結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年04月23日(木曜日)

フィジカルディスタンシングの大手町から皇居周辺までの散策

春のうららのいい天気。IMG_62390

朝から地元、横浜市港北区仲手原。
ツツジは最盛期。
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桜は「満開」と表現したいし、
ツツジは「最盛期」がいい。
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白幡文化スポーツクラブの役員が参集して、
会計監査。

かつては校庭開放委員会と称した。
子どもも大人も青年も、
白幡小学校の校庭や体育館を使用して、
様々な活動をする。
そのお世話役をする。

2005年から私は会長を務めた。

いつも地域と何らかの接点を持って、
地域に貢献したい。

仲手原自治会館のホールを借りて、
フィジカルディスタンシングで、
監査と簡単なミーティング。

会議が終わっても、
ツツジは美しかった。
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今年のツツジは、
ちょっと早い。
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コロナ問題が起こらなければ、
こんなにいい季節はない。
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朝の会議を終わらせて、
今日は東京・大手町へ。

東急東横線と地下鉄三田線を、
フィジカルディスタンシングを貫徹して、
大手町まで。

車内は空いている。

大手町プレイスウェストタワー。IMG_62470

地下1階にはオープンレストラン。
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その大手町プレイス内科。
院長の田嶼尚子先生が、
私の主治医。
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血液と尿の検査、
血圧や体重などの測定。

そして診察と診断。
もちろんフィジカルディスタンシング。

中性脂肪は理想的になったし、
血糖値も下がった。
ヘモグロビンA1cはまあまあで、
今月の体調管理は合格。

今朝5時20分、
女優の岡江久美子さんが亡くなった。
COVID-19感染による肺炎。
63歳。
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昨年末に乳がんの手術をして、
放射線治療を続けていた。

コロナウイルスは弱い者に、
襲いかかってくる。

聡明な女性。
惜しい。

ご冥福を祈りたい。

帰りにトモズで薬を手に入れる。
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いつもならこのまま、
横浜商人舎オフィスに戻る。

だが今日はテレワークの日で、
時間があるので、
大手町から散策を始めた。

田嶼先生の医院から3分で、
読売新聞本社。
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ビルの横にボードがある。
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箱根駅伝の優勝校が年度別に並ぶ。IMG_62520

大正9年(1920年)の第1回優勝は、
東京高等師範学校。
現在の筑波大学。
第2回優勝は明治大学、
第3回はわが早稲田大学。
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隣に「絆」の彫刻。
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駅伝のゴールシーン。
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お堀端までワンブロック。
新緑の柳が爽やか。
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そして皇居三の丸大手門。
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向かいにパレスホテル。IMG_62940

ジョギングランナーを避けながら、
お堀端を歩くと、桜田巽櫓。
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盆栽のような松の木。
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実によく手入れされている。
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この2本松は面白い。
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江戸城坂下門へ向かう大通り。
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そして皇居前広場。
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観光客も参詣客もいない。
珍しい光景だ。

二重橋前の広場。
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ハイライトは「あれが二重橋」。
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島倉千代子を口ずさみながら、
「記念の写真」を自撮り。
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最後は桜田門へ。
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城壁の石積みが素晴らしい。
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丸の内のビル群。
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これが桜田門。
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その桜田門櫓門。
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美しい皇居江戸城。
コロナショックで人影はまばら。
だからフィジカルディスタンシング。IMG_63360

お濠の水も春のうらら。
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桜田門の正面に警視庁ビル。
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ここに来ると「七人の刑事」。
必ずその主題歌のメロディーが浮かぶ。
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その向かい側には、
法務省旧本館。
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赤煉瓦の伝統の建物。
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結局、大手町から霞が関まで歩いた。
それでも8122歩。

田嶼尚子先生にも言われた。
「ストレスをためることなく、
ジョギングしたり、
室内ストレッチしたりして、
免疫力をつける食事をすること」

すぐに実践してしまった。

帰宅してから4000字の原稿を仕上げ、
商人舎SuperNewsを公開し、
ブログを書いて今日が終わった。

「ほぼ日」の糸井重里さん。
「今日のダーリン」
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「いまがいちばん
頭と手が動いている、
という人でありたい」

全面的に同感しつつ、
足も動いている人になった。

〈結城義晴〉

2020年04月22日(水曜日)

