全国的に真夏の陽気。
最高気温は福岡県太宰府市の35.6度、
島根県出雲市で35.4度、
栃木県佐野市などで35.1度。
東京都心で31.0度。
東京は今年初の真夏日。
ちなみに横浜は29.1度。
COVID-19と真夏日。
マスクをしているだけで息苦しい。
そこで「夏用マスク」が、
次々に開発されている。
これは一大マーケットになる。
まずは、夏用特殊マスク販売者として、
最大の企業になりそうなのが、
㈱ファーストリテイリングだ。
「エアリズムマスク」
なにしろエアリズムを使ったマスクだ。
通気性や速乾性に優れた素材。
2007年に発売して、
インナー市場最大の商品となっている。
冬のヒートテック、
夏のエアリズム。
それでマスクをつくる。
価格でも圧倒するだろうから、
この夏のヒット商品になるだろう。
商人舎流通SuperNewsでも、
すでに2件、報道されている。
良品計画news|
オーガニックコットン使用の夏用布マスク3種
オーガニックコットン素材に、
抗菌防臭加工をした夏素材の布マスク。
Tシャツやパジャマを生産したときに、
残布が出るが、それを再利用。
3種類、2枚組999円(税込み)。
ちょっと値段が高い。
5月1日に販売開始して、
「繰り返し使える2枚組・三層マスク」は、
すでに約100万枚を超えた。
コックスnews|
フィルターポケット付き夏用「ひやマスク」予約
イオン㈱傘下の㈱コックス。
カジュアルファッションチェーン。
コックス公式オンラインストアで、
6月1日(月)から「ひやマスク」を予約販売。
接触冷感素材を使用した生地に、
TASTEX®COOL-EXなる涼感加工を施す。
キシリトールと水分が結合して、
熱を吸収し持続的な涼感が得られる。
ひやマスク2枚セット、
フィルター20枚入り。
価格は1200円(税抜き)。
サイズは2種類。
大人用が高さ17cm・幅21cm、
子供用が高さ14cm・幅19cm、
本体部分の素材は、
ポリエステル90%、ポリウレタン10%。
㈱アイリスオーヤマは、
「ナノエアーマスク」。
6月中旬の発売。
マスクの中間層に、
特殊ナノファイバー加工を施す。
7枚入りで498円(税抜き)。
これはリーズナブルな価格だ。
㈱AOKIホールディングスは、
「ダブル抗菌・洗えるクールマスク」。
UVカット加工が施されている。
すでに販売中で、
税込み価格4400円。
これも高い。
そのほかに、スポーツ用品メーカー。
まず美津濃㈱は、
水着などの素材で作った布製マスク。
すでに発売しているが850円(税抜き)。
ヨネックス㈱も、
「スポーツフェイスマスク」を、
7月上旬に発売予定。
6月15日から先着予約販売を受け付ける。
「ベリークール」を使用する。
キシリトールの涼感効果を持つ素材だ。
価格は3993円(税込み)。
スポーツ専門用品で、
これは高い。
イオンはコックスが開発したが、
イオンもセブン&アイも、
できればイズミも平和堂もニチリウも、
マスク市場にはいち早く参入すべきだ。
新しいマーケットとして、
マスク市場は拡大し、定着する。
世界に広がる。
さて、今日は、
千葉県の上総モナークカントリークラブ。
ジャック・ニクラウスの設計。
コースの真ん中に池がある。
ブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
12年前の商人舎発足の会では、
発起人に名を連ねていただいた。
スーパーマーケット業界でも、
指折りの名ゴルファー。
トレーディングスタンプの会社として、
1962年に創業されたブルーチップ。
いまや、
電子マネーやポイントカードを扱い、
とくし丸の特約店もするし、
メーカー機能を有する。
ベトナムでは、
ドラえもん豆腐店を出店して、
大人気を博する。
スーパーマーケットを中心に、
ドラッグストアまで視野に入れて、
リテールサポートする企業。
ポストコロナに関して、
様々な意見交換をして、
一緒に仕事することになる。
最後に朝日新聞「折々のことば」
第1840回。
Expect the unexpected.
(英語の言い回し)
編著者の鷲田清一さん。
「防災グッズのパッケージなどで
よく見かける言葉」
「こうやれば
予想外の結果を得られるかもしれない
という意味でも使うが、
ここでは
“想定外の事態を想定せよ”という意味」
私はこれと同じ意味で、
「セレンディピティ」と言う言葉を使う。
さまざまな局面で活用する。
「未知のものに
既知の枠組みで対処すると、
事態を歪(ゆが)め、
その本質を捉えそこなう」
夏用マスクに、
迅速に対応するには、
Expect the unexpectedが、
必須だ。
ブルーチップも、
宮本さんがそれをつくったから、
トレーディングスタンプ会社が、
リテールサポート企業となった。
「事態に正確に対処するには、
予測不能なものを容(い)れる糊代(のりしろ)を
ふだんから作っておく必要がある」
「いつでも構えをほどき、
組み替える柔軟さが要る」
大企業になると、
これができなくなる。
中小企業にこれがないと、
生き残れない。
ただし何でもかんでも、
手当たり次第に食いつく、
というのもよろしくない。
以って自戒とすべし。
〈結城義晴〉