今日の横浜は最高気温17度。
新田間川の水もぬるむ。
冬なのに
春みたいに
あたたかい日には
動物園に行ってみて
ゾウの前などすわりこんで
パンでもかじりたくなるのです
冬なのに
春みたいに
あたたかい日には
ゆくさき不明の汽車にのり
荷物のようにがたごとと
はこばれてゆきたいと思うのです
冬なのに
春みたいに
あたたかい日には
冬なのに
春みたいに
あたたかい日には
世界の平和のために
戦争をなくすために生きてゆこうと
心の底から思うのです
冬なのに
春みたいに
あたたかい日には
ネコと見つめあって
愛をたしかめあうことだって
できるのです
冬なのに
春みたいに
あたたかい日には
冬なのに
春みたいに
あたたかい日には
〈詩・鈴木順子〉
今日は午後から東京・皇居のお堀端。
東京會舘。
大正11年の1922年、
皇居の目の前に開場。
“世界に誇れる、人々が集う社交場”
2015年1月31日から、
建て替えのため一時休館し、
2019年1月8日に再開場。
ちょっと季節外れの感がある、
日本小売業協会の新年会。
第一部は隣接した東京商工会議所で、
新春特別講演会。
そして第二部がこの東京會舘で、
令和2年新春賀詞交歓会。
冒頭で会長挨拶。
野本弘文東急㈱会長。
前会長で現名誉会長は清水信次さん。
㈱ライフコーポレーション会長。
今日は姿が見えなかった。
祝辞は三村明夫東京商工会議所会頭。
日本製鉄㈱名誉会長。
そして乾杯の音頭。
増井 德太郎副会長。
全国スーパーマーケット協会副会長で、
㈱紀ノ國屋ファウンダー。
ユーモアたっぷりの良い挨拶だった。
ここまでの間、約25分。
私の前に立つ人。
御年94歳の岡田卓也さん。
第一部の講演も、
90間分聞き続けたに違いない。
背広の背中に皺がある。
秘書やコンパニオンが、
椅子をもってきて、
「お座りください」
しかし、「いや!」と、
小さく言って、立ち続けた。
そして乾杯。
お元気です。
懇親が始まってから、
やっと座って、食事と懇談。
私は小濵裕正さんと話をした。
「日本のチェーンストアは、
制度疲労を起こしている」
「同感です」
日本チェーンストア協会会長で、
㈱カスミ会長。
それから國分勘兵衛さん(左)。
国分グループ本社㈱会長。
隣は奥山則康さんと時岡肯平さん。
ともに一般社団法人日本加工食品卸協会。
奥山さんは専務理事、
時岡さんは事務局長で、次の専務理事。
そしてコーネル・ジャパン伝説の一期生。
最後は増井さんとツーショット。
日本小売業協会は、
1978年5月に誕生した。
初代会長はあの永野重雄さん。
日本・東京商工会議所会頭。
1984年からの第二代会長は、
東急グループ代表の、あの五島昇さん。
同じく日本・東京商工会議所会頭。
第三代は市原晃㈱三越会長で、
1987年当時、日本百貨店協会会長。
そして1995年就任の第四代会長こそ、
岡田卓也ジャスコ㈱会長。
その後、2000年から、
第五代小柴和正会長は㈱伊勢丹社長、
第六代中村胤夫会長は㈱三越社長。
ともに日本百貨店協会会長で、
10年間、小売業協会は百貨店が主導した。
2011年に第七代土方清会長が就任。
㈱サークルKサンクス相談役。
コンビニエンスストアからの会長。
2015年からは前述の第八代清水信次会長。
日本チェーンストア協会会長だったが、
本業はスーパーマーケット経営者。
2019年からの第九代が野本弘文会長。
いわば第二代の五島昇さんに先祖返り。
このところ会長任期は4年だから、
次を考えると交代は2023年となる。
そろそろ岡田元也さんの出番だろうか。
そんなことを思った。
今日の朝日新聞「折々のことば」
第1713回。
人間というのは、男女とも、
たのもしくない人格に
みりょくを感じないのである。
(司馬遼太郎『二十一世紀に生きる君たちへ』から)
司馬が小学6年生に向けて書いた本。
編著者の鷲田清一さん。
「自分がより大きなものによって
生かされていることを知ってほしい、
他人の痛みを感じ、
“いたわる”人になってほしい
との、願いがこもる」
「たのもし」は「頼りになる」こと。
鷲田さんの言い方では、
「逃げない」「体を張ってくれる」こと。
「”こんなときあいつがいたらなあ”と
言ってもらえる人になりたいな」
司馬さん、鷲田さん、
同感です。
冬なのに春みたいに
あたたかい日だった。
〈結城義晴〉