[Cover Message]
「投影図」とは立体をある方向から見て平面に表した図のことだ。投影図のなかでとくに、立体を真正面から見た図を立面図と言い、立体を真上から見た図を平面図と言う。2020年代の流通小売業を投影した図面を描こうというのが、この特集の趣旨である。したがって、2020年代流通業の立面図と平面図が必要となる。今号の立面図は2020年代に活躍する、3名のスーパーマーケット経営者による「パネルディスカッション」である。ライフコーポレーション岩崎高治、ヤオコー川野澄人、エコス平邦雄が、それぞれの企業を立体的な側面から語り合う。そして平面図は「石原靖曠×結城義晴」の対談である。過去・現在・未来の小売流通業を俯瞰しつつ、その「波の下の潮流」を見透す。かくて今後の10年間が少しだけ明らかになる。10年の変化のスピードはわれわれの想像をはるかに超えるだろう。しかし、間違いないことは、近代化から現代化への転換が完全に進むことである。近代化のままの企業や、近代以前に戻ろうとする店は、姿を消すだろう。
そこで特集タイトルは、
2020年代流通の投影図
During the Next Decade, You Must Change!
主張したいのはサブタイトルの内容です。
「次の10年、変わらねばならない!」
目次。
この特集を発想したきっかけは、
パネルディスカッションだった。
日本スーパーマーケット協会20周年。
その記念式典の最後に、
今、旬の経営者3人の皆さんによる、
討論会が開かれた。
私がコーディネーターを担当した。
このブログでも紹介した。
1000人の業界人が参集したこの式典で、
3人の経営者が必死で語ってくれた。
それが過去・現在・未来を物語っていた。
商業の現代化を示していた。
そして石原靖曠先生と、
ロングロング対談をした。
10年後はどんな社会なのだろうか。
どんな産業になっているのだろうか。
どんな会社が生まれているのだろうか。
どう、変わっているのだろうか。
そこで[Message of December]
変わろう! 祈ろう!
変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。
世界中に広がった短い言葉。
ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
朝に、夕に、人々は祈る。
変える勇気を振り絞った挙句、
変わらぬものを悟ったあとで、
しずかに自分に言い聞かせる。
2020年からの10年。
ため息が出るほどのNext Decade。
予想もつかない展開。
驚くほどのスピード。
途方もない変化。
それらへの恐怖。
しかし、自ら変わるしか、
ほかに道はない。
自分が変わらねば仲間は変わらない。
自分が変わらねば職場は変わらない。
自分が変わらねば店は変わらない。
自分が変わらねば会社は変わらない。
朝に、夕に、
しずかに祈ろう。
勇気を振り絞って、
変わる努力をしたうえで、
変わらぬものを受けいれる。
その英知が与えられるまで。
変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。
〈結城義晴〉
ご熟読をお願いします。
さて今日は大阪から帰って、
千葉県千葉市の海浜幕張。
イオンタワーアネックス。
この後ろにイオンタワーがある。
今日はこのお二人と話し合った。
イオン㈱の津末浩治さんと上田奈穂子さん。
津末さんは総務部長兼法務部長、
イオンタワー館長。
上田さんは総務部BCMグループマネージャー兼イオン小牧危機管理センター長。
良い話だった。
その後、全員で写真。
津末さんの隣は、山﨑浩史さん。
(コーポレート・コミュニケーション部広報グループ)
左は取材に随行してくれた常盤勝美さん。
(㈱True Dataリテールマーケティング部流通気象コンサルタント)
ありがとうございました。
10年後のイオンは、
どう変わっているのでしょう。
社長の岡田元也さんは言うけれど。
「もし変われなくなったら、
それは終わりだ」
同感です。
Change! or Die!
すべての会社が。
〈結城義晴〉