日経新聞社説の「命と暮らしを守る人々を支えよう」に感動した。

今日は朝から、
横浜商人舎オフィス。
公共交通機関は使わず、
車でやってきた。

そして10時から、
オンライン・ビデオ会議。
㈱True Dataの締役会。
ツールはGoogle Hangouts Meet。

毎日のように、
テレビ会議やWeb Meeting。

どんどん慣れていって、
これは便利だと実感する。

昨日も書いたが、
集中力のかけ方が違う。
しかしいいmeetingになる。

もちろんFace to Faceの、
本来のコミュニケーションがいい。

ただし、テレビ会議も、
少人数で使い分ければ、
すべての人の顔を、
じっくり見ながら語り合える。

テレワークやweb会議は、
このコロナ感染後には、
確実に普及するだろう。

特にチェーンストアにとって、
有力なcommunicationの武器になる。
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さてTrue Dataが、
コロナに苦しむメーカーの人たちに、
特別サービスを開始している。

商人舎流通SuperNews。
True Data news|
メーカー200社に「Dolphin Eye」を無償提供

ドルフィンアイは、
スーパーマーケットとドラッグストアの、
延べ5000万人の顧客の購買情報をもとに、
統計化・全国パネル化したデータツールだ。
食品・日用品約500カテゴリーに関して、
購買データを搭載している。

第1に急上昇しているカテゴリーがわかる。
第2に売上げの急変がわかる。
第3に購入者の属性がわかる。
dorufinnai
このサービスをメーカー単位で200社に、
1カ月間無償提供する。

取締役会でこの話題が出た。

私はこんなときだからこそ、
社会貢献できることは、
どんどんやるべきだと思う。

やれること、
やるべきことは、
やろう。

やってはいけないことは
やらない。

ITベンチャーのTrue Dataは、
完全リモートワーク中だ。

このコロナクライシスを、
何とか乗り切って、
消費マーケットと消費産業に、
ユニークで模倣困難な貢献をしたい。
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さて日経新聞社説。
「命と暮らしを守る人々を支えよう」
無題

本当にうれしい社説だ。

「感染リスクが高い現場で、
新型コロナウイルスと
果敢に戦う人たちがいる」

「自らを危険にさらして、
治療や検査にあたる医師、
看護師、臨床技師ら
医療従事者の安全を守るために、
できるかぎり手立てを講じる必要がある」

「医療が最前線だとすれば、
スーパーの従業員や宅配便の配達員、
公共バスの運転手などの仕事は、
暮らしを守る生命線である」

生命線を死守する役目も、
闘いの最前線である。

「危機の下で人の生命や暮らしを
守る仕事に就く人々を
“エッセンシャルワーカー”と呼ぶ」

「医療、物流だけでなく
保育、介護、清掃、警備などは
私たちの生活を支えるインフラであり、
しかも不特定多数の相手と
接触する機会が多い」

「外出の自粛が長期化するにつれて、
生活必需品やサービスを提供する人々の
社会的な役割は、これまで以上に
重くなっている」

これを強調してくれた。

「いつ感染するかわからない恐怖を
抱えながら働く人々の
精神的な負担は相当なものだろう」

「にもかかわらず、
一部の心ない人々に
差別的な言動が散見されるのは残念だ」

「医療従事者は
外を出歩いてほしくないと語る人や、
スーパーのレジで
品薄や欠品を責める客がいる」

「リスクの高い仕事に就く人々に
敬意を払いたいし、
機会があれば”ありがとう”の
一言をかけたいものだ」

心から同感したい。

「現場の厳しさを共有することで、
誰もがウイルスとの戦いに
加わることができる」

最前線で闘う人たち、
生命線を死守する人たち。
後方でその恩恵に浴する、
「獄中」のごとき人たち。

「政府は医療従事者に報いるため、
新型コロナウイルスの重症患者の
治療に当たる病院などの
診療報酬を倍増させる」

「スーパーの従業員に
特別手当を支給する企業がある。
拍手や建物のライトアップで、
医療従事者に感謝を伝える運動も
全国に広がり始めた」

「コロナとの戦いは
長期戦となるだろう」

「使命感をもって
現場で働く人たちを、
私たち一人ひとりが
全力で
支えなければならない」

涙が出るほどうれしい社説だ。
それも日経という世界的な新聞の社説。

感染リスクの中で働く人たちに、
心からの敬意を払いたい。
心からの「ありがとう」を言いたい。

〈結城義晴〉

2020年04月21日(火曜日)

