横浜商人舎の裏の遊歩道。
今年の残暑はいつまで続くのか。
それでも緑の中を歩くのは気持ちいい。
今日は10時30分から、
オンライン記者会見。
イオン環境財団。
岡田卓也名誉会長相談役が理事長。
早稲田大学と共同で、
「AEON TOWA(とわ)リサーチセンター」を設立。
時代に即した環境課題の解決を目指す。
例年は早稲田の大隈講堂で行われるが、
今年はオンライン。
早稲田大学の田中愛治総長が趣旨を説明。
大隈重信候の言葉を紹介。
「一身一家、
一国の為のみならず。
進んで世界に貢献する
抱負が無ければならぬ」
自分のため、自分の家のため、
そして自分の国のためだけではいけない。
自ら進んで世界に貢献する。
そんなビジョンをもたねばならぬ。
すごい。
「アメリカ・ファースト」ではいけない。
「日本の国のため」だけでもいけない。
「東京ファースト」だけでもダメ。
これらはみんな人気取りだ。
ポピュリズムの一種である。
自分の会社が儲かればいい、も、
自分の店が繁盛すればいい、も、
それだけではいけない。
大隈重信は明治の時代に、
それを見抜いていた。
明治31年(1898年)と大正3年(1914年)に、
内閣総理大臣に就任しているが、
その思想は本物のグローバリズムである。
岡田卓也さんが登場して、
イオン環境財団のコンセプトを、
ゆっくりとよどみなく語った。
95歳。
心から敬服。
詳細は商人舎流通SuperNews。
イオンnews|
早稲田大学と「AEON TOWA リサーチセンター」設立
午後は商人舎オフィスで、
ビデオ撮り。
㈱万代の取引先の会、
万代ドライデイリー会。
コロナ禍のために、
今回も総会が開催できない。
私はいつも基調講演をするが、
それもできない。
そこでビデオで講義し、
メッセージを発信する。
大阪から撮影機器を携えて、
クルーがやって来た。
ピンマイクをつけてもらう。
そして一気にビデオ撮影。
20分ずつ、2コマ。
プロンプターやカンペも見ずに、
一心にカメラを見つめながら、
真剣勝負で語った。
テイク1で終わったけれど、
どっと疲れた。
だんだんこういった仕事が増えてくる。
しかし結城義晴、
結構、得意です。
10月から定期的に、
みなさんに向けて、
このメッセージ発信を始めます。
最後にスタッフの皆さんと写真。
左から曽根修さん、陶さん、
前田仁さんと森川泰弘さん。
曽根さんは㈱万代総務部付業務サポートチームシニアリーダー。
陶さんは(株)MDサポート社長、
前田さんは万代ドライデイリー会事務局長、
森川さんは㈱JTB大阪第三事業部の商人舎担当。
一瞬だけマスクを外して、
息を止めて、写真撮影。
お疲れ様、ありがとう。
さて、新聞もテレビも、
菅義偉新内閣の話で持ち切り。
麻生太郎副総理は、
「かんないかく」と言ったけれど。
毎日新聞巻頭コラム「余禄」
「すべてを
最初の100日では
やり遂げられない」
ケネディ米大統領の就任演説。
米国では新大統領の「最初の100日」が、
異常な注目を浴びる。
ケネディはそれに予防線を張った。
コラム。
「永田町では早期解散風も吹いているが、
やはりコロナ禍における”仕事”の
一端を示した上で
民意を問うのが筋ではないか」
「”最初の100日”が、
かつてない注目を集める新政権である」
その通り。
読売新聞社説。
「首相は総裁選で
大局的な政権構想を示したとは言えない。
新内閣で実績を作った上で、
信を問うのか。
政策の推進力を得るために、
早期に解散して国民の審判を受けるのか。
決断が迫られよう」
「大局的な政権構想」。
これがビジョンである。
朝日新聞社説。
「役所の縦割り、既得権益、
悪(あ)しき先例主義を排して、
規制改革を進めるとも強調したが、
それはいわば手段であり、
それによって何を
実現しようとしているのかは
具体的ではない」
「デジタル庁」も、
「デジタル化」も、手段だ。
手段は目的のためにある。
もちろん喫緊の問題は、
COVID-19問題への対処であるし、
実体経済の再生である。
商売でも経営でも、
手段は目的のためにある。
大隈重信候の言葉が重い。
「一身一家、
一国の為のみならず。
進んで世界に貢献する
抱負が無ければならぬ」
〈結城義晴〉