今日で7月が終わる。
全国の小学校・中学・高校も、
明日から夏休みのところが多い。
今年の夏休みは12日くらいだそうだ。
梅雨明けは、
九州南部が28日。
九州北部と中国・四国地方が、
昨日の30日。
近畿が今日の31日。
東海・北陸、関東甲信地方は、
まだ梅雨明けせず。
中日新聞の巻頭コラム、
「中日春秋」
「春夏秋冬に加えて、日本には
梅雨というもう一つの季節がある」
「五季説」と言われる。
「そんな五季説に、
これほど説得力を感じる年もなさそうだ」
今年の長い梅雨の所為である。
「今回の長雨は作物から日照時間を奪った」
そのための収穫減で、
野菜が値上がりしている。
昨年の2倍ほどの値がつくこともある。
高値はしばらく続く。
だからといってこの高値で、
儲けようとしてはならない。
コラム。
「思えば一昨年は梅雨に続き、
“災害級”の暑さが訪れた。
昨年は台風の災害が十月まで続いた」
結語。
「”災害季”という長い季節が
定着していないか。
用心をしつつ、
普通の季節感が恋しくなる」
しかし普通の季節感は戻ってこない。
この「災害季」は定着する。
たとえば今年の7月は、
台風の発生がゼロだった。
1951年の観測開始以来、初めてのこと。
月刊商人舎1月号特集。
[極端気象]
2020年の初頭に、
「リスクマネジメント」を提案した。
そうしたらCOVID-19感染拡大。
「災害季」も新型コロナウイルス感染も、
「リスクマネジメント」の出番となった。
そしてそのこころは一言。
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
今日のCOVID-19新規感染は、
東京都が463人で最多記録を更新。
全国では1548人で最多。
今日の[商人舎流通SuperNews]も、
コロナウイルス感染ニュースの連打。
スーパーマーケット業態では、
ヤオコーnews|
ライフnews|
キョーエイnews|
百貨店業態では、
そごう・西武news|
家電チェーンでは、
ノジマnews|
ケーズnews|
エディオンnews|
コンビニ業態では、
ファミマnews|
ローソンnews|
ミニストップnews|
ホームセンターでは、
ジュンテンドーnews|
そして、
ユニクロnews|
ニトリnews|
ダイソーnews|
アスクルnews|は、
物流センターで新規感染者が出た。
市中感染が拡大してくると、
店内感染も増えてくる。
しかし、
リスクマネジメントの前提として、
事件が起こったら隠してはならない。
朝日新聞巻頭コラム、
「天声人語」
「カギよし、財布よし、スマホよし。
以前ならこの三つを確かめれば
外出できたのに、当節は、
マスクも欠かせない」
わかる、わかる。
私にも方法がある。
朝、出かけるとき、
玄関で歌を歌う。
「チンチロリンのカックン♪」
のメロディーに乗せて、
「サイフにテイキにケイタイ♪」
とやる。
最近は字余りだが、それに、
「マスク♪」
と、付け加える。
天声人語。
「スペイン風邪が猛威をふるった大正時代、
本紙の記事は”覆面”や”口覆”と表記している」
当時のマスクは白い布製で
鼻からあごまで覆う大判だった。
「今般、各戸に配られた布マスクは、
大正時代より格段に小さい。
計1億3千万枚」
「だがサイズへの不満のほか、
見た目のやぼったさ、
届いた時期の遅さもあって、
評判はさえなかった」
「アベノマスク」とからかわれた。
「政府はきのうから予定していた
施設向けの8千万枚の一律配布を
断念した」
そしてコラムニスト。
「きのう通勤の電車内を探してみたが、
政府支給の現物は一枚も
見つけられなかった」
「口や鼻を覆うのではなく、
目を覆うばかりの官邸と民意のズレ」
口や鼻を覆うのではなく
目を覆うばかりの
アベノマスク。
座布団、一枚!
今日も一日、
横浜商人舎オフィス。
クルマで出社し、クルマで帰宅。
月刊商人舎8月号の執筆、編集。
無印良品のマスクをして、
今月の広告はブルーチップ㈱。
社長の宮本洋一さん、
ありがとうございます。
最後に朝日新聞「折々のことば」
今日は第1891回。
想像力のなさは、
知らぬうちに人に
刃を向けることがある。
(田尻久子エッセー集『みぎわに立って』から)
田尻さんは、
熊本市にある橙(だいだい)書店店主。
つまり小売業者。
「テーブルの下で寝そべる猫の気持ちに
なりたくてそこに身を横たえる」
すると、
「何が安心か、
何に怯(おび)えるか、
ありありとわかった」
「そのあと子どもの眼(め)の高さから、
車椅子の人の眼の高さから書棚を見つめ、
“想像力だけではいつでも足りない”と悟る」
「そして彼らが、
“信頼して声をかけられる”店を
めざそうと思う」
猫や子どもや車いすの人の眼の高さ。
アメリカのウェグマンズには、
車椅子の人用のチェックスタンドがある。
ノーキャンディーレーンもある。
橙書店と同じ目線だ。
ダニー・ウェグマン会長も、
コリーン・ウェグマン社長も、
田尻久子店主と同じように、
想像力を大切にしている。
その想像力がなかったり、
足りなかったりすると、
人に刃を向ける態度となる。
コロナウイルス禍での店の運営には、
とくに想像力が求められる。
知らぬうちに差別したり、
不公平や不公正な対応をしてしまう。
想像力のなさが表れているのは、
口や鼻を覆い、
眼も覆うばかりのアベノマスクだ。
Go To トラブルだ。
それが国民の不幸である。
〈結城義晴〉