生活必需品のサプライチェーンと永守重信「75歳の反省」

今日は車で遠出。

といっても、
横浜から第三京浜道路に乗って、
川崎で降りて、
府中街道を西北に走り、
多摩川を渡って、
調布、国分寺から小平へ。

多摩川にかかった是政橋。
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それから3億円事件が起こった府中刑務所。
1968年12月10日のことだった。IMG_62270

府中競馬場横を抜けるときは、
ユーミンを口ずさむ。
中央フリーウェイ♪
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こうした一人のドライブも、
なかなか楽しい。

やはり車は多くはない。
トラックばかり。

マイカー通勤も増えているから、
時間帯によっては混むのだろうか。

第一屋製パン㈱の取締役会。
フィジカルディスタンシング。
豊田通商㈱のお二人の非常勤取締役は、
本社からテレビ会議で参加。

コロナ禍での食品業界の動向を、
ちょっとだけレクチャーして、
私は、戦略の方向性と、
製パン事業の社会的意義を確認した。

帰りも車を運転して、
中央フリーウェイ♪

日経電子版「経営者ブログ」
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
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テレワークと散歩と読書の毎日。
「ビジネス活動が半減したせいか、
東京の大気は、汚染する要素が減少、
すっかり昔に戻ったようだ」

東京都心はそうかもしれない。

日経新聞で連載が始まった。
「コロナ禍 小売り奮闘」
その第1回は、
「生活必需品を絶やすな」

流通トップの声を拾っている。

富山県の池田和男アルビス㈱社長。
「まとめ買いの傾向が鮮明だ」

アルビスでも客数は減ったが、
1人あたりの買い上げ点数は増えた。

吉田昭夫イオン㈱社長はつぶやく。
「急な需要増にどう応えるか」

自粛要請後の週末に、
イオン東雲店を視察して、
「即席麺など一部商品の品切れを
目の当たりにした。
メーカーからの供給は十分でも
物流が追いつかない」

そこで3月28日以降、
人海戦術で対応した。

イオン関東RDC。
千葉県市川市の大型物流センター。
段ボールを運ぶフォークリフトが、
ひっきりなしに動き回る。
食料品など数千種類の商品を集めて、
店舗へ配送する供給網の要。

約700人が働くが、
本部で働く社員たちが十数人加わって、
荷物運びなどを手伝う。

記事には、
「普段は事務仕事を担う男性社員」だとか、
「畑違いの仕事」だとか書いてあるが、
イオンの本部社員は、
必ず現場を経験している。

㈱いなげや。
東京都立川市の物流施設。
「センターの回転を上げなければ」

東京都の外出自粛要請直後の3月27日。
週末の来店客の増加を見込んで、
冷凍食品などの発注が殺到。
発注は前週比で5割増えた。

発注翌日の昼すぎに届く通常便に加えて、
当日夜に到着するトラックも
臨時に増やした。

藤田正美キユーピー㈱物流担当上席執行役員。
卸からの注文を、
配送の2日前までに受ける仕組みを、
2019年末に本格導入した。
既に7割の取引先が受け入れている。
需要が急増した今回も、
ほぼ予定通りに配送できた。

「導入していなければ、
今ごろパンクしていた」と藤田物流担当。

記事のまとめ。
「日々の暮らしを支える
小売店の商流の維持は、
綱渡りが続く」

製配販のサプライチェーンは、
「後工程はお客様」で協力し合う。

製造よりも物流。

緊急事態宣言のときは、
イギリスのように、
産業を挙げて商品を必需品に絞り込み、
製造・物流・販売を効率的に進めるべきだ。

4月20日の日経新聞。
永守重信さんが発言。
日本電産会長兼CEO。
「利益至上」見直す契機
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永守さんの発言は常に、
チェックしておかねばならない。

