岩手県で初のCOVID-19感染者。
1日で2人の陽性が確認された。
日本全国では新規感染者1251人と、
初めて1000人の大台を超えた。
確かに7月末の今の日本は、
COVID-19感染拡大の第2波にある。
そのつもりで仕事し、
行動し、生活しなければならない。
日経新聞電子版経営者ブログ。
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
「何事も、
すべてが悪くなるばかりではない」
「今は、世界中を深刻な事態に陥れている
新型コロナウイルスのまん延にしても、
新型コロナと闘う過程で、
旧来の世界が維持できなくなり、
革新的な新しい未来をつくるエンジンともなる」
同感だ。
COVID-19は、
新しい未来をつくるエンジンとなる。
英国の経済誌の記事から。
「新型コロナの感染を防ぐために、
今年の世界経済は成長どころか、
大きなマイナスとなり、
極めて深刻な予測数値が並ぶのだが、
にもかかわらず、
長い時間軸で見れば、
このウイルスショックによって、
足踏みをしている面もある世界の変化が
進むということなのだろう」
踊り場を迎えているこの地球が、
変化を進ませる。
地球環境問題も、
難民問題や食料危機も、
米中の冷戦状態も、
ウイルスパンデミックと、
無関係であるはずはない。
とくに鈴木さんの専門とするIT(情報技術)。
「政治、経済、産業から暮らしに至るまで、
あらゆる仕組みを変えてしまう
IT利用の勢いが一気に
増幅・加速するはずである」
「歴史を振り返ると、
悲劇的な事象が起こるたびに、
新たな歴史がつくられてきたようだ」
同感だ。
この記事の趣旨。
「20世紀最後の巨大な技術革新を
基盤とした世界への変化が、
新型コロナの脅威に対応することで、
時間軸を短縮する形で
実現していくことになる」
COVID-19は時間を早める。
「ITという技術革新を基盤として、
仕組みそのものが、
根底から変わってしまう世界は、
まだまだ、序章が始まったばかりで、
新型コロナをきっかけに、
変化が加速されることになる」
私はITばかりではないと思う。
イノベーションはもとより、
マーケティング領域でも、
マネジメントの世界でも、
変化は加速され、
時間軸が短縮される。
さて今日は横浜商人舎オフィス。
鈴木國朗さんに来訪してもらって、
昨日の千葉クリニックの総括。
全体像を語り合ってから、
個店レベルの評価。
そして最後に再び、
小売産業の変質の全体像。
商人舎GMの亀谷しづえも加わって、
議論は白熱し、2時間半もかかった。
ありがとうございました。
お疲れさまでした。
最後はちょっとだけ、
Go! Go! ポーズ。
その後、札幌ラーメンの「楓」で、
味噌ラーメンでランチ。
さらに夕方には、ZOOM会議。
染谷剛史さん(中)と柳沼克彰さん(左)。
(写真は今年1月28日撮影)
ナレッジ・マーチャントワークス㈱。
略してKMW。
染谷さんが代表取締役社長で、
柳沼さんはユニットマネジャー。
成果は上がりつつある。
最後に朝日新聞「折々のことば」
今日の第1889回。
絶望していないこと、
換言すれば自分が
絶望していることを
意識していないことも
またまさに絶望の一つの形態である
(セーレン・キェルケゴール『死に至る病』(斎藤信治訳)から)
「何かについての絶望は
本当の絶望ではない。
そうした絶望に囚(とら)われている自分に
さらに絶望し、
しかもそこから眼(め)を背け、
抜け出そうとするのが絶望の定式なのだ」
キェルケゴールは、
19世紀デンマークの思想家。
「死に至る病」とは「絶望」のこと。
編著者の鷲田清一さん。
「時代の危機もおそらく同じで、
危機を危機として
受けとめる感覚の消失こそ
真の危機なのだろう」
鷲田さんはCOVID-19と、
それへの認識のことを言っている。
いまここで、キェルケゴールを持ち出す、
鷲田さんのセンスに脱帽。
人間は誰でもいつかは死ぬ。
その「死に至る病」を自覚しないで、
このコロナウイルス禍の時代を、
生きていくことはできない。
COVID-19が時間軸を短縮することは、
確かに「絶望」への時間も、
短くなることなのだから。
それでも私たちは、
危機を危機として、
絶望を絶望として、
受け止めつつ、
生き抜いていかねばならない。
その生きるエネルギーは、
自分の「仕事」にあると思う。
〈結城義晴〉