1万4885歩。
スマホの万歩計が記録した1日間の歩数。
千葉県を店舗クリニック。
朝8時に集合して、
夜10時半に解散するまで、
15施設を巡った。
鈴木國朗さんと結城義晴。
事務局は亀谷しづえ。
鈴木さんは㈱アイダスグループ代表取締役。
マミーマート・ロピア・せんどう・ビッグA、
ウエルシア・クリエイトSD・マツモトキヨシ、
さらに無印良品などなど。
久しぶりにアメリカ視察研修をやった。
そんな感じだった。
このCOVID-19禍の日本で、
店舗たちは躍動していた。
働く人たちも奮闘していた。
その中から見えてきたものがあった。
それは月刊商人舎8月号に掲載する。
先週に続いて、
千葉市のワンズモールあたりから始めた。
ジョイフル本田も、
また、訪れた。
最後のアリオ市原についたときには、
もう暗くなっていた。
イトーヨーカドーの鮮魚売場は、
午後7時ごろには品切れが目立った。
しかしこれはこの場合、間違いではない。
最後の最後は恐竜。
ご苦労様でした。
さて、そんな1日。
新型コロナウイルスの国内感染者は、
新たに982人が確認された。
7月23日が981人で過去最多だったが、
それを超えた。
明らかに第2波を迎えている。
東京都は266人。
大阪府は155人で過去最多。
愛知県も110人で過去最多。
千葉県は23人だった。
「ほぼ日」の糸井重里さん。
巻頭エッセイは「今日のダーリン」
同感することが多い。
「アイスクリームのことを
“アイス”
と省略して言うのは、
正直言って、ぼくは、
賛成していませんでした」
まったく同感。
「アイスクリームの本質的な部分は
クリームで、
それを凍らせたものだから
“アイスクリーム”、
だと思います、そう考えてました」
スーパーマーケットも、
「スーパー」と略すと、
「超」と言う意味のことで、
内容を正しく示さない。
「マーケット」つまり「市場」が本質で、
それが超級であることを「スーパー」という。
中国では「超級市場」。
だからスーパーマーケットの本質は、
「スーパー」ではない。
糸井さんの「アイス」と同じ。
「でも、ちがってたみたいでした。
なぜなら、もともと
英語であるアイスクリーム、
英語でも省略する場合は
“アイス”らしいのです」
英米人も略すときは、
頭のところを使う。
「俺の負けだぜ、
これからはなるべく”アイス”
ということばと、
親しく付き合ってく所存です」
しかし「スーパー」に関しては、
「俺」は負けてはいない。
本質は「マーケット」だ。
しかし、糸井さん。
「コロナと省略するのは(ぼくも、でしたが)
もうやめにしたいものだと考えています」
「もともと”コロナ”って
“冠”みたいな意味の、
ステキなことばだったわけでしょう?」
だからクルマやビール、
そして会社の名前にも使われた。
「ウイルスにも
周囲が冠みたいな形状のものがあって、
そういうものを”コロナウイルス”と
呼んでたわけです。見た目が、
“コロナ(冠)”っぽいウイルスということで」
「だから、つまり実体は、
ウイルスなんですよ」
その通り。
「スーパー」な「マーケット」も、
実態は「マーケット」だ。
「コロナのせいで、売上げがガタ落ちだよ」
などと口にする。
「実のところは”冠のせい”じゃなくて、
新型の”ウイルス感染症”のせいですよね。
“コロナ”という
ニックネームで呼んでしまうから、
イメージ的に、
やや憎めない感じになっちゃう」
「実態は感染症なんです、
正体はウイルスなんです」
「ぼくも、ずっと”コロナ”と
言ってきたのは反省します。
もっと”ウイルス感染症”なんだと
思いましょうよ」
雑誌の見出しなどにするときは、
短くしなければならないから、
「コロナ」も使うが、
それでも「ウイルス感染症」が正解だ。
「手洗いするのも、
マスクするのも、
三密を防ぐのも、
“ウイルス感染”への防御なんです」
「そんな言い換えはくだらない
とかも言われそうだけど、
“ウイルス感染症”という実感をもつためには
そのまま”ウイルス”ということばを
使いましょうよ」
賛成だ。
だから私は「COVID-19」を多用する。
マザー・テレサが教えてくれる。
「言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから」
もちろん特集のタイトルや見出しでは、
短くしなければならないから、
「コロナ」も使うかもしれないけれど。
悪しからず。
〈結城義晴〉