「どんなに経済が落ち込んでも
リーマンの際は
“会社のために働こう”と言い続けた。
だが今回は自分と家族を守り、
それから会社だ」

「人命について
これほど真剣に考えたことはない」

わかる。

「今は見えない敵と戦う
第3次世界大戦だ。
当社は40カ国以上に工場があり
様々な情報が錯綜する。
指揮官の私が全貌を把握し、
すべて決める体制にした」

緊急事態。
第3次世界大戦。

指令系統は一本化し、
即断即決。

これが戦時のセオリー。

「グローバル化の限界」の指摘に対しては、
「逆だ。もっともっと進む」

「自国にサプライチェーンを全部戻すのは
リスクを増すだけだ」

グローバル化はさらに進む。

「40カ国以上に工場を持ち、
リスクを分散したと思っていたが、
部品のサプライチェーンまで
思いが完全には至っていなかった。
猛省している」

「新型コロナで自国優先主義は揺らぎ、
改善に向かうと期待している」

「各国の首脳の発言を聞くと
少し反省していると感じる」

「リーマンの際は、
中国が世界経済の回復を引っ張ったが、
今回は経済的にも政治的にも
リーダー役の国がいない」

「コロナは去っても、
世界不況はとどまる」
このリスクを念頭に、
経営者は俊敏に対応しなければいけない。

コロナ終息後は、
「まったく違った景色になる。
テレワークをどんどん取り入れる、
劇的な変化が起きる」

たとえば、
「東京都内の会社に勤める人が
山梨県に仕事部屋のある
広い家を建てるようなケースが増える」

「企業は通勤手当をなくす代わりに
給与を上げるほか、
サテライトオフィスを作るなど
抜本的に環境を改善すべきだ」

そして根本的な考え方が変わる。
「利益を追求するだけでなく、
自然と共存する考え方に
変えるべきだ」

「地球温暖化がウイルス感染に
影響を及ぼすとの説もある。
自然に逆らう経営はいけない。
今回は戒めになったはずだ」

[極端気象]と「新型コロナ」
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「50年、
自分の手法がすべて正しい
と思って経営してきた」

[だが今回、それは間違っていた。
テレワークも信用してなかった」

正直な人だ。

「収益が一時的に落ちても、
社員が幸せを感じる
働きやすい会社にする。
そのために50くらい
変えるべき項目を考えた」

「反省する時間をもらっていると思い、
日本の経営者も
自身の手法を考えてほしい」

社員が幸せを感じる、
働きやすい会社にする。

そのための反省の時間。

永守重信。
75歳にして、
反省しきり。

この若い心。
見習いたい。

〈結城義晴〉

2020年04月20日(月曜日)

セブン-イレブンの「市中感染」とweb会議のPhysical Distancing

Everybody! Good Monday!
[2020vol⑯]

2020年第17週。
4月第4週に入って、
来週からゴールデンウィーク。

緊急事態宣言も7都府県版が、
4月8日(水)午前0時に発出されたから、
明日の21日(火)で2週間が経過する。

その2週間後の5月6日(水)の連休明けを、
緊急事態宣言解除の目途としているが、
どうやらそれで収まりそうもない。

商人舎流通SuperNews。
セブン-イレブンnews|
FC&直営の7店舗従業員8名が新型コロナ感染

週末の3日間。
4月17日(金)から4月19日(日)。
セブン-イレブンは、
7店舗8名の新型コロナ感染を発表した。

[4月17日発表の3店舗]
[FC]セブン‐イレブン練馬北町店
[FC]セブン‐イレブンさいたま宮原3丁目店(2名)
[FC]セブン‐イレブン名古屋栄生駅北店」
[4月18日(土)発表の2店舗]
[FC]セブン‐イレブン荒川町屋2丁目店
[FC]セブン‐イレブン足立江北3丁目店」
[4月19日発表の2店舗]
[直営]セブン‐イレブン西院駅南店(京都市)
[FC]セブン‐イレブン道の駅米沢店(山形県)

セブン-イレブンはこの3月末時点で、
日本国内47都道府県すべてに、
2万0929店を展開している。

しかし3日間で7店舗8名。
働いている人たちのことや、
その不安と恐怖を察すると、
言葉がない。

これはかなり、
「市中感染」が、
進んでいることを示している。

市中感染とは、
「日常的に社会生活をしている
健康な人に起こる感染症」で、
「感染経路を特定することが難しい、
外因性感染のひとつ」。

セブン-イレブンは、
他のチェーンより客数が多い。
そのために従業員数も多い。

したがって感染者を出す確率が高い。
「市中感染」も進みやすい。

そこでやらねばいけないことは、
「フィジカルディスタンシング」である。

世界保健機関(WHO)は最近、
言葉遣いを置き換えている。
“Physical Distancing”

