コロナ禍。
この結城義晴の毎日更新宣言ブログと、
結城義晴のfacebook、
そして商人舎流通SuperNews。
アクセス数とページビュー数が、
劇的に増えている。
ご愛読を感謝したい。
コロナ禍の前には、
[極端気象]を主張していた。
月刊商人舎1月号。
極端気象が引き起こしたのが、
コロナ禍だという説もある。
そのためのリスクマネジメントを説いた。
そして極端気象は、
梅雨入りを早めている。
沖縄・奄美は例外的に早い。
しかし九州南部が5月30日、
四国が5月31日だった。
近畿や関東甲信も、
もうすぐ梅雨入り宣言が出る。
マスクをしながらの梅雨入り。
なんとも鬱陶しい。
しかしそれでも、
マスクと消毒、手洗い、
そしてフィジカルディスタンシング。
やれること、
やるべきことは、
やる。
やれないこと、
やっていけないことは、
やらない。
その徹底。
詳細に、厳密に、継続する。
こまかく、きびしく、しつこく。
さて今日の日経新聞社説。
私が思っていたことを言ってくれた。
「政府のデジタル後進性を
どう挽回するか」
「新型コロナウイルス感染症が広がる過程で
多くの人が身に染みて感じたのが、
政府・自治体のデジタル対応の後進性だ」
経済財政諮問会議の民間議員も認める。
「公的分野のデジタル化の取り組みは失敗だった」
諮問会議の識者たちにも無責任さはある。
公的な資金援助に関して、
今回は杜撰な点が浮き彫りになった。
「危機時の援助は速さが絶対条件なのに、
書面手続きがあり、
申請者がお金を手にするまでに
数カ月かかる例がある」
「安倍政権を含む歴代の政権は
政府のデジタル化を成長戦略に位置づけ、
システム開発に巨額の税財源を投じてきた。
しかし肝心なときに役に立たないものを
つくったと断じざるを得ない」
その通り。
「ユーザー本位の仕組みに再構築すべきだ」
これは顧客第一主義である。
3つの基本原則の再確認が重要。
(1)手続きはデジタルで完結
(2)ユーザーが行政に一度出した情報は再提出不要
(3)個人情報保護を前提に民間サービスとも接続
「課題はいまだ20%に満たない、
マイナンバーカードの普及である」
カードの位置づけから改めるべきだ。
「必要なときに
個人の権利を確実に行使するための
必携の1枚」
位置づけがあいまいだったから、
仕組みも進まなかったし、
普及も進まなかった。
これは民間企業や流通業のデジタル化と、
まったく相似形だ。
「カードの個人認証機能を
各種手続きの入り口にし、
資金援助の条件を満たす人・企業には
漏れなく知らせる
プッシュ型行政に転換する」
「この実現は、
時間との勝負だ」
これも仕事と同じ原理・原則。
「今のままマイナンバーと
各人の銀行口座情報の連結を義務づけても
木に竹を接ぐことになる」
これもシステム化のときに、
陥りやすい点だ。
「効率的な社会保障給付のため、
厳重なセキュリティー対策を施し
所得・資産情報の把握を前提にした
改革をめざすべきである」
昨年の月刊商人舎10月号特集。
Big Data✕Marketing4.0
この特集の中で私が書いたのが、
「データドリブン経営」入門
データを使って経営をする際の「4つの壁」。
⑴データそのものの壁
⑵リソースの壁・経営資源の壁
⑶組織の壁
⑷マインドの壁
政府のデジタル後進性にも、
この4つの壁がある。
頭のいい役人と彼らが集まった役所。
その組織の壁とマインドの壁は厚い。
残念ながら、
社説が指摘する通りにはなりにくい。
朝日新聞「折々のことば」
第1835回。
どんな とき でも
まいにち こつこつ
やること たいせつ です
(ブルガリア出身の鳴戸親方)
元大関琴欧洲の「鳴戸勝紀のブログ」
その5月8日から。
夏場所が中止になっても、
稽古の毎日。
コロナ禍の渦中はさすがに
“ぶつかり”はできなかった。
でも「いま できる こと
しっかり やります」(4月1日)。
「あきない ように やること も
たいせつ です」(4月5日)。
編著者の鷲田清一さん。
「ひらがなの短い文で
日々大事なことだけを綴(つづ)る。
もちろん日々の糧、
“ちゃんこ”の話題は頻繁に」
一度読んでみてください。
いい親方だな、と感じる。
政府のデジタル後進性も、
流通のデータドリブン経営も、
どんな とき でも
まいにち こつこつ
やること たいせつ です
鳴門親方、ありがとう。
〈結城義晴〉