熱海のニューフジヤホテル。
11階の露天風呂。
午前7時ごろに朝風呂。
丸い窓から相模湾が見える。
その中央に初島。
43万7000㎡で東京ドーム10個分の広さ。
朝食をとって、
西熱海ゴルフクラブへ。
第1回拡大令和名人会。
いろいろなホールから、
相模湾を望むことができる。
14番パー3ホールでは、
真正面から初島が見える。
雲海に小島が浮かび上がっているようだ。
1日、ゴルフラウンドして、
今年の打ち止めは大満足。
前半アウトのハーフでは、
2バーディーで39のスコアが出た。
しかし後半のインで、
宮本洋一さんに逆転された。
宮本さんはブルーチップ㈱社長で、
業界でも有名な達人。
残念な気持ちは全然なかった。
来年への課題が自覚できた。
ありがとうございました。
さて、拡大名人会の懇談の中で、
「7つの財布」が、
話題に上った。
令和名人会レギュラーメンバーは、
鈴木國朗さんと新谷千里さん、
そして土井弘さん。
鈴木さんはご存知、
食品産業のトップコンサルタント。
新谷さんは商人舎webコンテンツに連載、
「お客と社員に支持される生産性向上策」。
今、脂がのったコンサルタント。
土井さんは電通のOBで、
電通きっての流通の専門家と言われた人。
食事のときなども、
消費者行動やマーケティングの話になる。
消費者が持っているのは、
一つの財布ではない。
7種類の財布を持っている。
つまり7通りのお金の使い方をする。
英語では、
「The Seven”Psychological Purses”of Consumer Awareness」
直訳すれば、
消費者意識における7つの心理的財布。
故小嶋外弘先生がこの道の権威。
同社大学名誉教授。
1964年に『消費者心理の研究』(日本生産性本部)
1983年のHarvard Business Reviewに、
「心理的財布その理論と実証」を発表。
1986年に『価格の心理』(ダイヤモンド社)
The Seven Psychological Purses。
その第1は「Family Activities」
家族生活のための支出。
最も基礎的な消費。
第2は「Future Preparation」
将来のためのたくわえ。
第3は「Tasty Eating」
美味しく食べるための財布は、
必需品を購入する場合とは異なる。
食べるだけではなく、
「おいしい生活」すべてがこれに入る。
第4は「Self-Enlightenment」
自己啓発のための出費。
生涯学習は人間にとって必須のものだ。
第5は「Fashion」
アパレルだけではなくて、
自分のライフスタイルを、
トレンドに合わせようとする消費。
第6は「Gamble」
賭け事のギャンブルだけではなく、
思い切って賭けてみるような消費。
「福袋」はこれを狙っている。
最後に、
第7は「A bit of Entertainment」
ちょっとした娯楽。
一つひとつの購買を、
この7つの財布で考える。
スーパーマーケットでの買物も、
第1のFamily Activitiesならば、
価格コンシャスが優先される。
第7のA bit of Entertainmentならば、
ちょっとだけ財布は緩む。
それが第3のTasty Eatingならば、
価格に糸目をつけないし、
第6のGambleでワインを選ぶときには、
凄く高いものも買うかもしれない。
顧客は7種類の財布を持つ。
この商品はどの財布で買わせるか。
それによって、
価格も売場づくりも、
販促も変わってこなければならない。
ところでゴルフラウンドは、
通常は第7のA bit of Entertainmentだ。
が、私の場合は第3のTasty Eatingであり、
第4のSelf-Enlightenmentである。
決して、
第5のFashionでもないし、
第6のGambleでもない。
ゴルフは第6であってはならない。
中部銀次郎さんが、
強く戒めている。
「健康な人生」という意味からすると、
私の場合、第2のFuture Preparationでもある。
現代に生活する消費者としても、
人生を生き抜く人間としても、
The Seven Pursesは、
意識しておいていいだろう。
〈結城義晴〉