「あえて言い換えているのは、
人と人のつながりは引き続き
維持してほしいから」
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“social”には、
「社会」や「社交」といった意味がある。
だからSocial Distancingは、
「社会的距離の保持」と訳され、
その「社交」のニュアンスを持つ。

そこでWHOは、
「物理的な距離」を保つことを、
あえて”Physical Distancing”と呼んで、
逆に電子メールやソーシャルメディア、
web会議や電話などで、
人と人とのつながりを維持することは、
奨励しようと考えた。

フィジカルディスタンシングは、
セブン-イレブンでこそ、
今、必要だ。

繁盛してレジに行列ができる店も、
フィジカルディスタンシングの方法を、
考えてほしい。

さて今日は朝から横浜商人舎オフィス。
自宅から10分。
自家用車で送ってもらう。

亀谷しづえゼネラルマネジャーも、
自分で車を運転してやって来る。
公共交通機関は、
できるだけ使わない。

そして11時から、
web会議。
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㈱True Data社長の米倉裕之さん、
取締役CSOの中津武さん。
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それに執行役員の越尾由紀さん。

意見を言う時にはついつい、
手振り身振りになってしまう。
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新しい方法でのミーティング。
だんだん楽しくなってくる。
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午後2時からは、
ナレッジマーチャントワークス㈱と、
やはりweb会議。
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社長の染谷剛史さんと、
ユニットマネジャーの柳沼克彰さん。

こちらは大阪と東京の2カ所と、
さらに横浜の商人舎をつないで会議。IMG_72610
染谷さんとは会議が終わってからも、
Zoomで個別に話し合った。

これは悪くない。

しかしweb会議は疲れる。
通常の会議体とは、
集中力のかけ方が異なる。

なんというか、
1対1で講演している感じ。

新しい時代がやって来る。
その新しい時代の新しいmeeting。

なかなか新鮮だ。

さて今週の私のスケジュール。
今日の月曜日は2つのweb会議。

明日の火曜日も、
フィジカルディスタンシングで、
第一屋製パン㈱取締役会。
移動は自分の車。

明後日の水曜日も、
True Dataのweb取締役会議。

木曜日は必須の検査と診察。

毎日、商人舎SuperNewsを公開して、
月刊商人舎5月号の準備をして、
単行本の最終段階の原稿を整理して、
最後に毎日更新宣言ブログを書く。

冷静に恐れつつ、
自分の出来ることを、
精一杯、やり続ける。

いつも、今年の商人舎標語。
「世のため、人のため。」

最後に昨日の「折々のことば」
第1791回。

目的に対する
手段を提供することで
役に立つのと、
そもそもの目的、価値を
創造するということで
役に立つのと、
二つあるわけです。
(吉見俊哉『大学はもう死んでいる?』から)
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吉見さんは元東京大学副学長の社会学者。

「役に立つか立たないかで
学問の価値を測る風潮がある。
やれデータだのエビデンスだのと」

「けれども、
データサイエンスで予測できるのは、
現在の延長線上にある未来でしかない」

私がいつも使う3つの研究。
⑴基礎研究
⑵応用研究
⑶実用化研究

目的に対する手段の提供が、
実用化研究。
そもそもの目的や価値を創造するのが、
基礎研究や応用研究。

小売業やサービス業は、
実用化研究オンパレードだが、
基礎研究や応用研究も必須だ。

そして、
「大事なのは
“非連続的な社会の変化”に
創造的に対応できる
知性であり想像力だ」

このコロナ禍で、
「非連続的な社会の変化」が生じる。
その時にいかに創造的に対応できるか。

日々、このための知性と創造性を磨きたい。

では、みなさん、今週も、
世のため、人のため。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年04月19日(日曜日)

“Stay Home!”の「獄中記」とコロナ戦争「最前線」

小池百合子東京都知事。
“Stay Home!”
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今日は一歩も外に出ずに、
家の中で原稿執筆。IMG_62120

さて。
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書きます。
速いのです。
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書いては、考える。
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しかし、やっぱり悩む。
考える。
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書くことは、考えることです。IMG_62150
そしてそれは楽しい。

