き小春日和を授かりし
〈松本たかし〉
今日は朝から新幹線のぞみ。
新横浜から乗り込むと、
すぐに丹沢山系。
その後ろには富士の山。
頂きに白い雪。
カメラをズームしてみると、
例年よりも白いところが少ない。
頂上だけが見えているが、
それが姿を消してしまう。
そしてくっきりと富士の姿。
稜線に浮かび上がる。
雄大だ。
三島を過ぎ、新富士へ。
そして富士川に差し掛かる。
今日は鉄橋も見事に見えた。
玉のごとき小春日和には、
富士の山も一段と美しい。
ずいぶん得をした気がする。
一日中、幸せな気分だ。
ありがたい。
名古屋を過ぎ、京都を越え、
あっという間に新大阪。
そこからタクシーで堺へ。
アゴーラリージェンシー大阪堺。
その4階ロイヤルホール。
万代ドライデイリー会定例総会。
会長挨拶や業績報告が終わって、
次の海外勉強会の案内と説明。
前田仁事務局長。
それから10月の上海勉強会の報告。
班ごとに勉強の成果を報告する。
上海や中国の進化のスピードは、
驚かされることばかり。
見て、聞いて、買って、食べて。
その成果を班ごとに話し合って、
提案にまとめる。
万代の取引先がチームとなって、
チームマーケティングする。
良い報告ばかりだった。
最後に中筋浩二さんが総括。
㈱万代取締役ドライデイリー担当。
中筋さんも「度肝抜かれました!」と、
驚きを率直に表してから、
現在の中国の社会や流通を整理した。
上海報告会が終わると、
結城義晴の記念講演。
上海勉強会の報告を聞いたうえで、
中国の見方をちょっとレクチャーした。
それからPrologueは、
このところ強調していること。
つまり「波の下にある潮流」
アル・ライズ&ジャック・トラウト。
「波は短期的に
動揺と混乱を引き起こすが、
長期的には波の下にある
潮流のほうがずっと重要である」
そして今日はあらためて、
マーケティング4.0を解説。
万代にとっても、
ドライデイリー会にとっても、
必須の知見であると考えるから。
さらにビッグデータの本質。
ビッグデータマーケティングは、
どんな企業も避けて通れない。
最後はデータドリブン経営。
これまでの日本小売業で、
データドリブン経営を実践していたのは、
セブン‐イレブンである。
今後はどうなるかわからないが。
しかしこれも、
どんな企業にも欠かせないテーマだ。
60分の駆け足講演。
ご清聴を感謝したい。
講演が終わると、
部門ごとの分科会。
一番の大所帯は、
グロサリー部会。
私がのぞいたら、
中筋さんが力を込めて、
万代の方針を訴えていた。
デイリー部会は、
メーカーの若手が提案をしていた。
住関連部門は、
部長の日下幸生さん。
具体的方針を出しつつ、
この冬の取り組みに関して話していた。
最後に惣菜部門。
バイヤーが次々にマイクをもって、
自分のカテゴリーの方針を語った。
惣菜部門が一番、元気だった。
分科会が終わって、
一度、自分の部屋に入る。
堺の港が美しい。
6時過ぎに、
懇談会が始まった。
乾杯の挨拶と発生は、
ドライデイリー会副会長。
加藤産業㈱専務取締役の木村敏弘さん。
木村さんは40年間を勤めあげて、
今月で見事、役員定年。
今後は長寿のご両親と奥様孝行だとか。
木村さんの音頭で乾杯。
そして固い握手。
食事と懇談は2時間近く続いた。
講演の後は喉が渇くし、
空腹になる。
私はよく食べ、よく飲み、
よく懇談した。
そしてあっという間に中締め。
そのお役は福田雅弘さん。
ドライデイリー会副会長で、
㈱日本アクセス取締役常務執行役員。
福田さんのスピーチの後で、
芝純さんと中筋さんが登壇。
芝さんは万代常務取締役で営業のトップ。
そして恒例の大阪締め。
うーちまひょ! シャンシャン、
もひとつせ! シャンシャン。
祝おうて三度、シャシャンがシャン。
決まりました。
最後はその芝さんと、
万代社長の阿部秀行さん。
ありがとうございました。
阿部さんの言葉。
「よそに合わせてどうすんねん!」
最近ではなくて、
いつも言っているとか。
若いバイヤーはともすると、
よそに合わせようとする。
しかしよそに合わせると、
売上げは下がってきて、
それを止めたとたん、
売上げは戻ってくる。
万代の商品、万代の価格があるからだ。
阿部さんは言う。
「お客さんはよく知っている」
同感。
横浜も静岡も大阪堺も、
小春日和だった。
玉の如き小春日和を授かった日だった。
〈結城義晴〉