広島に原子爆弾が落とされて、
75年が経過する。
私の母はちょうど二十歳だったが、
広島県にいた。
西条という郡部だったので、
被ばくはしていないが、
強い衝撃を受けたに違いない。
そのことは死ぬまで、
一言も語らなかった。
中国新聞の巻頭コラム「天風録」
広島に在住した詩人・峠三吉を引く。
白骨を地ならした
此(こ)の都市の上に
おれたちも
生きた
墓標
私たちも生きた墓標だ。
今日は東京・清水橋へ。
伊藤園本社。
ビデオ撮影。
伊藤園の陳列コンテストは、
業界随一のイベントだ。
私はずっと審査員をやっていて、
今年1月末から3月のコンテストは、
もう審査も終わっている。
けれど発表する媒体の「食品商業」が、
残念なことに廃刊された。
そこで伊藤園のホームページで、
その審査結果を発表し、
優秀作品を表彰する。
そのホームページに、
動画を流して、
私が出演することになった。
審査総評は6分。
それからコロナ禍へのコメントが4分。
コロナ禍の会社経営と店舗運営に関して、
私の考えを短く語った。
「テイク5くらい、お願いします」
こう言って始めたが、
ほとんど一発OKで撮り終えた。
ありがとうございます。
そのあと、販売促進部の皆さんと写真。
左から関口直均さんと久保田彩子さん、
小林哲也さんと中山翔太さん。
小林さんが地域販売促進部部長、
関口さんが販売促進部第5課課長、
久保田さんと中山さんが第5課スタッフ。
伊藤園のホームページに公開されたら、
ぜひご覧ください。
その後、横浜商人舎オフィスに戻って、
商人舎8月号の最後の責了。
本当に疲れ切った。
全ページ書き下ろし。
アメリカの若林哲さんに、
原稿を依頼して書いてもらった。
こちらは誌面が出来上がっていたが、
それは次号に回させていただいて、
全部、書いた。
どうだろう、
4万字から5万字くらいだろうか。
1週間くらいで書き切った。
校正も終わって、
にっこり。
もう、空っぽというくらいに、
書き切った。
朝日新聞一面の「折々のことば」
第1897回。
心っていう漢字って、
パラパラしてて
いいと思わない?
(絵本作家の五味太郎)
〈朝日新聞DIGITALより〉
私も「心の字のパラパラ」、
いいと思う。
とくに筆で書くと、
そのパラパラが妙な味を出す。
その人らしさを出す。
五味。
「心は乱れて当たり前」
編著の鷲田清一さん。
「存在がまとまらないから人は考える。
そしてよく考えるには、
“じょうぶな頭とかしこい体”が必要だ」
世間と逆のことを五味は言う。
〈丈夫な体と賢い頭〉
これがごくごく当たり前の考え方。
しかし五味。
「丈夫な体はつい”働かされちゃう”し、
賢い頭は”世の中と付き合いすぎちゃう”」
そのとおりだ。
「だからまずは”きちんとサボれる”賢さと、
“自分で考える”丈夫さを備えよ」
いいなあ。
私も原稿書きで空っぽになった頭で、
これはいいと思った。
じょうぶな頭と、
かしこい体。
これは商人のあり方でもある。
ありがとう。
〈結城義晴〉