Everybody! Good Monday!
[2020vol㉒]
2020年第23週。
6月1日。
先週、緊急事態宣言も解除され、
いよいよ今日から、
少しずつ日常に向けて、
日本全体が動き出す。
東京都は今日の午前0時をもって、
ロードマップのステップ2に入った。
日本全国が東京に従うわけではない。
しかし関東のテレビや新聞が、
こぞって報道するからその気になる。
ステップ2から、
生活必需品以外の店舗も、
営業自粛から解放される。
学習塾、劇場、集会場も、
休業要請が緩和される。
飲食店は午前5時から午後10時まで、
イベントは100人まで。
すべて強制ではなく、要請だが、
堂々と営業や開催ができる。
学校も再開される。
かといって、
マスク、消毒、手洗い、
そしてフィジカルディスタンシングは、
徹底したい。
徹底とは、
詳細に、厳密に、継続すること。
こまかく、
きびしく、
しつこく。
さてそんな6月1日、
朝、自宅の郵便受けを開けたら、
ありました。
アベノマスク。
神奈川県横浜市港北区。
5月末、ぎりぎりの到着。
安倍晋三首相が4月1日に、
2枚1組の布マスクを、
全世帯に配ると得意げに発表した。
ガーゼのマスク。
メッセージが入っているが、
4月初旬の言葉だから、
もう、時代遅れ感丸出し。
コロナは時間を早める。
いまさら「3つの密を避けましょう!」もない。
「新しい生活様式」の実践例も、
いまや当たり前すぎる。
5月25日時点で届いたのは、
全国世帯の2割ほどの約1300万組。
郵送費を含めて約466億円かかる。
今朝の朝日新聞一面トップに、
布マスクは
「質より量。とにかく早く」
~政権は迷走した
朝日としては満を持して、
この記事を掲載したのだろうが、
これも嫌味としか映らない。
朝日も鮮度感なし。
東京都では4月17日から配布が始まった。
そして9割が配られた。
大阪、京都、福岡の3府県では、
25日までに3割を超えた。
神奈川はそのあとだった。
アベノマスク。
つけてみて、
歌が浮かんだ。
アアア~♪
夢よ良き友よ
便りしたため探してみたけど
暑中見舞いが返ってきたのは
秋だった~♪
昭和50年(1975年)、
故かまやつひろしのために、
吉田拓郎が作詞作曲したのが、
「我が良き友よ」。
その4番の歌詞。
しかしアベノマスクには、
「我が良き友よ」のような共感は、
まったく感じられない。
さて今週のスケジュール。
木曜日まで、
月刊商人舎6月号の入稿。
原稿、書きまくります。
その間、インターネット会議。
本来の予定ならば、
入稿を終えた金曜日から、
ニューヨークを訪れる予定だった。
4月はダラスとサンフランシスコ、
5月はラスベガスとサンフランシスコ。
これらはみんな延期となったが、
いつ再開できるかわからない。
それでもアメリカは、
日本以上にコロナ感染が拡大しているし、
昨日のブログでも書いたように、
人種差別に対する抗議デモは、
50都市に広がる。
25都市以上で夜間外出禁止令が出た。
それを煽るように、
ドナルド・トランプはツイッターで発信。
“When the looting starts, the shooting starts”
「略奪が始まれば、銃撃が始まる」
この発言は断じて許されない。
良識あるアメリカ人は、
こんな考えに賛同してはいない。
アメリカには希望があるし、
夢がある。
谷川俊太郎。
平和を踏んずけ
平和を使いこなし
手に入れねばならない
希望がある
平和と戦い
平和にうち勝って
手に入れねばならなぬ
喜びがある
「平和」を「コロナ」に言い換えてもいい。
そして、
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。〈結城義晴〉
アベノマスクには、
喜びも幸せも希望もないけれど、
それでも私たち自身にとって、
平和と未来に向かう、
2020年の6月が始まった。
では、みなさん、今週も、
Good Monday!
〈結城義晴〉