朝日新聞「折々のことば」
その第1789回。

どれほど書き続けても
まだ余白がある、
そんな紙のような心を
持ちたいものだと思う。
(ドナルド・キーン随想集『黄犬交遊抄』から)

「自分の心は”一枚の紙”のようだ」
キーンさんの言葉。

「90歳を前にしてこの紙には
ずいぶん書き込みがあるが、
それでもまだまだ知りたいことがある」

凄い。

「知らないものに惹(ひ)かれる。
わからないものをわからないままに
できるかぎり正確に迎え入れたい」

編著者の鷲田清一さん。
「そのような思いが、この人が漂わせた、
こよなく折り目正しく寛(ひろ)い気配の
源にあったのか」

こよなく折り目正しく寛い気配。
私たちにも必要だ。

今日の「天声人語」
こちらも朝日新聞。

「集中して勉強するのに適した場所は
どこかと問われれば」

自宅か。
図書館や喫茶店か。
「めったに入る機会はないけれど、
ここもなかなかいいと言われる場所」

「監獄である」

おお。

大正期のアナーキスト大杉栄は、
何度も監獄に入れられて、
その獄中の時間の多くを語学にあてた。

「”一犯一語”を目標に、
国際語エスペラントから
イタリア語、ドイツ語と続けた」
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著書『獄中記』に書いている。
「6カ月目には辞書なしで
かなり読めるようになるものだ」

あれも読みたい、これも読みたいと考える。

大杉。
「どうかしてもう半年
増やして貰もらへないものかなあ、
なぞと本気で考へるやうになる」

コラムニスト。
「逆境でも、ユーモアを失わない人である」

今の私たちに似ている。

「ここは獄中の
大杉の境地に立ってみるのも
悪くない」

同感だ。

しかしこのコロナ禍。

売場に立つ商人たちは、
幸か不幸か監獄の中にはいない。

いるのは戦場だ。
それも最前線である。

日経電子版「経営者ブログ」
宮内義彦さん。
オリックス㈱シニア・ファウンダー。
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「新型コロナ対策は今や、
戦争だと言われています」

「国家と国家が戦うのではなく、
人類全体が見えざる敵を迎え撃つ、
これまでに経験したことのない
“新しい戦争”に突入したのです」

「この戦争は、
人類対新型コロナの
全面対決」

国と国との戦争のときには、
獄中にいることなど許されない。

が、不思議なことに、
今回の対コロナ戦争の、
前線以外の「後方の役割」は、
獄中で耐えることに似ている。

宮内さん。
「どんな課題に挑戦するにも、
先制する、
総力をあげる、

この2点は鉄則です」

「小出しの対策や時間の遅れは、
致命的なダメージとなります」

戒めるべきは、
「too little, too late」
「少なすぎるし、遅すぎる」

「国の総力を挙げて
切り抜けるべきだと信じます」

それは戦場の最前線と、
後方の獄中での忍耐。

宮内さんは指摘する。
「今回の戦いの
経済面における被害者は
国民全体といえ、
そのなかでもサービス産業と
その関係者が徹底的に
犠牲となっています」

小売サービス産業だ。

「まずすべきことは、
これら国民や企業を救うことです。
複雑な手続きなしに、
早急に現金が手渡されねばなりません」

財政側が難色を示している。
しかし、宮内さん。
「古今東西、非常時においては
財政への配慮は二の次、三の次、
いや配慮しない場合が多いのです」

通常、戦争の費用は、
破壊のために用いられる。

しかし、
「”コロナ戦争”で必要な費用は、
感染の防止と生活の補てんが目的です。
すべて建設的な経費なのです」

「私は、これら経費は
何ら躊躇することなく支出し、
勝利を目指すべきだと強く思います」

まったくその通り。

コロナ戦争の最前線にも、
後方で耐える獄中にも、
躊躇することなく支出することだ。

今、考えたり、書いたりしていると、
必ずここに至る。

折り目正しく寛い気配でいると、
必ずコロナ戦争の闘い方を考える。

最前線も後方の獄中も、
心を一つにしたい。

〈結城義晴〉

2020年04月18日(土曜日)

結城義晴jogging再開とウサイン・ボルトの”Social Distancing”

