横浜商人舎オフィス裏の遊歩道。
もう桜が開花した。
イタリアのジュゼッペ・コンテ首相。
イタリア全土で2週間、
食品店と薬店を除く、
すべての店舗を閉鎖する。
コンテ首相は、
フィレンツェ大学教授の法学者でもある。
業態でいえば、
スーパーマーケットやコンビニ、
そしてドラッグストア。
それから銀行や郵便局。
つまり社会インフラと考えられる機能は、
国民生活を維持するために開く。
それ以外はすべて営業を休止させる。
工場に関しても、
感染防止に向けた対策をとれば操業する。
生産と関係ない部門は閉める。
コンテ首相。
「もう一歩、踏み込むべき大事な時だ。
数週間でこの大きな努力の効果が
見られるだろう」
昨日も書いたけれど、
イタリアの新型コロナウイルス感染は、
中国に次ぐ規模となっている。
ヨーロッパでは断トツに多い。
イタリアは中国の「一帯一路」政策に同調した。
そのためイタリア国内に中国人が、
根深く入り込んでいる。
一帯一路は、
「シルクロード経済ベルト」の一帯と、
「21世紀海洋シルクロード」の一路。
2014年11月に、
習近平が提唱し始めた広域経済圏構想。
感染の中心はロンバルディア州。
その中心がミラノ市。
イーペル。
エッセルンガ。
イータリー。
かれらは営業を続けているのだろうが、
大いに心配だ。
コンテ首相は、
8日に北部地域を封鎖し、
10日には全土で人の移動を制限した。
学校も全土で休校。
緊急体制、戒厳体制ではあるが、
これで消費はひどく落ち込み、
経済も底をついて、
国内総生産は相当の打撃を受ける。
私が愛するイタリアが、
新型コロナによって、
ここまで来てしまった。
中世のペスト流行によって、
三つの心理的傾向が現れた。
2月17日(月曜日)のブログに書いた。
新型コロナウィルスに
「今日もお仕事・おまんまうまいよ」
第1に刹那的な欲望の追求や浪費に走る。
コンテ首相は結果的に、
これを封じた。
第2に懺悔して神仏に頼る。
バチカンも祈りを捧げているだろう。
第3に犯人を仕立て上げて迫害する。
これはあってはならないが、
どんな時代、どんな国でも、
どんな民族でも、
起こりうる危険な兆候だ。
以て自戒とすべし。
しかしイタリアでも、
スーパーマーケットや食料品店、
ドラッグストアや薬店は、
特需に見舞われているだろう。
そんな時こそ、
真摯さが必要だ。
Integrityである。
さて今日は朝から、
東海道線で戸塚駅へ。
イオンスタイル戸塚。
グランドオープン。
商人舎流通SuperNews。
イオンリテールnews|
3/13「イオンスタイル戸塚」改装開業/「レジゴー」導入
1972年オープンのダイエー戸塚店。
1983年にユニー戸塚店が出て、
激しい闘いをした。
懐かしい。
2016年3月に、イオン戸塚店となって、
今、イオンスタイル戸塚として蘇った。
典型的なスクラップ&ビルド物件だ。
3層の大型総合スーパー業態だったが、
2フロアの中型総合スーパーに変えた。
1階が食品フロア、2階が非食品フロア。
売場面積は直営約4230㎡(1309坪)、
専門店約1080㎡(327坪)。
駐車台数261台、駐輪台数195台。
オープン日は鮮魚売場が大人気。
1階右手は惣菜部門で、
旧店の2倍に拡大された。
惣菜、ベーカリー、Reward Kitchen。
そして約80席の「ここdeデリ」。
2階は「ヘルス&ビューティケア」。
トイレットペーパーや除菌剤などで、
オープン早々、行列ができた。
一番奥にダイソーのショップがある。
レジの行列の最後尾。
10時から恒例の囲み取材。
売場を歩いていたらお二人に会った。
浜口好博さん(中)と七尾宣靖さん(左)。
浜口さんは、
イオンリテール㈱取締役常務執行役員、
南関東カンパニー支社長。
七尾さんは執行役員食品本部長。
この店のスクラップ&ビルドに関して、
浜口さんとは投資回収の目安について、
意見を交換した。
それから林博明さん。
南関東カンパニー東神奈川事業部長。
組織改編したばかりで、
林さんは横浜川崎事業部長から、
東神奈川事業部長になったばかり。
イオンリテールnews|
3/12付けカンパニー・事業本部・本社の機構改革を実施
イオンリテールは26事業部を再編して、
27事業部体制に変更した。
そして川崎聡イオンスタイル戸塚店長。
もともとジャスコ㈱に入って、
衣料品を担当し、この20年は食品畑。
そして店長になった。
だから2階のノンフーズ売場も、
食品の発想だと感じた。
新店開設委員長として、
悩みに悩んで、
斬新で独自の商品構成を創った。
この店にはもう一つ目玉がある。
イオンリテールnews|
レジ待ち時間を解消する「レジゴー」首都圏で本格展開
ただしレジゴーは、3月下旬の導入。
「レジゴー」は、貸出スマホを使って、
顧客自身が商品をスキャンした後、
店内設置の専用端末機で支払いをする。
楽しみだ。
この店とレジゴーに関しては、
月刊商人舎4月号で紹介し分析しよう。
イオンスタイル戸塚。
イタリア全土の店舗閉鎖を考えると、
新店オープンできることに、
心から感謝したくなる。
初心忘るべからず。
頑張れ。
〈結城義晴〉