結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年08月04日(火曜日)

ユニ・チャーム高原豪久「新しい価値」創造の「アクセル・ブレーキ」

梅雨明けして、快晴。
今日も横浜商人舎オフィス。

近所の新田間川。
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その川にかかる新田間橋。
橋の上にあるもの。
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近頃よく見かけるマスク。
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誰かに落とされたのか。
忘れ去られたのか。
どこかから飛んできたのか。

私は今日もアロハで失礼。
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今年は9月のハワイ研修もできない。
かわりに毎日、アロハ。
日差しがきついからストローハットも。

今日は神奈川県でも、
COVID-19新規感染者が、
過去最高の1日89人。

東京は309人で、
埼玉49人、千葉47人。

大阪は193人。

ああ。

[商人舎流通SuperNews]でも、
新型コロナウイルス感染news連発。

凄いアクセスユーザー数とページビュー数。

新規感染者は1社で多数、出始めた。
セブン-イレブンnews|
8店舗10名の従業員が新型コロナ感染

三越伊勢丹news|
三越銀座や伊勢丹新宿店などで勤務者6人感染

ローソンnews|
佐伯内町店(大分県)の従業員2名がコロナ感染
大分県は県全体で累計40名の感染者。
コンビニ1店舗で1日に同時に2人は、
クラスターになるリスクもある。

その企業やその店が悪いわけではない。
地方都市にまで市中感染が広がっている。

それなのに政府内のずれが表面化した。
今週金曜日の7日はもう立秋。
そして来週はお盆。
13日の木曜日が盆の入り、
14日の金曜日が中日、
16日の日曜日が盆の明け。

その8月のお盆の時期に、
帰省を規制するか否か。

政府は帰省には慎重な検討を呼び掛けた。
その一方で「Go To トラベル」は推進。

「アクセルとブレーキを同時に踏んだ!」
と、批判が出ている。

当然のことだ。

一方、大阪では記者会見。
吉村洋文知事と松井一郎大阪市長。
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うがい薬を使ったうがいが、
COVID-19に効果を出した症例を紹介。

うがいを呼び掛けた。

それは「ポビドンヨード」成分を含む薬。
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この記者会見の影響で、
ドラッグストアに顧客が殺到。
Amazonでも品切れが相次いだ。

この薬を販売するメーカーの株価は急騰。
㈱明治ホールディングス。

私は「明治マーケティングレビュー」に、
もう47回も連載している。
季刊誌だから12年になる。
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締め切りが来ていたことを思い出した。
すみません、すぐ書きます。

さて、日経新聞電子版「経営者ブログ」
ユニ・チャーム社長の高原豪久さん。 
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紙おむつの歴史を紹介する。

1940年代半ばのスウェーデンで、
世界で初めて紙おむつができた。

「ナチス・ドイツに経済封鎖され、
あらゆる物資が不足していました。
綿花の供給も止まり、
布おむつを作ることができなくなったので
自国の豊富な森林資源を活用して、
国策として代用品の紙製おむつを
作ったのが始まりだといわれています」

おもしろい。
必要は発明の母。

その後、改良を重ねて、
欧州全域で広く普及していった。

一方、米国では50年代後半から、
P&Gがパンパースを開発。

大人用紙おむつは、62年に、
初めて国産メーカーによって生産開始。

高原さんのユニ・チャームが初めて、
「ムーニー」を発売したのは81年。

発売後2年足らずでトップシェアを奪取。
その後がすごい。
トレーニングおむつの「トレパンマン」、
おねしょ用の「オヤスミマン」、
パンツ型「はかせるおむつムーニーマン」

90年には軽度失禁用品、
94年に初のパンツ型大人用紙おむつ、
95年、「ライフリー・リハビリパンツ」

その後も、次々に新製品を開発。

そして最後に「新しい価値」を考える。

「発想の起点はすべて、
人やペットを中心に考えられているのか。
シーズではなく、人やペットの
ニーズを中心に発想しているのか」

「母親や赤ちゃんが必要としているもの、
人やペットの感情の襞(ひだ)に分け入って、
その喜びの原因や不満を明らかにした上で
“新しい価値”と呼べるものを提供できる
商品やサービスを普及させることが
社会の変化につながります」

新型コロナウイルスの影響で、
ニーズは大きく様変わりした。

「”ウィズコロナ”の環境下で
高まり続ける”不安感の払拭”こそが、
我々に突き付けられた命題です」

小売業・サービス業も同じだ。
「不安感払拭業」でありたい。

最後に高原豪久の決意表明。
「”ニューノーマル”となった今こそ、
世の中にそれまでなかった
“新しい価値”を創造し、
常に変革を求め続ける、
“カテゴリーの創造者”たらんことを
改めて決意します」

高原さんは前向きだ。
そしてCOVID-19禍を、
「新しい価値」創造のチャンスだ、
ととらえている。

ここにはアクセルとブレーキを、
同時に踏むような愚行はない。

「新しい価値」創造に向かっては、
アクセル全開でなければいけない。

しかし人の命を蔑ろにすることに対しては
強くブレーキを踏み続ける。

私もその決意を表明したい。

今日はアロハで、どうも、
見た目は軽々しいけれど。

〈結城義晴〉

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