テレワークつづきの毎日。
ジョギングを再開した。

日本陸連には指導者資格制度がある。
その公認指導者から直接、教わった。
30年近くも前のことだが、
そのころジョギングを日課にした。

アメリカやヨーロッパにも、
ウェアとシューズをもっていって、
早朝にジョギングした。

二月ゼミナールの早朝には、
箱根の山を走った。

10年くらい前までは、
自宅の周辺を走った。

まず15分ジョグしなければ効果はない。
15分後から代謝が促進される。

だから20分ルートから、
30分ルート、45分ルート、
そして1時間ルートを設定して、
使い分けつつ走った。

㈱商人舎をつくってから、
どういうわけか止めていたが、
それを再開した。

家を出て、
人がいない道を選びながら、
ゆっくりと走る。

速足歩行のスピードで、
ゆったりした速度で走る。
それがジョギング。

まずは仲手原2丁目公園まで。
ツツジの季節がやって来ている。
IMG_61830

武相高校の周辺を走る。
武蔵小杉の方面が見える。
IMG_61880

銀杏の木には新緑の葉が生える。
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篠原台町の瀟洒な家。
IMG_61960

篠原池公園。
IMG_62000

ここの銀杏の葉には黄色が混じっている。IMG_61970

青空の雲がオレンジ色に染まってくる。
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そして夕焼け。
IMG_61850

本当にゆっくり走ったら、
30分ルートが、
39分27秒12だった。
IMG_6207 (002)
それでも気分爽快。
人を避けて走るのも、
なかなかいいもんだ。

走ると言えば、
ジャマイカのウサイン・ボルト。
Usain Leo Bolt。

“The greatest sprinter of all time”
すべての時代を通して最速の短距離走者。
オリンピックでは、
北京、ロンドン、リオデジャネイロで、
100m、200m、4×100mリレーの3冠。

100m世界記録9秒58、
200m世界記録19秒19。
ボルトの記録は破られていない。

そのウサイン・ボルトが、
COVID-19感染拡大に対して、
自身のツイッターで訴えた。

“Social Distancing #Happy Easter”
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2008年の北京オリンピック100m決勝。
優勝したボルトのタイムは9秒69。

2位の赤いユニフォームは、
リチャード・トンプソン。
トリニダードトバゴのスプリンター。
タイムは9秒89。

二人のタイム差0秒20は、
2mの間隔があった。

ボルトは「Social Distancing」を訴えた。

素晴らしい。

私のジョグは、
ボルトのスピードとは、
比べようもない。

けれどどちらも、
ソーシャルディスタンシングは同じ。

自分と他者との距離を保ち続けて、
コロナ軍と闘いたい。

〈結城義晴〉

2020年04月17日(金曜日)

全国緊急事態宣言の非「論理性・科学性・合理性」と観察・分析・判断

河津桜。
季節は論理的・科学的に、
移り変わっていく。IMG_61450

COVID-19も。
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安倍晋三首相。
全国に緊急事態宣言。
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緊急事態宣言は、
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく。

総理は首相官邸で記者団に語った。
「最低でも7割、極力8割、
人との接触を減らしてもらいたい」

この言い方は、
極めて曖昧模糊としている。
無責任な発言だ。

「最低7割、極力8割」

このブログにT.Mさんからの投稿があった。
「たった一人の朝礼」のT.Mさんだと思う。

「コロナ感染の終わりが見通せない今こそ
『観察』『分析』『判断』の
原理原則に立ち返ってこれを
徹底するべきではないでしょうか」

「とりわけ
『判断』の第一段階である応急措置、
つまり感染拡大の食い止め対策で
総理大臣はつまずいている気がしてなりません。
コントロールできていないのです」

「感染拡大を食い止めない限り
『判断』の第二段階すなわち
再発防止策の実施に行き着きません」

「どこの都道府県を
緊急事態宣言の対象にするとかしないとか、
対人接触を何割~何割減らすとか
曖昧なコメントを発している場合では
ないと思うのです」

「数値と状態とについて明確な目標を掲げ、
どのようにしてそこに辿り着くかを
私たちに熱く真摯に語り掛け、
全国民を一つにして解決に導くことは
総理はじめ行政トップにしかできない
大事な仕事でしょう」

「チェーンストアのことは
さて置くとしても、
問題解決のための原理原則、
けん引する人の役割、
言葉が持つ意味の統一など、
私たちは数えきれないほどの事柄を
故渥美先生から学びました」

