結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年03月15日(日曜日)

三越伊勢丹・イオン・ライフも感染・休業/サミット14日後の再開

昨日は霙が降ったけれど、
今日は暖かい。

来週金曜日は春分の日で、
火曜日は彼岸の入り。

商人舎流通SuperNews。
新型コロナウィルスのニュース3件。
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三越伊勢丹news|
札幌丸井三越従業員感染のため札幌中心部5館3/15休業

札幌三越の従業員1名が新型コロナに感染。
三越伊勢丹ホールディングスは、
札幌の丸井今井本店と札幌三越両店5館を、
15日日曜日に休業とした。
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イオンリテールnews|
イオン大宮店従業員が新型コロナウィルス感染のため休業

イオン大宮店の従業員もPCR検査の結果、
新型コロナウイルス「陽性」が判明。
12日木曜日の夕方から、
13日の午前中、臨時休業とし、
十全に清掃消毒を施して、
13日の午後には営業再開した。
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そして今日発表されたのは、
ライフnews|
鎌倉大船モール店の従業員が新型コロナウイルスに感染

ライフ鎌倉大船モール店の従業員1名が、
今日15日(日)、新型コロナ感染が判明。
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当該従業員は、3月12日(木)に発熱、
14日(土)に医療機関で受診し、
ウイルス検査を実施。
15日(日)の今日、「陽性」が確認された。

当該従業員の勤務時間は、
17:30~22:00 で、
菓子の品出し・商品整理等の業務。

最終勤務日は3月10日(火)で、
勤務中はきちんとマスクを着用。

同店は3月15日(日)16日(月)に臨時休業し、
管轄保健所の指示・指導に従う。

百貨店、総合スーパー、
食品スーパーマーケット、
さらにコンビニ。

もう、どの業態でも、
新型コロナウィルス感染は
起こりうる。

その覚悟と準備は必要だ。

ただし、イタリアのような、
店舗営業の休止はまだ、
「要請」も「通達」もされていない。

その場合にもイタリアでは、
食料品店と医薬品店、つまり、
スーパーマーケットとドラッグストアは、
ライフラインとして営業を続ける。

一方、
サミットnews|
新型コロナ感染で休業していた東中野店18日(水)営業再開
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サミットはアンラッキーなことに、
セブン-イレブンとともに、
一番最初にコロナ感染が明らかになった。

しかし、サミットは同社らしく、
実に誠実に対応した。
広報も怠らなかった。

それは一つのモデルとなった。

そのモデルが、
営業再開を発表した。

3月8日から休業していたが、
10日後の18日に開店。

サミットは、
厚生労働省のホームページを引用。
「WHOの知見」を根拠にして、
再開の理由を説明した。

これはとてもいい。
「WHOの知見によれば、
現時点で潜伏期間は、
1日~12.5日(多くは5日・6日)とされており
また、これまでの情報などから、
未感染者については14日間にわたり
健康状態を観察することが推奨される」

そこで「慎重には慎重を期し」、
感染社員の最終出勤日3日(火)を起点に、
14日間経過した18日(水)を、
営業再開日と決めた。

慎重過ぎるかもしれないくらいに慎重。
それは業界の代表として、
私にはありがたい対応だと思われた。

サミットではすでに全店で、
4つの「感染症予防対策」を実施している。

1.店舗社員の健康チェックの実施
就業前の健康チェックを実施し、
発熱や風邪の症状の有無を毎日確認する。
また、37.5°C以上の発熱がある場合は、
勤務しないよう指示する。

2.手洗い、およびアルコール消毒の徹底
手洗いおよびアルコール消毒を
感染症予防の有効な対策として位置付け、
店舗社員に作業前の手洗い、
アルコール消毒を義務付け、
徹底して実施する。

3.マスクの着用
従来は、顧客が加熱せず食べる商品の
製造業務に従事する店舗社員、および、
咳などの風邪症状がある店舗社員のみ
マスクの着用を指示していたが、
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、
2月29日から顧客と接する機会の多い
レジ担当者、および店内の案内係に
マスクの着用を指示している。

4.顧客用アルコール消毒液の設置
顧客が手指を消毒できるよう、
店頭にアルコール消毒液を設置している。
加えて、新型コロナの感染拡大に伴って、
2月22日から総菜とベーカリー売場にも
アルコール消毒液を設置している。

東中野店では、
この全店の感染症予防対策を徹底した上、
さらに以下の7つの対策を実施している。

1.東中野店勤務者は全員、マスク着用での勤務とする。
2.毎日、出勤前に体温を測定し、出勤時に健康状態と併せて入退店簿へ記入する。
3.退勤時にも体温を測定し、入退店簿へ記入する。
4.体温を測定し、37.5°C以上の発熱、また風邪の症状がある場合は出勤させない。
5.37.5°C以上の発熱、強いだるさや息苦しさ等の症状がある場合は、すぐ店長に報告する。
6.感染症対策として、毎日定時にドアノブやタイムカードリーダーのボタン等、不特定多数の手が触れる箇所のアルコール消毒を実施する。
7.店舗内での顧客用アルコール消毒液の設置場所を追加する。

サミットのこの念には念を入れた対応。
サミットらしくて、実に良かった。

専門家の意見を踏まえ、
社内で協議し、さらに、
社員一人ひとりが実行するべき予防策を
講じつつ、実行してきた。

自分たちで協議するところが、
サミットらしい。

産業全体のために、
サミットでよかった。
申し訳ない言い方だが、
私はそう思った。

ありがとう。

〈結城義晴〉

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