「私たち商業や飲食業に携わる者は勿論、
交通機関や食品製造に関わる人々など
今まさに自らの命を賭して
働いているのです。
総理、どうかそのことを
お忘れなきようにお願いします」

私は返信した。

「T.Mさん、同感です。
観察・分析・判断も、
仮説と検証も、
Plan-Do-Check-Actも、
現在の安倍政権には必要です。

仕事の原理原則です。

COVID-19はあくまで、
私たちに科学的に襲い掛かってきます。
だから私たちもあくまで
科学的に対処しなければなりません」

渥美俊一先生の最後の本と言っていい。
「チェーンストア組織の基本」
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その第3章は「組織の動かし方原則」
1 命令の与え方
2 マニュアルづくり
3 責任と義務
4 責任制度
5 観察・分析・判断
6 責任の評価方法

「命令の与え方」や「責任と義務」、
「責任制度」「責任の評価方法」などは、
アンリ・ファヨールを模して、
時代錯誤だが、
「観察・分析・判断」の考え方は正しい。

鈴木敏文さんの「仮説と検証」は、
PDCAそのものである。

そしてPDCAの「Check」は、
「観察・分析・判断」の「観察・分析」であるし、
「判断」は最初の「Plan」と、
最後の「Act」のためのものだ。

Checkや検証を「観察・分析」とした。

あくまで論理的に考えるならば、
安倍首相の全国への緊急事態宣言は、
不徹底であるし、遅い。

COVID-19の感染拡大で、
東京都をはじめとする7都府県に、
緊急事態を宣言した。
4月7日のことだった。

論理的に考えるならばその時点で、
国民の他地域への移動を完全に止めるか、
あるいは全国に緊急事態を宣言するか。
どちらかの施策を講じなければならない。

日本は全国的に県が隣接しているからだ。

結局、全国に、
緊急事態宣言を発令することになった。

COVID-19はウイルスだから、
あくまで科学的・論理的に広がる。

それを止めるのは、
あくまで科学的・論理的な人間の態度だ。

「最低7割、極力8割」

これは気分の発言だ。
たとえ気分の問題だとしても、
「最低7割、極力8割」と言ってはいけない。

「絶対に8割」だ。

政府の専門家会議の学者たちは、
サイエンティストのはずである。

だから「8割」の意味は「絶対8割」だし、
論理的に捉えるとしたら、
「人との接触を10割なくせば広がらない」。

確率の問題もあるし、
政治として国民を動かすのだから、
10割は不可能だが、
「絶対8割」の発言は必要だ。

アベノマスクも配られ始めたし、
「国民1人あたり10万円」も給付するようだ。

はじめは減収世帯に30万円支給だったが、
この措置は撤回された。

10万円支給に対しても、
麻生太郎財務相は、
「要望される方、手を挙げる方に配る」

開いた口が塞がらない。
無責任極まりない。

「奥さんと子どもが二人いれば40万円」
布マスクは1住所当たり2枚配給なのに、
一律10万円には世帯発想はないのか。

そのために、
2020年度補正予算案を組み替え、
4月20日の閣議決定をめざす。

一律10万円給付を単純計算すれば、
12兆6167億円の財源が必要になる。

今年度の国家予算。
一般会計の歳出総額は102兆6580億円。
昨年度より1.2%増。
2年連続で100兆円を突破。

それを3月27日に成立させたばかりだ。
新型コロナ対策予算は、
盛り込まれていなかった。

一律10万円支給総額は、
国家予算と比べると8%に当たる。
その金を国民一人ひとりに、
それこそ「ばら撒く」ことになる。

たとえば7都府県に対して、
集中的にロックダウンのような形をとる。
いわゆる「不要不急」の業種業態に、
営業休止を半ば強制して、
完全な「補償」を「保証」する。
そのための財源とする。

それが安全の「保障」である。

論理性不在、
科学性皆無。
合理性絶無。

観察・分析・判断はない。
仮説と検証も、
Plan-Do-Check-Actもない。

残念至極。

糸井重里さんが命名した「コロナ軍」は、
高笑いしているに違いない。
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翻って、私たちの仕事、
私たちの生活だけは、
観察・分析・判断やPDCAサイクルを、
徹底したい。

徹底とは、
詳細に、
厳密に、
継続すること。

こまかく、
きびしく、
しつこく。

そこんとこ、よろしく。

〈結城義晴〉

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